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5月1日は、長崎に「グラバー商会」が設立&メーデー&東京の午砲がサイレンに変わる&八十八夜(2024年)&緑茶の日&新茶の日&日本赤十字社創立記念日
【長崎に「グラバー商会」が設立】
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1861年5月1日(旧暦:文久元年3月22日)、スコットランド出身の商人トーマス・ブレーク・グラバー氏が、長崎で自身の会社「グラバー商会」を設立しました。
主に武器商人として幕末の日本で活躍した他、蒸気機関車の試走、西洋式ドックの建設は、日本の近代化に多大な貢献を果たしています。
また、一説には、明治維新の立役者の一人・坂本龍馬氏を支え続けた(操っていた?)と目されている他にも、岩崎弥太郎、五代友厚、伊藤博文、森有礼(ありのり)といった、主に土佐藩、長州藩、薩摩藩出身の明治維新や、その後に活躍する多くの幕末藩士たちに影響を与えた人物と目されています。
それとは別に、グラバー氏が住んでいた「グラバー邸」は、日本最古の西洋建築邸で、同邸の広大な敷地に築かれた庭園は「グラバー園」として、今日でも人気ある長崎観光名所のひとつです。
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《余談:グラバー氏と麒麟のロゴ》
トーマス・グラバー氏は、後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎氏と懇意で、三菱傘下の麒麟麦酒のロゴマークを考案したのはグラバー氏だと言われています。
麒麟麦酒=現:キリンホールディングス。
【メーデー 】
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アメリカ・シカゴの労働者が、8時間の労働、8時間の休息、8時間の教育を求めて、1886(明治19)年5月1日に、ストライキやデモを行ったことに由来して記念日が設けられています。
国際的な労働者の祭典である「万国労働者団結の日」と位置づけられていて、日本では、1920(大正9)年5月2日に、東京・上野公園で、初の労働者大会が行われています。
メーデーの言葉は、シカゴのストライキが行われたのが5月(May)だったことから、May(メイ)Day(デイ)と呼ばれるようになり、今日では労働者の祭典を意味する言葉になっています。
また、メーデーの元々のルーツは、主にヨーロッパで行われていた「五月祭(=春祭り)」で、緑が茂る広場に集まり、花を摘んだり、歌い踊ったり過ごす祝日が転じたもので、5月の月初には、みんなで一箇所に集まる文化的な風習みたいなものが根底にあったと考えられています。
【東京の午砲がサイレンに変わる】
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1929(昭和4)年5月1日、それまで正午を知らせる合図として、皇居で大砲が放たれていた音がサイレンに変わりました。
サイレンは、愛宕山公園、小石川小学校、本所公会堂の3ヶ所に設置され、鳴り終わった時が正午 の合図でした。
【八十八夜(2024年)】
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立春から数えて88日目は八十八夜と呼ばれ、2024(令和6)年の立春は2月4日のため、八十八夜は5月1日に該当します。
八十八夜の日に摘んだお茶を飲むと長生きできるとの伝承が各地に残っていて、関連した記念日も設けられています。
【八十八夜に関連した記念日】
《緑茶の日》
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例年5月頃は、茶摘みの最盛期を迎えることと、八十八夜の日に摘んだお茶を飲むと長生きできる と言われていることにちなんで、日本茶業中央会が、その年の八十八夜に該当する日に記念日を制定しています。
《新茶の日》
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八十八夜の日に摘んだお茶を飲むと長生きできるとされていることにちなんで、静岡県の山啓製茶株式会社が、その年の八十八夜に該当する日に記念日を制定しています。
【日本赤十字社創立記念日】
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1877(明治10)年に起こった西南戦争で負傷した兵を救おうと、佐野常民(つねたみ)氏らが、1877(明治10)年5月1日に博愛社を設立しました。
博愛社は、政府軍、西郷軍など敵味方区別なく負傷者の救援活動を行っていたとされていて、後年に、日本が「万国赤十字条約」に加盟したことを機に、名称を「博愛社」から「日本赤十字社 」に改称しています。
改称後も、博愛社の別け隔てない救済活動の精神を受け継ぐ意味も込めて、博愛社の設立日が記念日に制定されています。
(以上、ネット検索より)