1月22日は、改新の詔が発布&ジャズの日&日本に初めて電灯が灯った日&日本初の国産飛行船が空を飛んだ日
【改新の詔が発布】
聖徳太子亡き後の蘇我氏親子らが行った専制政治から脱却すべく、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)=後の天智天皇、中臣鎌足(なかとみのかまたり)=後の藤原鎌足:藤原家の始祖が中心となり、推し進めた大化の改新の最中となる646年1月22日、改新の詔が発布されました。
旧暦:大化2年1月1日。
第36代孝徳天皇の即位に伴い、地方それぞれの豪族連合や一部の有力貴族の専制政治を改め、天皇中心の中央集権国家へと国家の仕組み自体を改変していくことを主旨としたもので、
①日本の全ての土地は天皇が所有する
②各地に天皇直属の役人を派遣して管理する
③土地ごとに戸籍や農地計帳を作る
④稼ぎに見合った税金を徴収する
以上、大きく分けて4ヵ条の内容です。
《余談》
改新の詔は『日本書紀』に記載されている内容が元となって、後世に伝わっているものの、後の調査・研究や他の歴史史料の照らし合わせから、実績をよく見せるために改変され、誇張されて書かれていることが判明しています。
ただ、行政改革が行われたこと、王土王民を基本理念としていたことには違いないとされ、「改新の詔」で中央集権化が完成したのではなく、後に続く足がかりになったとの解釈が、今日ではなされています。
【ジャズの日】
JAZZの文字を分解すると、
JA :January(1月)の先頭2文字と同じ、
ZZ:数字の「22」に見える ことにちなんで、
JAZZ DAY実行委員会が記念日に制定しています。
ジャズのファン層拡大が目的とされていて、例年1月22日を中心とした週末などには、ライブコンサート、ジャズイベントなど様々なPR活動が各地で展開されています。
《余談》
記念日制定を行ったJAZZ DAY実行委員会は、東京都内の老舗ジャズクラブでもある、バードランド、サテンドール、オールオブミークラブのオーナーらによって形成されている、由緒あるジャズ団体です。
【日本に初めて電灯が灯った日】
1887(明治20)年1月22日、東京・鹿鳴館で、日本初の白熱灯が点灯されました。
当時は移動式石油発電機を使用したもので、1883(明治16)年に電灯営業の許可を得ていた日本初の電力会社「東京電燈株式会社」が電力の供給を行うとともに、営業を開始しています。
ちなみに、東京電燈株式会社の設立には、大倉喜八郎=ホテルオークラ、大成建設などの設立者 、原六郎=第百国立銀行の設立者をはじめとした、多くの財界人らが名を連ねていて、それまでのガス灯や油灯に変わるものとして、諸外国では一般的となっていた電灯の設置を切に訴え続け、現実化させたものでした。
【日本初の国産飛行船が空を飛んだ日】
1916(大正5)年1月22日、日本初の国産飛行船「雄飛(ゆうひ)」が、埼玉・所沢〜大阪間での実験飛行に成功しました。
雄飛:85.0m
全幅:15.5m
乗組人員:6~12名
巡航速度:57.6 km/h
最大速度:68.4 km/h
雄飛は大日本帝国陸軍の軍用航空船で、それまであった諸外国の飛行船にも劣らない大きさや性能を兼ね備えていました。
実験飛行中、中間点となった愛知県豊橋市に検査のため一度着陸はしたものの、所沢〜大阪間を約11時間30分かけて飛行しています。
《余談》
雄飛が製作された埼玉県所沢市では、記念焼き和菓子として「雄飛焼き」が販売されている他、居酒屋や商店街にも「雄飛」の名を冠するお店などがあり、飛行実験成功の功績を残しています。
そして、この日は、飛行船の日として記念日のひとつに制定されています。
(以上、ネット検索より)