12月2日は、古都奈良が世界文化遺産に登録&ビフィズス菌が公表される&原子炉の日&日本人初の宇宙飛行に成功&美人証明の日&奴隷制度廃止国際デー
【古都奈良が世界文化遺産に登録】
1998(平成10)年12月2日、奈良県奈良市内にある、神社仏閣、史跡、天然記念物を含む、計8件の地域遺産が、古都奈良の文化財として、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
登録されたのは、東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、薬師寺、唐招提寺、元興寺、平城宮跡で、ユネスコ世界遺産としては、日本で9件目、世界文化遺産としては7件目の登録です。
【ビフィズス菌が公表される】
1899(明治32)年12月2日、小児科医だったアンリ・ティシェ医師が、フランスのパリで行われた生物学会で、「ビフィズス菌」の発見を発表しました。
乳酸菌の一種で、人の腸内に適した「善玉菌の代表格」と目されています。
乳酸菌は糖を分解して、乳酸を多く作り出す効果があるのに加え、ビフィズス菌は、乳酸以外にも酢酸を作り出し、乳酸菌の約100〜10,000倍腸内に存在してると考えられています。
《余談》
ビフィズス菌は、V字やY字に分岐した特徴的な形をしていることから、ラテン語で、二又の〜を意味する「bifidus(ビフィドゥス)」が語源です。
そして、この日、ビフィズス菌の発見が発表されたことを受けて、ビフィズス菌入りのヨーグルトを販売する江崎グリコ株式会社が、「ビフィズス菌の日」として記念日に制定しています。
【原子炉の日】
1942(昭和17)年12月2日、シカゴ大学(アメリカ)に設置された実験用小型原子炉で、ウランの核分裂が持続的な連鎖反応に成功したことを受けて、記念日が制定されています。
原子炉は、継続的に原子核反応を持続させるための装置のことで、中性子を放出しながら大きなエネルギーを発生させる核分裂反応は、発電所、航空母艦、潜水、大型の軍用艦艇に使用されているほか、特に大都市への電力供給には大きな役目を担っています。
また、原子炉は大きく分けて、天然ウラン燃料炉、濃縮ウラン燃料炉、プルトニウム燃料炉、トリウム系燃料炉の4タイプがあり、日本では、主にウラン型原子力発電所が稼働しています。
しかし、放射能災害の危険性、放射性廃棄物を発生させる危険性、核拡散の危険性、労働者被ばくの危険性をはじめ、多くの危険を孕んでいることから、今日でも原子炉発電所の反対を訴える「脱原発運動」が続いています。
【日本人初の宇宙飛行に成功】
1990(平成2)年12月2日、当時TBSの記者だった秋山豊寛(とよひろ)氏が搭乗した、ソ連の宇宙船 「ソユーズTM11号」の打ち上げが成功し、日本人初の宇宙飛行を果たしました。
本来は、毛利衛(まもる)氏が搭乗した、アメリカ・NASAのスペースシャトル「エンデバー」の打ち上げ予定の方が先でしたが、シャトル事故の影響で、打ち上げが延期されました。
秋山氏は、1989(平成元)年から、モスクワ郊外の宇宙飛行士訓練センターで訓練を行い、宇宙飛行の前日に、当時のソ連から宇宙飛行士としての承認を受けています。
加えて、秋山氏は日本人初の宇宙飛行士であると同時に、世界で初めて宇宙にいったジャーナリストとしても記録されています。
そして、この日は、日本人宇宙飛行記念日として制定されています。
【美人証明の日】
栃木県足利市にある厳島神社で、2006(平成18)年12月2日に、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の分身として、「美人弁天」が建立されたことにちなんで、記念日が制定されています。
同神社では、参拝者に心柔らかな品性ある美人を証明する「美人証明」を、日本で唯一発行しています。
【奴隷制度廃止国際デー】
1949(昭和24)年12月2日に開かれていた国連総会で、「人身売買および他人の売春からの搾取の禁止に関する条約」が採択されたことにちなんで、国際デーとして記念日に制定されています。
国際表記:International Day for the Abolition of Slavery
いかなる内容や形態であっても、奴隷制度や人身売買を容認せず、完全に撤廃していくことが、世界的に呼びかけられています。
(以上、ネット検索より)