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ガチロボマスター杯 主催レポート【デュエプレ】
はじめに
ガチロボマスター杯主催のオウドゥンヌです。
4/28に開催したガチロボマスター杯は、62名(キャンセルを含めると65名)もの方に参加していただき、当日の観戦配信は90名近くの方に見ていただいたようです。皆さん、本当にありがとうございました!
これは個人主催のカジュアル大会としては大成功と言っても良いレベルではないでしょうか。
そこで、本大会を主催の視点から、今後開く大会に活かせる良かった点、逆に今後改善する必要がある反省するべき点を分析したのが本記事です。
ルールを決めた経緯や、事前にしていた環境考察、大会結果の分析なども行っているので、興味のある方に読んでいただけると幸いです。
ルール
以下の4つを特殊ルールとして制定しました。
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構築制限などの基本的なルールはデュエチューブ公式が開催していたガチロボ王決定戦を参考にしました。自由枠が6枚なのが、よく考えられていると思います。
ガチロボ王決定戦との違いは、メタカードの使用が禁止されている点。ツインパクトのないデュエプレでは軽量メタカードの処理が難しく、自由枠にこれらのカードを採用するだけでお手軽に勝ててしまうのはあまりにもつまらないと思ったので制限を掛けました。
また、《チュートピア》はコストは9と重いですが、侵略であまりにもお手軽に出せるので制限。《ディール》については後述します。
「《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》や《龍世界ドラゴ大王》などを禁止にしないのか」という声も頂きましたが、早期に踏み倒す手段が《ガチロボ》以外にないことや、制限カードは多いとデッキ構築の幅を狭めてしまうためなるべく少なくしたいという思いから、コストが重いガチロボメタカードには制限は掛けませんでした。
また、《ガチロボ》4枚必須の大会だと参加のハードルがかなり上がってしまうと思ったので、より多くの方に参加してもらうために代用カードを用意しようと思い至りました。
そこで目を付けたのが《キング・ネプタス》です。
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《ガチロボ》と同じ水文明の6コストのクリーチャーで、生成しやすい低レアかつ誰も使わなそうなぐらい能力が弱いカードはコイツしかいませんでした。
種族が「リヴァイアサン」で《超新星マーキュリー・ギガブリザード》などの強力な進化クリーチャーの進化元にならないのも評価点です。
《シーマイン》ではダメか?という声も頂きましたが、代用カードの癖にブロッカーという一切腐ることのない能力を持っているのがダメです。
「代用カードのお陰で勝てた!」という事象をなるべく減らしたかったので、バニラ同然のこのカードが最強でした。
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ルールの特徴・環境考察
ガチの解説は参加者のさに丸さんがしてくださったので、詳しくはそちらをご覧ください。(さに丸さん、ありがとうございます!)
私が事前に予想してたメタゲームも割とこれに近く、
安定感があり、レジェンド到達報告もされている6軸エイリアンガチロボ
エグザイルクリーチャーで初動を確保でき、《R.S.F.K.》や《聖鎧亜キング・アルカディアス》などの強力なフィニッシャーも確保できる7軸エグザイルガチロボ
クリーチャートリガーに受けを頼ったデッキを《式神シシマイ》で分からせる1軸黒緑速攻ガチロボ
速攻を《ヘブンズ・ゲート》や《二極シヴァイーヌ》で分からせる9軸九極侵略ガチロボ
の4種類のデッキがメタゲームを形成していると思っていました。
8軸は初動がイマイチ安定しないのと、強力な受けカードである《界王類邪龍目ザ=デッドブラッキオ》のために5色を揃えるようとしても8コストの水・闇のカードが微妙なのがキツイので、そこまでかな?という感じ。
呪文トリガーを採用できない環境なので、《式神シシマイ》が強力すぎるか?とも思いましたが、自由枠のカードに呪文のトリガーである《ガチャンコ・サイン》が多いと予想されることや、9軸九極侵略ガチロボがキツいと考え制限はしませんでした。
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実際に採用しているデッキはかなり少なかった
結果
1位 7軸ベガスダラーガチロボ(天上天下天丼マンさん)
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2位 7軸エグザイルガチロボ(もかさん)
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3位 7軸RSFKガチロボ(ジューマルさん)
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4位(同率) 7軸トリガーロージアガチロボ(三賀さん)
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4位(同率) 6軸エイリアンガチロボ(Whiteさん)
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7軸ガチロボが最強でした。
