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【馬券データ分析】「前走の脚質」を深掘りするパート2

こんにちは。キラリです。

今回は「脚質」と「ペース」を使って回収率の高い馬を見つける方法をご紹介します。


脚質とペースの考え方

ペース予想は難しい

まずはじめに「脚質」と「ペース」を利用した一般的な競馬予想方法は以下のような考え方かと思います。

【一般的な予想方法】
出走メンバーとコース形状などから今走のペースを予想して、スローペースであれば終盤までスタミナが温存できるため「逃げ/先行」が有利。逆にハイペースであれば前に行った馬がバテる可能性が高いため「差し/追込」が有利。

実は、私はこの考え方を自分の予想ロジックに組み込もうとして、さんざん試行錯誤したのですが、結局、長期的に安定して回収率を上げられる条件を得ることができなかったという苦い思い出があります😅

その原因としては、「①今走で競走馬がどの脚質を使うかを予想する」そこから「②今走のペースを予想する」という2段階の予想を行っているためです。

例えば、明確な逃げ馬がいるレースなどであれば、まだペースを予想しやすいと思うのですが、全てのレースにパンサラッサがいるわけではありません🤣

明確な逃げ馬がいないレースなども含めて、全てのレースを予想していくスタイルの場合、ペース予想を高確率で的中させるのは非常に難しいと考えています。

今走のペースを予想する場合、例えば出走メンバーの中に逃げそうな馬が何頭いるかを考えると思うのですが、前走逃げた馬が今走も逃げるとは限りません。

具体的にいいますと、前走や前々走の脚質から今走の脚質を予想すると以下のような確率になってきます。

例えば、前走と前々走で逃げた馬が今走逃げる確率ですら42.5%しかなく、競走馬が今走でどの脚質を使うのかを予想するだけでもかなり難しいといえます。

16頭立のレースであれば、そのような不確定な要素16個を使って今走のペースを予想することになり、予想を高確率で的中させるのはかなり困難であると考えています。


仮説を立てる

ここから思考を逆回転させて、今走の予想をするのではなく、前走の結果から強い馬を探せないか考えていきます。

考え方としてはシンプルで、上の【一般的な予想方法】をひっくり返して次のような仮説をたてていきます。

【仮説】
「前走ハイペースという不利な環境で逃げ/先行脚質を使った馬」や「前走スローペースという不利な環境で差し/追込脚質を使った馬」は過小評価されている(=回収率が高い)のではないか。

今回はこの仮説について、データ分析を行って確認していきます。

前提

分析対象データ

今回使うデータは、2014年以降の中央競馬で障害競走と新馬戦を除いた全レースを対象に分析をおこなっていきます。(約10年分)

(データ詳細)
期間:2014/1/1~2023/12/17
今走または前走が障害競走のデータ:除く
新馬戦:除く
デビュー戦:除く
今走 出走取消/競走除外:除く
前走 出走取消/競走除外/競走中止:除く

脚質の定義

この記事内では、以下のような7種類に脚質が分類されていると考えていただければと思います。(詳細については「パート1」もご参照ください。)

※ただし、今回も「マクリ」はデータ数が少ないため、最も脚質が似ている「追込」と同じグループに含めて分析していきます。


ペースの定義

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