情熱のバトンをリレーする・・・天秤座火星
8月27日の22:20に火星が天秤座に入りました。情熱と怒りの星・火星は調和を重んじる天秤座に10月12日まで滞在します。
火星にとって天秤座は居心地がいいとは言い難い場所(デトリメント)でもあり、本来の力を発揮しにくいと言われたりすることも。出生図の天体が品位(ディグニティ)の良くない位置(デトリメントやフォール)にあると天体のエネルギーを活用するのにちょっと時間がかかったり、ひと工夫が必要かなという面もあったりするけれど、それは自分のクセや陥りがちなパターンを表してくれていたりもするので気づいたときにちゃんと修正していけばいい。天秤座火星は周囲との和を大切にするあまり周りと異なる意見を言うのを躊躇ったり、怒りを内に押し込めギリギリまで我慢したり、他者との比較に悩んだりも。上手に気分転換してストレスや怒りを発散することを心がけて。
また、天秤座火星は人と人をつなぐ名コーディーネーターとしても活躍します。天秤座に火星を持つ人は「あの人に聞けば誰かいい人を紹介してくれるんじゃないかな〜」と周囲から頼られることもよくあります。N火星が天秤座のわたしも人の紹介やご縁のお世話役を引き受けることもあって、いつもそういう場面で自分の火星が喜んでいるな〜と実感します。
✨天秤座火星期のハイライト✨
⭐️ 9月2日・天秤座火星×魚座土星のインコンジャンクト ⭐️
9月2日に天秤座火星と魚座土星がインコンジャンクトに。インコンジャンクトはエレメント・クオリティー・ジェンダーいずれも噛み合うところがない組み合わせ。調整、擦り合わせ、歩み寄り、場合によっては妥協を求められたりもするアスペクト。天秤座火星は比較が得意だけれど、他者との比較で得る自信は本物の自信ではない。自分の価値は自分で決める、自分を信頼する力を忘れずに。仕事や人間関係ではお互いの考えや立場を尊重し合い、異なる意見を排除せず活かしていくことで新たな展望が開けそう。
⭐️ 9月半ば〜10月初め 天秤座火星×獅子座金星のセクスタイル ⭐️
恋愛のときに活躍する金火のふたつ星がセクスタイルを形成 ♬7月23日から逆行し9月4日に順行に戻る獅子座金星。9月半ばからは天秤座火星と発展的な角度で向き合います。今夏の出会いやご縁も次のステージに入りそう。それぞれの長所を引き出し合い、お互いの可能性を広げていく良きサポーター役になる、そんな気持ちを大切に。
⭐️ 9月25日・天秤座火星×牡羊座カイロンのオポジション ⭐️
火星とカイロンのペアは自分の能動性、男性性にスポットライトを当てます。健全な形でリーダーシップ能力を発揮すること、自らが主体性を持って物事に取り組むこと、自分の衝動性や攻撃性、怒りや欲求に意識的であることを心がけること。人間関係における過度な自己犠牲や心理的な境界線を越えて相手の傷に深入りするような行為にも注意して。このとき火星×カイロンのオポジションを獅子座金星が調停します。身近な人との愛情や恋愛をとおして過去の心の傷が癒えるような場面もあるかも。
⭐️ 10月9日・天秤座火星×山羊座冥王星のスクエア ⭐️
火冥のふたつ星がスクエアに。活動宮後半で火花を散らす火冥。スクエアは内的葛藤や焦りを呼び起こす一方で、現状を変えたいときには追い風に転じ、膠着した状況を打破するきっかけをもたらしてくれます。活動宮後半に天体を持つ人はこの火冥のパワーをより強く体感しそう。相手や状況を変えようとするのではなく自らが変化していくことで限界突破していく、これまで開かなかった扉が開く、そんなこともありそう。利己的にならないこと、自分の欲を適切にコントロールすること、自分の正義感を押し付けないことを心がけて。
火星のエネルギーは日常の暮らしの中でいろんな形で表現されます。目標に向かう原動力として発揮されたり、苛立ちや焦り、怒りとなって心をざわつかせたり、積極性やセクシャルなエネルギーとなって表出したり。火そのものと同じく取り扱い注意ではあるけれど適切に扱えれば、人生に活気を取り戻す起爆剤にもなります。
天秤座は社交を扱うサイン。人との出会いや交流に積極的になれるときでもあるので、天秤火星のエネルギーを使って、いろんな場所に出かけて人間関係を広げていけるといいですね。
情熱のバトンをリレーする・・・人との結びつきの中で自分の情熱を分かち合い、形にしていく大事な時間は始まったばかり。火星は10月12日まで天秤座に滞在します。