使用率にもそれは現れており、参加者の3割近くが7軸ガチロボを使用していました。
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しかし、基盤はエグザイル&7コストトリガークリーチャー(《ウルソフィア》や《デスハンズ》など)と皆さん同じでしたが、それ以外の採用カードは優勝者の《超奇天烈ベガスダラー》を筆頭に意外と幅があり、それが勝敗を分けたようです。
6軸は、エイリアンを主軸にしたものより《超新星アポロヌス・ドラゲリオン》を主軸としたものが多かったです。
フィニッシャーとなる《聖隷王ガガ・アルカディアス》が本大会ではあまり刺さらないこと、低コスト軸の速攻系のガチロボ対策を考えた際に7軸の方がトリガークリーチャーの質が優れていることなどが、6軸エイリアンガチロボの使用率が少なかった理由でしょうか。
自由枠で多かったカード
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申し訳ありません
5t目にガチロボを踏み倒せ、受け札にもなる《ガチャンコ・サイン》が最も多かったです。
他にはガチロボを早出しするための《フェアリー・ギフト》や《ガチャンコ ガチマリン》、盤面が並ぶと真価を発揮する《アポカリプス・デイ》《サイバー・J・イレブン》などが目立ちました。
特に、《サイバー・J・イレブン》は全体の採用枚数こそ8枚ですが、使用者は4名もおり、意外にもかなり注目されていたカードのようです。
採用枚数が少ないカードに着目すると、3コスト以下のクリーチャーをSAにする《その子供、凶暴につき》や、ハンターをSAにする《反撃の城ギャラクシー・ファルコン》はかなり面白いカードだと思いました。
ちなみに、デッキ全体の自由枠の採用枚数は4枚>6枚>0枚の順で多かったです。
その他、「こういうデータが気になる!」という方がいましたら追記するので、私のTwitter(@Oudontype2)にお願いします。
良かったと思う点
3点あります。これらの要素は今後開く(かもしれない)大会でも大事にしていきたいです。
①キング・ネプタス
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前述の通り、《ガチロボ》4枚必須の大会だと参加のハードルがかなり上がってしまうと思ったので、より多くの方に参加してもらうために《キング・ネプタス》を代用カードとして2枚までなら使用して良いことにしました。
ちなみに、なぜ2枚までなのかというと、ガチロボ2枚がガチロボデッキとして成立する最低ラインだと思ったからです。
この取り組みはかなり良かったのではないかと思っています。
「《ガチロボ》が3枚しかないけど大会には出たい…」という方もこれなら参加できます。
また、本大会を「コスト統一デッキ大会」と捉えて、ガチロボがいなくても成立する低コスト軸のデッキで出場しようとする方にとっても、参加のハードルを下げる一助になっていたんじゃないかと思います。
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実際はネプタス不使用が53人(85%)です
実際、《キング・ネプタス》はガチロボがいなくても成立する、低コスト軸のデッキに多く採用されていました。
②スライド作成
スタートチャージ5の非公認大会を定期的に開催されているMN杯さんがサンプルデッキの紹介を大会前にしているのを見て、「これは良いな…」と思ったのが始まり。
毎日紹介することで大会の宣伝になる
どんなデッキが強いのか分からない人に、大会に多いであろう強力なデッキを紹介できる
通常のデッキには使用されないが、ガチロボデッキでは強力なマイナーカードを周知できる
という3つの利点があると思いました。
以下が本大会のために作った実際のスライドです。(全軸の紹介スライドはこのツイートのリプ欄から見れます)
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使ってたスライドの丸パクリです。
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オリジナルデッキを作ろうとするビルダー魂を鎮め、
なるべくメジャーなデッキになるよう心掛けました。
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強力なカードを紹介。
あまりガチロボに詳しくない人に向けての紹介のつもりでしたが、そうでないガチロボ杯参加者のデッキ構築の助けにもなっていたようで良かったです。
また、ガチロボ杯特殊ルールの説明スライド(この記事の最初の方にあるやつ)も味を占めて作りました。
文字だけで説明するよりも100倍分かりやすいですし、印象に残って宣伝にもなるので、今後もし大会を開く機会があれば同じようにスライドを作っていこうと思います。
③あまでうすさんの配信
以前私が開いた「ジエンドマスター杯」では観戦配信が無くて残念…という声を頂いたのと、私も観戦したい!と思ったので、観戦配信を行うことにしました。
ただ、私はデュエプレを配信する環境がないことと、大会当日は運営で忙しくて配信をする余裕が無さそうだったので(実際無かった)、他の方に配信をお願いすることにしました。
そこで、普段から仲良くさせてもらっており、定期的にデュエプレの生配信をしていてカジュアルデッキにも造詣が深いあまでうす(@Amadeus_Maffe)さんに頼んでみたところ、二つ返事でOKを頂きました!(あまでうすさん、本当にありがとうございます!)
