👭パステルフィーリングス 001
👯♀️第一話
【登場人物】
《ホステス》
南乃沙織(ミナミノサオリ):カラオケパブサオリのオーナーママ。源氏名はミノリ。24歳。
吉埜沙保里(ヨシノサオリ):同、ホステス。大学生。源氏名はヨーノ。21歳。
早廼紗央里(ハヤノサオリ):同、ホステス。調理師専門学校生。源氏名はハリー。22歳。
石之佐緒里(イシノサオリ):同、ホステス。シングルマザー。源氏名はイノリ。23歳。
※4人とも、メガネをかけている。
《常連客》
コビオ:コンビニエンスストアのオーナー。61歳。
ニック:肉屋。53歳。
イシカ:歯科医。45歳。
トラッド:トラックドライバー。37歳。
ベンツ:弁当屋(二代目)。29歳。
《パステルフィーリングス》
地下アイドル:メンバーは、ママとホステス3人の計4人。このことは、常連客も知らない。本名は非公表。呼び名はそれぞれ、ミーナ、ヨッシー、ハーヤ、イッシー。略称はパスフィ。このときは、メガネを外す。
《第一話ゲスト→後にサブレギュラー》
小高尊夫(オダカタカオ):会社員。「パステルフィーリングス」の大ファン。33歳。
※
わかりやすくするために、通常の脚本の書き方ではありません😅
ご承知おきの程、よろしくお願いいたします🤗
○カラオケパブサオリ・外景・夜
そこへ、小高尊夫(33)がやって来て、看板を見る。
○同・内
広めの店内。
奥に、小さなステージがある。
カウンターに、南之沙織(ミノリ・24)、コビオ(61)、ニック(53)、ボックス席に、吉埜沙保里(ヨーノ・20)、イシカ(45)、トラッド(37)がいる。
ドアを開け、タカオが入って来る。
ミノリ「いらっしゃい。あら、お初よね? カウンターとボックス席、どっちがいい?」
タカオ「一人なんですけど、ボックス席でもいいですか?」
ミノリ「もちろんいいわよ。(ボックス席に)コビオさ~ん、ニックさ~ん、人手不足のため、カウンターにお移りくださいませ~」
ボックス席のコビオとニック、素直にカウンターへ行く。
ミノリ「ご新規さん、どうぞお好きな席へ」
タカオ「(コビオとニックに)なんかスミマセン。(と奥の席へ行く)」
コビオ「大丈夫」
ニック「いつものことだから」
ヨーノ「(タカオにおしぼりを渡し)飲み物は、どうしますか?」
タカオ「ビールをお願いします」
ヨーノ「瓶と生、どっちがいいですか?」
タカオ「生もあるんですか?」
ヨーノ「はい」
タカオ「じゃあ、生で」
ヨーノ「ナマがお好きなんですか?」
タカオ「どういう意味ですか?」
ヨーノ「(ニッコリ笑い)そういう意味です」
タカオ「え〜っと、やっぱり瓶で」
ヨーノ「ザンネ〜ン。かしこまりました〜」
ミノリ「ヨーノちゃん、私が持って行くから、カウンターと代わって」
ヨーノ「は~い。(カウンターへ行く)」
ミノリ「(ビールを持って来て)私も、いただいていいかしら?」
タカオ「どうぞ、どうぞ」
ミノリ「フフ…。グラス、2つ持って来ちゃった。(タカオのにグラスを渡し、ビールを注ぐ)」
タカオ「(グラスを置き)僕が注ぎますよ」
ミノリ「ありがとう」
タカオ、瓶を受け取り、ミノリのグラスに注ぐ。
ミノリ「初のご来店、ありがとう」
二人、乾杯する。
ミノリ「この店には、なんで来てくれたの?」
タカオ「僕、恥ずかしいんですけど、パステルフィーリングスの大ファンで、ていうか、オタクで」
ミノリ「恥ずかしいことじゃないわよ。ねぇ、ヨーノちゃん」
ヨーノ「はい。全然」
タカオ「え? パステルフィーリングス、知ってるんですか? 地下アイドルですよ」
ミノリ「知ってるわよ。ねぇ、ヨーノちゃん」
ヨーノ「はい。もちろんです」
タカオ「へぇ、うれしいなぁ。カウンターの方は?」
ミノリ「ヨーノ」
タカオ「あ、ヨーノさんも、何か好きなものを飲んでください」
ヨーノ「え、いいんですか? じゃあ、生をいただきます」
タカオ「どうぞ」
ミノリ「で、パスフィがどうしたの?」
タカオ「うわッ、略称も知ってるとは!」
ヨーノ「ミノリン!」
ミノリ「あ、ゴメン!」
ヨーノ「ご新規さん、いただきます。ていうか、お名前は?」
タカオ「あ、じゃあ、タカオって呼んでください」
ヨーノ「では、タカオさん、ゴチになります」
タカオ「どうぞ」
(パステルフィーリングス 002へつづく)