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始まったね、2025

 今年のお正月は家族旅行に出かけた。旅の手配も運転も弟がしてくれたので大助かり。西暦のお正月に家族で旅するなんて、小学生のとき以来。認知症を患った母とのドキドキ冒険旅。だけど、もうそこに父の姿はない。父のいない初めてのお正月はもっと感傷的になるかと思ったけど、意外とすんなり新年を迎えられたのは旅という非日常のおかげだったかも。

 穏やかな瀬戸内の海を眺めながらドライブ。大きな橋を渡るとき、ふと流れてきた中山美穂さんの歌声に涙しそうになったけど。

 2024年は失うことの連続で自分を真っ直ぐ保つのが大変だった。両親の変化に伴って、奈良と滋賀を往復する日々に体力も気力も奪われそうになりつつも、持ち堪えられたのは周囲の人たちの支えと良書との出会いに恵まれたからだと思う。

 2025年もさっそく年明けから素敵な一冊に出会えた。絵本作家であり、詩人でもある片山令子さんの作品。1949年生まれだから両親とひとつ違い。

下記のリンク先にタイトルと同じ「惑星」というエッセイが掲載されています。
ぜひご覧になってみてください。

それぞれひとりひとりが、くっつき過ぎないという引力を持って、まわっていてくれる幾つかの人の惑星を持つ、独立した太陽であること。

こんがらかってしまったら落ちついて思い出そう。
静かな、天体としてのわたしを。

https://www.minatonohito.jp/book/369/

 2025年は「静かな、天体としてのわたし」を思い出す一年にしたい。心も身体も暮らしも旧暦に馴染んでいて、私的にはまだ師走な気分。西暦、旧暦、立春、春分と少しずつ年が明け、春が近づいてくる。ゆっくり、ぼちぼち、2025年を始めよう。


年末年始のスペシャルリーディング「星からの贈り物2025」も受付中です。チャートを拝見し、ご依頼いただいた方の新しい一年をイメージしながら言葉を紡ぐ時間を私自身も毎年楽しみにしています。ご依頼を心よりお待ちしております。



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