オハエラ鉱山の方解石
鉱物の結晶はだいたい決まった形をしている場合が多いのですが、方解石は実に多様です。
今朝届いた標本は、薄氷が丸く凍っていろいろはな角度で交差しているようです。
透明度が高くキラキラと輝いています。
ラベルにはメキシコのオハエラ鉱山産と書かれています。
実はこの鉱山は不名誉なことがいくつか起こっています。
新しいところでは、2020年に異極鉱のエレクトリックブルー結晶が出回りましたが、着色されたものだと証明されました。
また、この鉱山産として販売されているコビャシェバイト標本は人工疑惑があり、恐らくそのとおりでしょう。
ミメット鉱や、スミスソナイト、緑鉛鉱は他のメキシコの産地のものであることも発覚しています。
なぜ、この鉱山でそんなことが多く起こっているのかはわかりませんが、せっかく届いた、この美しい標本は、本当にオハエラ鉱山のものなのかとつい考えてしまいます。
ただ、どこのものであろうと、結晶がとても美しいことには変わりありません。
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