デレステ9周年を終えて思うこと
前回に引き続いての考察系の怪文書ですね。
デレステ9周年ライブを終えて10周年に向けて色々動きが活発になっていくであろうデレステ界隈ですが、色々と不穏な動きがあるのでちと考察してみることにしました。
相変わらずの怪文書ですが。
1.CINDERELLA MASTERシリーズのこれから
1年ほど前にこんな考察記事を書いてました。
この記事の執筆時点(2023.10)でのソロ曲未実装は以下のメンバーでした。
その後の状況を振り返ります。
(以下CDシリーズは以下の通り表記 CINDERELLA MASTER:CM STARLIGHT MASTER:SM STARLIGHT MASTER R/LOCK ON:RL STARLIGHT MASTER PLATINUM NUMBER:PM STARLIGHT MASTER HEART TICKER:HT STARLIGHT MASTER CRYSTAL QUALIA:CQ)
現段階では上田鈴帆を除きソロ曲の実装なしアイドルに対して実装予定が公表されています。
ここで疑問に思う点が2点あります。
1)聖・ライラ・泉のソロはどういう形でリリースされるのか
2)鈴帆のソロはどうなるのか
それぞれについて考察していこうと思います。
1.1 聖・ライラ・泉のソロのリリース形態について
過去のソロ曲の実装形態を思い出してみることにします。但し範疇は現在のCM3枚組販売に落ち着いた2016年以降とします。
CM収録であるならライブ業務連絡で告知なのだが、今回の告知では一言もCINDERELLA MASTERとは言っていないのである。
現場で告知を確認したCM052-054・ライブビューイングで確認したCM055-057の時とは違うのだ。
ソロ曲制作決定としか告知がないのだ。
これが何を意味するのか。
可能性① CMの新シリーズ
10周年を迎えることなのでCMを新シリーズにという可能性。
しかしながらCMはもともとモバマスからの財産なのでCM001のリリースは2012/4/18。既に10周年は経過してるし、モバマスは2023/3/30をもって終了済。
デレステ完全移行で新シリーズ化をうたうなら2023/6発売のCM064-066の時点で実現すると思うし、完全移行があったからこそのSMでのソロ1曲目並行リリースが実現したと思うのでこの可能性は除外できる。
可能性② CM070-072としてリリース
ソロ曲であるなら王道シリーズとなるCMのナンバリングでリリースすることを望むPも多いと思う。しかしながら、CD制作コストの上昇は深刻で、既に2015年の段階でコロムビアはCMシリーズのリリース形態の見直しをバンナムに申し入れていることが明らかだったりする。
5枚リリースから3枚組リリースに変更し、かつ値上げとなったのは妥協策だと聞いている。
さらに昨今の配信全盛化によるCD販売減少でレコード会社としてはCD販売を縮小しているのが実情。(その結果CDレンタルは壊滅的なんだが。福岡市内今取り扱いあるのTSUTAYA2店舗のGEO5店舗だけ?中心部の博多区・中央区はコマモTSUTAYA閉店で取り扱いのある店舗がなくなった)
そんな中で外箱付きでCD3枚組2970円ではちょっとレーベル的にこれ以上は難しいと見る。CD3枚組4000円?余計無理でしょう……
もう一つ、今回のリリースではStage for Cinderellaの結果Coolアイドルに偏ってしまっている。それを考えてもCMで出すというのはなさそう。
可能性③ SMに収録
筆者はこの可能性が一番高いと見ている。アニメ・ゲーム系は数字が出る作品はそこそこ出ると言われているが(実際ぼざろやラブライブ系などこの状況下でも万単位で売れる作品はある)、今のシンデレラに物理メディアを売るだけの実力は残念ながらかなり失われていると思われる。楽曲単独なら配信でそこそこ出るようだが(Fantasia for the Girlsがデジタルシングル配信最高28位を記録してた)、オリコンの無料版で調べられる限り2024/4以降で一番出たのがジュビリー。それすら月間で5000枚出てないのだ。
この現状下ではSMに相乗りせざるを得ないのだろう。
実際問題としてSMシリーズの収録曲の方もだいぶネタ切れ気味で、ソロ2曲目ないし3曲目が演者都合等で収録ペースが相当落ちてるのも事実。一時期にカバー曲が多くあったためにソロ2曲目ないし3曲目が与えられない時期もあったとは言え、だ。
