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【馬券データ分析】前走脚質×上がり3ハロンタイム順 2025
こんにちは。キラリです。
今回は、「前走脚質」と「前走の上がり3ハロンタイム順」を組み合わせて回収率の高い馬を見つける方法をご紹介します。
(上がり3ハロンタイム順とは、レースごとに、ゴール前の600mを走るのにかかった時間を順位付けした値のことを指します。)
抽出条件
私の場合は、以下の条件に当てはまる馬を高く評価しています。
「前走脚質が"先行"、かつ、前走の上がり3ハロンタイムが2位以内」
理由としては、有利な前目のポジションをキープする能力と、一瞬の切れ脚を兼ね備えており、それを発揮できるスタミナもある、シンプルに強い馬を抽出しています。
(前走逃げた馬を含めていないのは、前走逃げた馬はスローペース予想の競馬ファンから人気になりやすく、回収率が下がりやすい傾向にあるためです。)
ただし、馬券的には「強い馬」ではなく「過小評価されている馬(その実力ほどには人気にならず、オッズが下がらない馬)」を探す必要があるため
上記の条件にあてはまる馬が、どのくらい過小評価されているのかを過去データで確認していきます。
前提
脚質の定義
この記事内では、以下のように脚質が判定されていると考えていただければと思います。
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分析対象データ
今回は、2015年以降の中央競馬で障害競走と新馬戦を除いた全レースを対象に分析を行います。(約10年分)
(データ詳細)
期間:2015/1/1~2024/12/22
今走または前走が障害競走のデータ:除く
新馬戦:除く
デビュー戦:除く
今走 出走取消/競走除外:除く
前走 出走取消/競走除外/競走中止:除く
データ分析
約10年分データの分析
上記の約10年分のデータで「前走の上がり3ハロンタイム順」ごとの回収率を集計した結果が下の表になります。
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私は確率収束の早い複勝回収率を重視しているのですが、「前走上がり3ハロン順2位」が最も高く、1位も76.0%と高い数値を示しています。
また、赤枠の8位までが1段高い回収率を示しており、9位以下は前走上がり3ハロンタイム順が上がっていくにつれて、回収率が下がっていることが分かります。(緑枠)
前走脚質との組み合わせ
次に、前走上がり3ハロン順を「2位以内」「3~8位」「9~18位」の3つのグループに分割して、脚質と組み合わせて単複回収率を集計した結果が下の表になります。
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結果を見ますと、赤枠の「前走脚質が"先行"、かつ、前走の上がり3ハロンタイムが2位以内」の馬が高い回収率を示していることが分かります。
グルーピングを進めて再集計
次に、「前走脚質が"先行"、かつ、前走の上がり3ハロンタイムが2位以内」と「上記以外」にグルーピングしなおして単複回収率を再集計した結果が下の表になります。
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結果を見ますと、「前走脚質が"先行"、かつ、前走の上がり3ハロンタイムが2位以内」の馬は単勝回収率で6.2%、複勝回収率で8.3%回収率が高くなっていることが分かります。
直近5年分の年別データ分析
次に、同じ条件で年別に回収率を集計することで、上記傾向の信頼度をさらに確認します。
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結果を確認しますと、赤枠の2020年の単勝回収率では傾向が逆転していますが、この程度のブレであれば一時的な下振れだと考えて
「前走脚質が"先行"、かつ、前走の上がり3ハロンタイムが2位以内の馬は回収率が高い」という傾向は長期的に信頼できる傾向だと判断できます。
分析としては以上となります。
結論
結論をまとめますと
・前走脚質が"先行"、かつ、前走の上がり3ハロンタイム順位が2位以内の馬は回収率が高い
となります。
上記のような傾向が出る理由としては、「前走の脚質」と、「前走3ハロンタイム順」を個別に見て評価するほうが主流で
2つのファクターを組み合わせて強い馬を判断している人は、まだそれほど多くないからではないかと考えています。
まだまだ使える条件だと思いますので、参考にしていただければと思います。
以上です。
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