11月28日は、太平洋記念日&税関記念日&鹿鳴館が開館した日&親鸞上人の入寂日
【太平洋記念日】
1520(永正17)年11月28日、ポルトガルの航海者フェルディナンド・マゼラン氏が後に「マゼラン海峡」と命名される南米大陸南端の海峡を通過して太平洋へ出る航海に成功したことにちなんで記念日が制定されました。
航海時には天候が良く波も風もさほどない穏やかな日が続いたため、マゼラン氏はこの海を「El Mare Pacificum(意味平穏な海)」と表現したそうです。
そこから訳され「太平の海」の意味を持つ太平洋が名付けられたとされています。
また、マゼラン氏は、その後世界初となる船での世界一周を成し遂げ、地球は丸いことを証明しました。
【税関記念日】
当時、長崎、神奈川、函館にあった各運上所の呼称を、1872(明治5)年11月28日に「税関」と統一されたことにちなんで、大蔵省(現:財務省)が記念日に制定しました。
税関は、関税、内国消費税等の徴収、輸出入貨物の通関、密輸の取締り、保税地域の管理などの外交面を主とした、多岐にわたる業務を取り扱う行政機関で、2022(令和4)年末時点では、函館、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、門司、長崎、沖縄の9箇所に設置されていました。
また、例年11月28日を中心とした前後の週末には各税関所で、役割、業務、活動内容などに関する理解と協力を得るための各種イベントが催されています。
【鹿鳴館が開館した日】
1883(明治16)年11月28日、東京・麹町に日本初の洋式社交クラブ「鹿鳴館(ろくめいかん)」が開館しました。
当時の明治政府が建設した社交場には、日本にはまだ少なかったbarやダーツなどの設備もあり、国賓の接待、舞踏会、国内祝賀の場として活用されていました。
また、皇族や上流婦人たちによって、日本初となるバザーも催されるなど、急速に進んだ欧化政策を象徴する代表的な建物でした。
が、豪奢な催しが時代の流れとともに疑問視されるようになり、鹿鳴館は1940(昭和15)年に取り壊されています。
【親鸞上人の入寂日】
浄土真宗の開祖親鸞聖人が、弘長2年11月28日に入寂(にゅうじゃく)されました。
入寂:僧が他界すること
新暦:1262年1月16日
当時の平均寿命は45歳前後だった中、親鸞聖人は90歳での入寂だったとされています。
親鸞の教えや言葉を記録した歎異抄(たんにしょう)は、広く民衆に教えを説いた仏教書です。
親鸞が入寂した11月28日は、親鸞忌、報恩講:宗祖に対する報恩感謝として追悼行事が行われています。
また、宗派によっては新暦の1月16日や、月遅れの12月28日に催される場合もあります。
(以上、ネット検索より)