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【馬券データ分析】夏は牝馬 なら 冬は牡馬?

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これは2024年1月に投稿した古い記事です。
最新はこちらをごらんください。
 → 夏は牝馬2024
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こんにちは。キラリです。

今回は、中央競馬の2023年シーズンも終わり、年が明けて気象庁から2023年の平均気温の発表もありましたので、季節と性別と回収率の関係について一度整理してご紹介したいと思います。

競馬では昔から「夏は牝馬」という格言が知られていますが、私は「季節」というファクターを分析する場合は、必ず月や年ごとの平均気温と比較をするようにしています。

理由としては、年によって「暑い夏」もあれば「涼しい夏」もあり、「寒い冬」や「暖かい冬」といった年差があるためです。

そして、過去の平均気温と牝馬の回収率を比較すると、牝馬の回収率というのは気温との相関が比較的高く、気温が上がると牝馬の回収率も上がる傾向にあると考えています。

逆に言いますと、「冬は牡馬の回収率が高まる」とも言えますので、よければご参考にしていただければと思います。


結論

先に結論をいうと下の通りです。

・長期的には6月~9月にかけて牝馬の回収率が高くなる傾向にあります。

・年によって牝馬の回収率が高まる期間は前後します。

・牝馬の回収率が高まる期間は、気温との相関が比較的高いと思います。

・11月~3月はほぼ毎年、牡馬/セン馬の方が高い回収率を示しています。


前提

競馬場ごとの平均気温

まずは、2023年の平均気温をご紹介します。中央競馬は日本全国で行われていますので、気象庁のホームページを参照して競馬場ごとの2023年の年平均気温をまとめました。

【2023年の競馬場毎の年平均気温】
京都競馬場(京都)  → 17.4℃ 観測史上最高
阪神競馬場(神戸)  → 18.0℃ 観測史上最高
札幌競馬場(札幌)  → 11.0℃ 観測史上最高
小倉競馬場(飯塚)  → 17.1℃ 観測史上最高
新潟競馬場(新潟)  → 15.4℃ 観測史上最高
中京競馬場(名古屋) → 17.5℃ 観測史上最高
中山競馬場(千葉)  → 18.1℃ 観測史上最高
東京競馬場(東京)  → 17.6℃ 観測史上最高
函館競馬場(函館)  → 11.2℃ 観測史上最高
福島競馬場(福島)  → 15.2℃ 観測史上最高

2023年の各地の平均気温を確認したところ、どの地点を見ても年平均気温が観測史上最高を記録しており、2023年は一言でいいますと非常に暖かい(暑い)1年だったと言えます。


分析対象データ

今回は、2018年以降の中央競馬で障害競走と牝馬限定戦を除いた全レースを対象に分析をおこなっていきます。(約6年分)

牝馬限定戦を除く理由としては、牡馬/セン馬と比較した牝馬の回収率の傾向を確認しやすくするためです。

(データ詳細)
期間:2018/1/1~2023/12/31
障害競走:除く
牝馬限定戦:除く
出走取消、競走除外:除く


データ分析

性別ごとの回収率

まず、上記の約6年分のデータを対象に、性別ごとの回収率を集計した結果が下の表になります。

ここで「セン馬」はデータ数が少なく、また生物的にはオスなので「牡馬」と同じグループにまとめて再集計します。その結果がこちらです。

見ていただくと、季節などの条件を考慮しない場合は、単勝回収率で4.6%、複勝回収率で4.0%ほど牝馬のほうが回収率が低くなっています。


約6年分データの月別 平均複勝回収率

次に、約6年分のデータを対象に、性別ごとの月別の平均複勝回収率を集計した結果が下の表になります。

(単勝回収率ではなく複勝回収率を見ているのは、複勝回収率のほうが確率収束が早いため、単勝より信頼できる数字だからです。このような傾向を見る場合は複勝回収率のほうが適していると思います。)

