11月27日は、ノーベル賞制定記念日&組立家具の日&いい鮒の日&「ミッチー・ブーム」が始まる&更生保護記念日&愛知県の県域が確定
【ノーベル賞制定記念日】
ダイナマイトを発明したスウェーデンの化学者、アルフレッド・ノーベル博士が、1895(明治28)年11月27日に、ダイナマイトで得た財産を、人類の平和に寄付するという旨の遺言状を書いたことにちなんで、記念日が制定されています。
ノーベル博士の死後、遺言に則り「ノーベル財団」が設立され、1901(明治34)年には、ノーベル賞の第1回受賞式が行われています。
ノーベル賞は、物理学、化学、生理学医学、文学、平和事業の各5分野で貢献した人にそれぞれ贈られ、1969(昭和44)年には、新たに、経済学賞が追加されています。
近年では、ノーベル博士の忌日[1896(明治29)年12月10日]の12月10日に、各賞の受賞式が行われています。
《余談》
ノーベル賞を受賞した日本人は、アメリカ国籍を取得した人も含めて、2022年までで28人います。
1949年:湯川秀樹(ゆかわひでき)氏:物理学賞
1965年:朝永振一郎(ともながしんいちろう)氏:物理学賞
1968年:川端康成(かわばたやすなり)氏:文学賞
1973年:江崎玲於奈(えさきれおな)氏:物理学賞
1974年:佐藤栄作(さとうえいさく)元総理大臣:平和賞、他
【組立家具の日】
インテリア家具用品や医療製品を扱う、株式会社クロシオ会長の深谷政男氏によって考案・命名された木製の「カラーボックス」が、1967(昭和42)年に大ヒットしたことを受けて、同社が同氏の誕生日[1941(昭和16)年11月27日]の11月27日に、記念日を制定しています。
同氏は、カラフルなプラスチック製品やおもちゃを見ていたある時、家具にもカラフルなものがあって良いのではとの発想から、大手紙メーカーの協力を得て、色紙を薄いベニヤに貼って、合板を作ったのがカラーボックスの始まりなのだそうです。
その後、幾度も改良が加えられ、特殊加工で、軽い木製三段ボックスのカラーボックスが製品として誕生しています。
【いい鮒の日】
フナ漁が盛んな茨城県の古河鮒甘露煮組合が、いい(11)フ(2)ナ(7)=良い鮒の語呂合わせにちなんで、11月27日に記念日を制定しています。
フナ漁に関しては、縄文時代から行われていた文献が残っていて、特に日本人にとっては馴染みある魚のひとつでもあります。
食べ方も時代によって工夫され、今日でも人気の「鮒の甘露煮」は、江戸時代頃から登場したと考えられています。
《余談》
フナは漢字で、一般的に「鮒」と書きますが、「付」には、小さなものという意味合いがあり、フナが小さな魚だったことから付けられた字とされています。
【「ミッチー・ブーム」が始まる】
1958(昭和33)年11月27日、当時皇太子だった 明仁(あきひと)親王:第125代天皇:明仁上皇と、民間出身の正田美智子(しょうだみちこ)氏:上皇后美智子さまのご婚約が、宮内庁より発表されました。
お見合いでの結婚が多かった当時、テニスコートから始まった自由恋愛で結婚に至った経緯を含め、大きな注目を集めました。
また、美智子様がテニスで着ていた白地のVネックセーターや白い服装は、美智子様の愛称を混ぜたミッチースタイルと呼ばれ、そのファッションは大流行。
さらに、婚約記者会見では、美智子様が皇太子の印象を「とてもご清潔でご誠実なご立派な方で、心からご信頼申し上げ」と発言されたことも話題を呼び、「ご清潔でご誠実」の言葉は、その年の流行語にもなりました。
加えて、同時期にはテレビが本格的に普及していったことも相まり、ファッション業界、メディア業界、経済界を含め、さまざまな分野に大きな影響を与えた社会現象は、「ミッチー・ブーム」と呼ばれ、多くの人々が親しみとともに、このブームを享受していました。
【更生保護記念日】
1952(昭和27)年11月27日に、日比谷(東京都)で「更生保護大会」が開かれたことにちなんで、それまであった、司法保護記念日:9月13日、少年保護記念日:4月17日の2つを統合して、新たな記念日として制定されています。
主に、刑務所から出所してきた人たちに更正の道を拓くことが目的で、様々な認知活動やイベントが、全国各地で行われています。
上記とは別に、「犯罪者予防更生法」が、1949(昭和24)年7月1日に施行されたことにちなんで、同日は「更生保護の日」の名称で、記念日が設けられています。
【愛知県の県域が確定】
明治5年4月2日(新暦:1872年5月8日)、当時旧尾張藩だった、名古屋県、犬山県が統合され、新たに「愛知県」の名称が使用されました。
「愛知県」への改称から数カ月後の明治5年11月27日(新暦:1872年12月27日)、当時あった近隣諸国が編入され、ほぼほぼ今日と同じ愛知県の県域が確定されています。
《余談》
「愛知」という名は、「万葉集」に登場する「あゆち」に由来していると考えられています。
現在の愛知県名古屋市南区辺りにあった「年魚市潟(あゆちがた)」のことで、万葉集には「桜田へ 鶴(たず)鳴き渡る 潮干(しおひ)にけらし 鶴鳴き渡る」とあり、上記が、年魚市潟での情景を謳った句とされています。
(以上、ネット検索より)