11月28日は、太平洋記念日&税関記念日&鹿鳴館が開館&親鸞上人の入寂日
【太平洋記念日】
1520(永正17)年11月28日、ポルトガルの航海者=フェルディナンド・マゼラン氏が、後にマゼラン海峡と命名される南米大陸南端の海峡を通過して、太平洋へ出る航海に成功したことにちなんで、記念日が制定されています。
航海時には天候が良く、波も風もさほどない穏やかな日が続いたため、マゼラン氏は、この海を「El Mare Pacificum(意味平穏な海)」と表現しました。
そこから訳され、「太平の海」の意味を持つ「太平洋」が名付けられたとされています。
また、マゼラン氏はその後、世界初の船での世界一周を成し遂げ、地球は丸いことを証明しました。
《太平洋と大西洋の違い 》
「太平洋」は、航海士マゼラン氏の言葉「El Mare Pacificum(平穏な海 )」の訳から「平穏 ≒ 太平」で太平洋。
一方、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸〜アメリカ大陸の間にある海は、日本語で「大西洋」と表記し、国際的には「Atlantic Ocean(アトランティス海)」と表記されています。
これは、ヨーロッパの西の海上にあったとされている伝説の大陸「アトランティス」の由来から、命名されていますが、「Atlantic Ocean」を日本語に訳す際、当時の日本の訳者には、「アトランティス大陸」という言葉の持つ意味が分からなかったため、ヨーロッパ大陸の西側にある大きな海 という意味から、「大西洋」になったとされています(諸説あり)。
上記の由来の違いがあり、太平洋と大西洋では、「太」と「大」で、字が異なっています。
【税関記念日】
当時、長崎、神奈川、函館にあった各運上所の呼称を、1872(明治5)年11月28日に、税関と統一されたことにちなんで、大蔵省(現:財務省)が記念日に制定しています。
税関は、関税、内国消費税等の徴収、輸出入貨物の通関、密輸の取締り、保税地域の管理といった、外交面を主とした多岐にわたる業務を取り扱う行政機関で、2023(令和5)年末時点では、函館:北海道、東京:東京都、横浜:神奈川県、名古屋:愛知県、大阪:大阪府、神戸:兵庫県、門司:福岡県、長崎:長崎県、沖縄:沖縄県の、9箇所に設置されています。
また、例年11月28日を中心とした前後の週末には、各税関所で、役割、業務、活動内容に関する理解と協力を得るための各種イベントが催されています。
【鹿鳴館が開館】
1883(明治16)年11月28日、麹町(東京都)に日本初の洋式社交クラブ「鹿鳴館(ろくめいかん)」が開館しました。
当時の明治政府が建設した社交場には、日本にはまだ少なかった「bar」や「ダーツ」などの設備もあり、国賓の接待、舞踏会、国内祝賀の場として活用されていました。
また、皇族や上流婦人たちによって、日本初のバザーも催され、急速に進んだ欧化政策を象徴する代表的な建物でした。
が、豪奢な催しが時代の流れとともに疑問視されるようになり、鹿鳴館は、1940(昭和15)年に取り壊されています。
【親鸞上人の入寂日】
浄土真宗の開祖・親鸞(しんらん)聖人が、弘長2年11月28日(新暦:1262年1月16日)に入寂(にゅうじゃく)されました。
入寂=僧が他界すること
当時の平均寿命は45歳前後だった中、親鸞聖人は、90歳での入寂だったとされています。
親鸞の教えや言葉を記録した「歎異抄(たんにしょう)」は、広く民衆に教えを説いた仏教書です。
《親鸞忌/報恩講》
親鸞が入寂した11月28日は、親鸞忌、報恩講:宗祖に対する報恩感謝として、追悼行事が行われています。
また、宗派によっては、新暦の1月16日や、月遅れの12月28日に催される場合もあります。
(以上、ネット検索より)