当日の配信は90人近くの方に来ていただいてかなりの大盛況でしたし、どの試合も見ていてとても面白いものでした。本戦が終わった後も、2次会としてコメント欄でガチロボマスター杯ルールのルームマッチが開かれていたのもとても良かったです。
また、ルールや対戦の流れが分からない参加者の方も本配信のコメント欄を利用しており、カジュアル大会にとって観戦配信は非常に重要な要素なんだなと改めて実感しました。
観戦配信を快く引き受けてくださったあまでうすさんに、本当に感謝です!
反省するべき点
2点あります。
①対戦の流れ・スイスドローが分かりづらい
tonamelを初めて利用する方が何人かおり、チャットルームの使い方や対戦の流れが分からないという問い合わせを受けました。
他の方の大会では、初めてtonamelを利用する方に向けて「対戦の流れ」がキチンと大会概要に記載されており、これは私も見習うべきだったなと思っています。
また、「スイスドロー」の意味が分からず、「トーナメント」と勘違いして一度試合に敗北するとそのまま大会に戻って来られない方(棄権せずに)もいました。
このことについては、「スイスドロー」が分かりづらいルールである事を考慮して、私が解説スライドを事前に作っておけば防げた事態だと反省しています。
②《機術士ディール》の禁止
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《機術士ディール》の制限はもう少し考えても良かったのでは?と思ってます。
ガチロボ杯において《機術士ディール》は相手のクリーチャーを全バウンス出来る超強力なカードであり、さらに《ガチロボ》を踏み倒すための《ガチャンコ・サイン》から出す事が出来ます。
そのため、事前予想でTier1だと思った【6軸エイリアンガチロボ】が強力になりすぎるのでは?と考え、制限を掛けました。
…しかし、私はこのカードを忘れていました。
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それがこのカード、《超奇天烈ベガスダラー》。
Tier1筆頭である高コスト軸のガチロボデッキ相手にはほぼ100%全バウンス効果が発動するコイツが無制限だったんですね()
これが許されるなら《機術士ディール》を許してもいいのでは?と思います。
ただ、《ベガスダラー》がバウンス出来ない4コスト以下の軸相手にも《ディール》は有用な事を考えると、許しちゃダメな気もします。
また、《ディール》を許すのではなく、そもそも《ベガスダラー》の制限を視野にかけても良いかもしれません。この辺りは第2回があれば要検討です。
おわりに&第2回について
拙い文でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
第2回ガチロボマスター杯を開催するかは考え中です。若干開催しない方に気持ちが傾いています。
というのも、こういう大会は1回限りの開催だからこそお祭り感覚で盛り上がれて楽しいのであり、2回3回と続けていくとマンネリするのでは?と思ってしまうからです。(私が飽き性気味なのでこんな考え方をしてしまうのもありますが…)
ただ、そこそこ競技性があること、《ガチロボ》というカードに人気があって参加者が見込めること、「第2回があれば出てみたい…」という声を頂いていることなどを考慮すると、新弾前ぐらいの虚無期間に毎弾開催する恒例行事にするのもアリかもしれないとは思ってます。
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今更ジエンドなんて私以外持ってないでしょ…
全カード使えるレジェンダリーディビジョンが来たら考えます
その代わり、また何か面白いカードが出たら○○マスター杯を開きたいと思ってるので、その時はよろしくお願いします。
何か質問や追記してほしい内容がありましたら、私のTwitter(@Oudontype2)にお願いします。
オウドゥンヌ
頂いた意見への返答
随時追加予定です
観戦配信枠を増やしてもいいのでは?
主催配信は一本に絞った方が良い(大会の集合所になるため)ので、増やす予定は無いです。
ただ、デッキが映らなかった方もいるのも事実なので、どうにか策を考えたい所ですね…。
BYE(不戦勝)枠が出てしまうのは何とかならないか?
考えられる対策としては、主催者の私がダミーとして参加しておくことでしょうか?
総参加者が偶数の場合はそのまま対戦すればいいですし、途中棄権などで奇数になった場合は私を不戦勝枠にブチ込んでおけばいいので。
ただ、その場合オポネントの関係で私と戦うと不利になる方が出てくる可能性がある(そんなスイスドロー詳しくないので違ったらごめんなさい)ので、考えものですね。
チュートピア禁止の9軸は流石に辛かった
ごめんなさい…。ただ、お手軽にガチロボを無意味にできてしまうのは流石に見過ごすことは出来ませんでした。
次弾で《極まる侵略 G.O.D.》という《チュートピア》に代わる【九極侵略】のコンセプトになりうる超強化カードが出るので、第2回があればそれを使った参加をお待ちしております。