上の表を見ると、長期的には6月~9月にかけて「牡馬/セン馬」よりも「牝馬」の方が回収率が高くなっていることが分かります。

なお、データ範囲を約6年ではなく約10年に延ばしても同様の傾向が出てきます。


年ごとの月別 複勝回収率

次に、年ごとに月別の複勝回収率を集計した結果が下の表になります。

上の表を、年ごとにザックリ評価していきますと以下のように解釈できます。

2018年 ⇒ 長期データと同じ傾向
2019年 ⇒ 牝馬の活躍時期が少し後ろ倒し
2020年 ⇒ 長期データとほぼ同じ傾向
2021年/2022年 ⇒ 夏の牝馬の活躍としてはやや期間が短く物足りない
2023年 ⇒ 例年以上に牝馬の活躍期間が長く数字も出ている

年によって多少のバラツキはあるものの、長期データが示す通り6月~9月にかけて牝馬の回収率が上がりやすい傾向にあると言ってよいのではないかと考えています。


東京の月別平均気温と比較

次に、月別平均気温との比較を行っていくのですが、ここで1つ問題があります。

競馬は全国で行われているため、本来であれば開催地域ごとのデータと平均気温とで比較すべきなのですが

データを分割しすぎると数字の信頼度が下がるため、東京都の平均気温を全国平均ととらえて全競馬場のデータと比較していきます。

先ほどの、「年ごとの月別複勝回収率」に「東京都の平均気温」を紐づけしたのが下の表になります。

まず、見ていただきたいのが青枠のところで、2021年と2022年は平均気温が28℃を超える月が一度も無く、比較的涼しい夏だったと言えます。

そのため他の年に比べると、暑い夏が得意な牝馬にとっては活躍しづらい環境だったのではないかと考えています。

また、緑枠を見ていただきますと、2023年は年の平均気温が例年に比べて1℃近く高くなっており、7月8月の平均気温も非常に高い年になっています。

そのため、2023年は他の年以上に牝馬の回収率が上がりやすい環境にあったのではないかと考えています。

実際に回収率の数字を見ても非常に高い数字が出ています。

また、2019年の傾向などを見ても牝馬の回収率が高まる時期というのは平均気温と相関があるように見えて、非常に興味深く感じています😲

なお、11月~3月はほぼ毎年、牡馬/セン馬の方が高い回収率を示しています。


結論をまとめますと以下の通りです。

・長期的には6月~9月にかけて牝馬の回収率が高くなる傾向にあります。

・年によって牝馬の回収率が高まる期間は前後します。

・牝馬の回収率が高まる期間は、気温との相関が比較的高いと思います。

・11月~3月はほぼ毎年、牡馬/セン馬の方が高い回収率を示しています。


競馬予想への適用

さすがに平均気温を確認してから競走馬の評価基準を決めるのは現実的でないと思っていますので

私の場合はシンプルに6月~9月は牝馬の評価を上げて、それ以外の月は牡馬/セン馬の評価を上げることで、年間通して数%程度、回収率を改善するという使い方をしています。

近々の1月~3月の傾向を見ても、ほぼ毎年牡馬/セン馬の方が高い回収率を示しているため、やはり冬季は牡馬/セン馬を馬券的にはオススメします。

最期に

読んでいただいた方ありがとうございます。

最期に、なぜ暑い夏に牝馬の回収率が上がるのかを考察していきたいのですが、理由としては馬体重との関連が大きいのではないかと考えています。

牡馬/セン馬は牝馬と比較して馬体重が重い傾向にあり、馬体重が重い馬は暑い夏になると、発汗量が増えて体力を消耗しやすいと考えられます。

ただ、馬体重の傾向と完全に相関があるわけではないので、それに加えて何か生物的にメスだと暑さに強い秘密があるのだと思うのですが🤔

それについては長年のナゾです🤣

煮え切らない締めくくりで恐縮です😅

ご紹介したかった内容としては以上となります。

読んでいただいた方ありがとうございます。

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