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【馬券データ分析】厩舎
こんにちは。キラリです。
今回は、私が競馬予想時に使用している厩舎の評価条件と、それによってどの程度回収率が上昇するのかご紹介します。
※記事の中で、評価条件に該当する厩舎の一覧を掲載する予定でおりましたが、私が参照しているデータ提供元の利用規約違反に該当する可能性があるため、それができません。非常に残念ではありますがご了承ください😅
ただ、考え方だけでも何かしらご参考にしていただけると考えております。
厩舎の考え方
まず、厩舎に対する私の考え方からご紹介します。
中央競馬に出走する競走馬は、地方馬や外国調教師管理馬を除いて、美浦(関東)か栗東(関西)のトレーニング・センター内にある厩舎に所属しており、厩舎を運営する調教師に管理されています。
そして所属する厩舎ごとに、勝負騎手や利用する外厩、調教の方針、レースへの出走方針などが異なっており様々な特徴があります。
例えば、ダート競走向けの競走馬を育成するのが得意な厩舎や、芝馬の育成が得意な厩舎、連闘や中1週での出走が多い厩舎、下級クラスが得意な厩舎や、競走馬の長期的な活躍を見据えて新馬戦で敢えて仕上げて来ない厩舎などもあります。
これらの特徴は、各調教師の方の育成方針や管理方針であったり、騎手や、競走馬の生産牧場、馬主との関係性などによっても影響を受けると考えられます。
ここで、そのような諸条件があることは理解しつつ、私の競馬予想法としては、長期的に安定して回収率が上昇する条件を見つけて、それが数字的に確認できる必要があります。
様々な切り口から馬券データの分析を行った結果、私は以下の3つの軸で厩舎を評価しています。
・2歳戦で回収率が高い厩舎
・ダートで回収率が高い厩舎
・芝で回収率が高い厩舎
理由としては、厩舎によっては新馬戦から敢えて仕上げて来ないケースもあるため、2歳戦で結果を出しやすい厩舎とそうでない厩舎が存在すると考えたことと
ダート馬育成が得意な厩舎と芝馬育成が得意な厩舎が存在することに注目してデータ分析を行った結果、いずれも回収率の改善効果が確認できたためです。
評価条件
具体的な評価条件としては、以下の通りです。
・2歳戦の場合は、開催日から過去3年間の2歳戦で複勝回収率が75%以上の厩舎を高く評価しています。
・ダートの場合は、開催日から過去3年間のダート競走で複勝回収率が75%以上の厩舎を高く評価しています。
・芝の場合は、開催日から過去3年間の芝競走で複勝回収率が75%以上の厩舎を高く評価しています。
過去の実績を見る際に3年という期間で見ている理由としては、ある程度長い期間で集計しないと条件によっては競走実績が少なくなってしまうことと
あまり古いデータを見すぎてしまうと最近の成績が見えづらくなってしまうことを考慮して、間をとって3年としています。
また、単勝回収率ではなく複勝回収率を見ているのは、複勝回収率の方が確率収束が早いため信頼できる数字だからです。
複勝回収率の長期平均値は 73.4%ですので、75%以上であれば過小評価されていると言えます。
該当する厩舎の一覧
2023年1月以降、中央競馬で10回以上競走実績が存在する厩舎に対して、過去3年間の2歳戦、ダート競走、芝競走での複勝回収率を集計した結果が下の表になります。
(複勝回収率が75%を超えている場合は評価欄に●を記載)
※ここに該当する厩舎の一覧を掲載する予定でおりましたが、私が参照しているデータ提供元の利用規約違反に該当する可能性があるため、それができません。非常に残念ではありますがご了承ください😭
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回収率の上昇率確認
ここから、上記の条件に該当する厩舎を買い続けた場合にどの程度回収率が上昇するのか確認していきます。
約10年分データの確認(2歳戦)
2014年以降の中央競馬で、平地のサラブレッド系2歳競走に絞って、「開催日から過去3年間の2歳戦で複勝回収率75%以上の厩舎」("※条件1"と呼びます)を買い続けた場合の回収率を集計した結果が下の表になります。
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単勝回収率では11.4%、複勝回収率では6.5%回収率が改善しています。
5年分の年別データ確認(2歳戦)
次に、同じ条件で年別に集計することで、上記傾向の信頼度をさらに確認していきます。
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上の表のとおり、年別データで見ても非常にキレイな傾向を示すことから、2歳戦において「開催日から過去3年間の2歳戦で複勝回収率75%以上の厩舎」の回収率が高いという傾向は、長期的に信頼できる傾向だと判断します。
約10年分データの確認(芝/ダート)
同じく、2014年以降の中央競馬で障害競走を除いた全レースを対象に芝/ダート別に「開催日から過去3年間の複勝回収率が75%以上の厩舎」を買い続けた場合の回収率を集計した結果が下の表になります。
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芝/ダートそれぞれで、単勝回収率および複勝回収率が数%上昇していることが確認できます。
5年分の年別データ確認(芝/ダート)
同じ条件で年別に集計することで、上記傾向の信頼度をさらに確認していきます。
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結果を見ますと、芝レースにおいて赤枠の2021年の単勝回収率と複勝回収率および、2022年の単勝回収率では結果が逆転しています。
ただし私は、この程度のブレであれば一時的な下振れだと判断して、「芝/ダートに分けて、開催日から過去3年間の複勝回収率が75%以上の厩舎」の回収率が高いという傾向は、長期的に信頼できる傾向だと判断します。
分析としては以上となります。
結論
結論をまとめますと
・2歳戦の場合は、開催日から過去3年間の2歳戦で複勝回収率が75%以上の厩舎の回収率が高い
・ダートの場合は、開催日から過去3年間のダート競走で複勝回収率が75%以上の厩舎の回収率が高い
・芝の場合は、開催日から過去3年間の芝競走で複勝回収率が75%以上の厩舎の回収率が高い
となります。
以上です。
読んでいただいた方ありがとうございます。
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