【馬券データ分析】ダート替わり/芝替わり2025
こんにちは。キラリです。
今回は「ダート替わり/芝替わり」というファクターについて、直近の回収率の傾向と、おすすめの競走馬の評価条件についてご紹介します。
回収率傾向
今回はデータからご紹介します。
分析対象データ
2015年以降の中央競馬で障害競走と新馬戦を除いた全レースを対象に分析をおこなっていきます。(約10年分)
(データ詳細)
期間:2015/1/1~2024/12/22
今走または前走が障害競走のデータ:除く
新馬戦:除く
デビュー戦:除く
今走 出走取消/競走除外:除く
前走 出走取消/競走除外:除く
データ確認
上記の10年分のデータを対象に「ダート→芝」に種別替わりした馬と「芝→ダート」に種別替わりした馬、「変更なし」の馬に分けて単複回収率を集計した結果が下の表になります。
結果を見ますと、「変更なし」が最も回収率が高く、次に「芝→ダート」が高く、「ダート→芝」が最も回収率が低くなっています。
同じ条件で直近5年分の年別の回収率を集計した結果を掲載します。
結果を見ますと、長期データと同じような傾向が出ているようにも見えるのですが、いまいちパッとしないため、私は別の条件で競走馬を評価しています。
ダート替わり/芝替わりの考え方
「ダート替わり/芝替わり」に対する私の考え方をご紹介します。
調教師はなぜダート替わり/芝替わりさせるのか
まず、調教師の方が「なぜダート替わりさせたのか」、「なぜ芝替わりさせたのか」といった理由を考えていきます。
例として、
・パワーのいるダートから軽い芝に替えることで好走を期待する。
・このまま芝で走っていても好走が期待できないため、ダートに替えることで一変を期待する。
・ピッチ走法やストライド走法など、馬の走法を見てダートまたは芝の適正が高いと判断して替える。
・芝またはダートで好成績を出しているため、種別を替えても結果が出せると判断して替える。
・競走馬の長期的な活躍を考慮して、若いうちに別の種別も試しておきたいから替える。
などの理由が考えられるかと思います。
データ分析を行う場合、競走馬を個別に見て切り替えた理由を考慮していくことはできないのですが、どういった理由で切り替えるケースが多いのかという「割合」を考えていきますと
やはり、「このまま芝(またはダート)で走っていても好走が期待できないため、ダート替わり(または芝替わり)をすることで一変を期待する」といったネガティブな理由で替えるケースが非常に多く
「ダートで結果を出しているから芝でも好走するだろう」といったポジティブな理由で替えるケースというのは非常に稀だと考えられます。
購入者側の心理
一方、馬券を買う立場としては、「この馬はダート(または芝)では凡走が続いているけど、今回、芝(またはダート)に替わることでひょっとすると大穴を開けてくれるのではないか」という期待を感じて、結構人気になる(=オッズが下がる)ケースが多いのではないかと考えています。
馬券を買っていると、実際に穴を開けることもあるのですが、私の予想手法としては長期的な回収率のほうを優先していきますし、この条件に該当する馬を完全に切るわけではありません。
つまり私は、ダート替わりでも芝替わりでも、種別変更した馬は長期的には回収率が低くなるのではないかと考えています。
データ分析
約10年分のデータ確認
上のような考え方で、「ダート替わりの馬」と「芝替わりの馬」を「変更あり」という1つのグループにまとめて、10年分データの回収率を集計した結果が下の表になります。
結果を見ますと、「変更なし」のほうが単勝回収率で3.9%、複勝回収率で6.8%、回収率が高くなっていることが分かります。
5年分の年別データ確認
同じ条件で5年分の年別回収率を集計した結果が下の表になります。
赤枠の2020年の単勝回収率では結果が逆転していますが、単勝回収率は比較的確率収束が遅いため、
私はこの程度のブレであれば一時的な上振れだと考えて、「芝替わりまたはダート替わりした馬の回収率が低い」という傾向は長期的に信頼できる傾向だと判断します。
結論
以上の結果から、私の場合は「芝替わりでもダート替わりでも、種別変更した馬は回収率が低いため低評価」としています。
読んでいただいた方ありがとうございます。
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