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「社会人はシャープペンシルNGです。」と、怒られた時の話。

働き始めてすぐの頃。
新入社員研修で、人材部の人がこう言った。
「あの~何名かシャープペンシルで書いてる方見受けられるんですが、
社会人はシャープペンシルNGですからね~?」

やけに堂々と話していたけど、
それを言われている数十名のうちの1名、私は、
なぜNGとまで言われなきゃいけないんだろうとしみじみ考えるわけである。

そりゃあ大事な書類に鉛筆で書くのはよくないけれど、
研修だからと言って、
メモを取るという行為を制限されたくはない。
と、私は思うのである。

なんだその、未成年はお酒飲めませんと同じくらい制限力のある発言は!

総じて、「別にいいじゃん!」
と言いたいのである。

このときの感情を
当時の私はエッセイにしていたのでここに記録することにする。(笑)

当時配られた研修資料の端っこに綴ったエッセイ

鉛筆で書くと、すらすら~とはいかない。
言葉を綴るって、本当はこういうことなんじゃないか。
フリクションペンやボールペンは、今や軽さ、そう、いかに軽く書くことが出来るかに重きが置かれている。

ゆっくり、芯が太くならないように回転させながら。
しっかり、点やはらいを行うのだ。

急ぐな、一画ずつ、着実に。

ところでこれを書いている自分よ。

段々、文字が太くなっている。

2024年4月3日



ということは、今までの学生生活で自然と「急いで書こう」という癖、
習慣が身についていたのである。

確かに、アルバイトを始めた時に思ったんだ。
メモを取るときに待ってくれる人の貴重さを。
それだけみんな、ごちゃっとした文字でのメモを要すのだ。

そんなことを思い返しながら、

ボールペンに持ち替える。

あら書きやすい。

頭の中で思ったことを紙に書くとき、
ボールペンだとすらすら、忘れずに記録ができる。

反面、濃くするには鉛筆で書くのがいい。
下書きを鉛筆でして、その上をペンでなぞってきたけれど、

本当は、逆なのかもしれないな。と思った。

鉛筆で言葉を綴る人に、なりたい。

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