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汚部屋脱出への道30【ミニマリストのはずが逆戻り・20代前半編】
こんにちは。
きらりです。
ただいま絶賛、汚部屋遍歴について人生を振り返って書き記しています。
毎回長過ぎるので1000文字くらいで記事アップしますね。
前回はちょっと本当の事を書き過ぎました、、、リンク貼らないでおこう…(泣)
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さて。前回からの続きです。
実家の汚部屋を片付けることなく、私は文字通り逃げるようにして身一つで実家を出ました。
お金も無かったので、なんとかして寮に入れてもらいました。
部屋には備え付けの冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン、小さなローテーブル。
そこに、自分で持ってきた布団を敷いて、最低限の食器を並べました。
これでおしまい。
少ししてから、CDデッキと長い座布団をドン・キホーテで買った記憶があります。
テレビ以外の唯一の娯楽と、ローテーブルを使うために座布団はさすがに必要でした。
そうして新生活が始まりました。
いわゆる、今でいうミニマリストのような状態です。
ある時友人を招いたのですが、「ちょっと、あまりにも何も無さすぎじゃない…!?」と戸惑っていたのが妙に記憶に残っています。
寮といっても普通の一人暮らしの部屋です。
特別狭くもなく、バストイレ別だしキッチンも独立してるしで決して悪い部屋ではありませんでした。
その後一年ほどして退寮の期限となり、私は引っ越しをしました。
ところで、引っ越し先の家賃の頭金が想定よりかなり安く済んだんです。
それもあって、私は色々とおしゃれな感じの家具を買う事にしました。
無印良品のベッド、炊飯器、洗濯機。
カリモクの椅子と机。
最新のMacのパソコン。
アーティストが作った小物入れや置き物、壁飾り。
それから、いくつもの観葉植物。
そんな感じで、「シンプルでハイセンス」といった雰囲気のものに凝りに凝って買い揃えました。
雰囲気を例えるなら、オシャレなカフェ。
これぞ一人暮らし!って感じで楽しかったなぁ。
でも。
その時の私はまだ、「買う喜び」は知っていても「捨てる苦しみ」は知らなかったんですね。
その後の私は、どんどん元の悪癖が出てきました。
CDを何枚も買い、大きな健康器具を買い、服を買い、何かのくじ引きで「当たり!」と言われたことでたいして要りもしない有線を契約し、カッコいいからと新聞を契約し、社会的信用が欲しいと言って固定電話を契約し、、、
ここまで読むとすぐお分かりだと思うのですが、やたらと固定費を上げていきました。
モノも際限なく買い始めてしまいました。
稼いでも稼いでも消えていくお金。
あんなにオシャレだった部屋はいつしか埃まみれになっていきました。
どんなに見た目だけ真似たところで、それはハリボテです。
私は、本当にシンプルに心地よく暮らすための、知恵とスキルは全く持ち合わせていませんでした。
そのせいで気付いたらまたモノだらけの掃除が足りない汚部屋に戻っていきました。
そしてまた、転機が訪れます。
結婚する事になりました。
※2025.2.12追記・・・・・・・・・・・・・・・・
この退寮の際、自分なりに一生懸命お掃除してから部屋を引き渡しました。
引き渡した後に、お店(いわゆるホステスさんをやっていたのでクラブのボーイ)の方が部屋の掃除に二人組で行くそうで、退寮から3日後くらいに私が住んでいた部屋にボーイさんが掃除しに行ったそうなんです。
で、その時のボーイさんたちが私にこう言ってくれたんです。
「掃除しに行ったのに掃除する場所が無さ過ぎました!全部完璧で超キレイでびっくりしました!!だからもう暇で暇で~笑 あまりにやる事がなかったんで二人で寝っ転がりながらテレビ見ちゃいましたよ~(^▽^) あんなにちゃんと奇麗にしてくれる人ってそうそういないんですよ!!凄い事です。」
この言葉は心に響きました。
そしてちょっと意外でもありました。
夜の世界で働いていると、それだけで社会的には誰も信用してくれません。自分で言うのもなんですけど笑、本当は根がマジメで実直な部分を評価してくれたように感じました。それが嬉しくてありがたくて、、、
もしかしたら私が掃除のプロになれたのは、あの時のボーイさんの言葉があったからかもしれません。
本当に本当に、今でも感謝しています。
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