23/3/30のモバマス終了後となる23/6/14発売となるRL17廻談詣り・24/1/17発売のHT02Hardcore Toyworld・24/6/19発売のHT06ワタシ御伽ばなシとソロ曲を収録したSMシリーズも続いているし。(本件は当初燿城夜祭時点でソロ曲のなかった難波笑美への救済措置だと筆者は思ってました。その後ConnecTripの陣容からソロ曲のなかった脇山珠美および小関麗奈の救済とも)
また、これが実際に行われると、シンデレラガールズ関連楽曲のリリースはアニメシリーズの新作製作がない限りSMで一本化されることになる。
ここ数年CMシリーズはモバマスとも絡みのあった総選挙曲とソロ曲しかなかったので、デレステ単独となる以上シリーズ継続の理由もないし。
1.2 鈴帆のソロはどうなるのか
こうなってくると唯一ソロ無しで残された上田鈴帆の扱いについても考える必要がある。
過去のCM2025年問題を語る中で、筆者としては2018年の81退所後何らかの事情で演者の春野ななみ氏が楽曲レコーディング対応が困難であるという状況であることを結論として提示した。
81退所後の活動は半引退状態となっており、噂ではVtuberに転向したという話もある。(本件においては噂を根拠として理論を組むことはしませんが)
楽曲レコーディングも2016年のサマカニ、2017年のCoco夏夏夏Holidayの2曲のみで、以降2018年のMERRY-GO-ROUNDOMEの物販でのCoCo夏夏夏Holidayソロバージョンと2019年のWILD WIND GIRL6巻特装版でのサマカニ別バージョンしかリリースがないのである。
退所後のお仕事もデレマスを除くと2020年のソシャゲ1本のみで、そのデレマスもコミュと新規(S)SR実装時のボイス、2019年のしんげきアニメCLIMAX SEASONと2021年配信のExtra Stageで各1話のみという現状である。
シンデレラガールズ関連楽曲の制作にあたってはM@STER VERSIONでの譜割りの他に他のキャストの歌唱パートも収録していることから(2017年の5thツアー会場限定CDでサマカニはソロバージョンリリース済み、また2019年リリース開始のfor the NEXTシリーズからはソロリミックスバージョンを収録)、2018年のソロバージョンや2019年のWWGバージョンにおいては新規録音を行わずに対応したと推測される。そうなると、実歌唱レコーディングは2017年のCoCo夏夏夏Holiday以降行われていないことになる。
ここで、歌唱レコーディングとボイスレコーディングの所要時間等の差についてだが、筆者の知る限りボイスレコーディングは物量にもよるがカード収録やコミュ程度なら実録音時間の3~4倍程度、まぁ長くても4時間程度と思われる。1クールに30分アニメ数本をレギュラーで掛け持ちした上で週数本の配信する声優もいるくらいだから、そこまで長時間にはならないと推測可能。一方で歌唱レコーディングだが、4テイク1.5時間でOKが出る事例もあるが(浜田雅功によるWOW WAT TONIGHTのレコーディング時の記録。但しこれは浜田自身が妥協した産物とされる)、ボーカルトラックだけでも1日仕事でバックトラックまで含め数日かかるのが一般的。実際、音楽全盛期の水樹奈々はアニメ声優としての仕事は多くなかった。After20でも高垣楓がレコーディングに相当の時間をかけていた(その結果のんでれらの飲み会に遅れる)描写があるほど。このあたりは兼業声優として知られる春瀬なつみ女史のレコーディング事情からも垣間見ることができる。(U149アニメの関係で集中的にレコーディングが発生していた2023年を除くと概ね年2~3回程度しかなく、本業の有給休暇や休日調整で対応可能な範囲であった)。
そのあたりの事情を考慮すると、春野女史が何らかの事情で外せない仕事を抱えているためレコーディング対応が困難であると考えるのが適当であると考える。噂にあるVtuberが真実で、毎日配信を行っているのであればその線で間違いないだろう。生配信であれば、その時間には確実に配信箇所にいる必要があるが、前の仕事が楽曲レコーディングで終了時刻が不明瞭であればそれは難しい。Vtuberでなかったとしても、定時仕事を受けているなら難しい話だ。そうした事情から、楽曲レコーディングのお仕事をNGとしている可能性は高い。なおそれを裏付ける内容として、退所後はシンデレラガールズ関連配信に一度も顔出ししていないことを記しておく。
今後についてだが、本件を語るうえでどうしても語らざるを得ない内容がある。
他ブランドを含めた声優交代だ。
アイドルマスターシリーズにおいては過去に声優交代となった事例が4例しかない。そのうちの1例はアイドルでなくトレーナーなのでアイドルともなるとわずか3例しかないし、シンデレラではアイドル側の声優交代は未だ1例も発生していない。アイドルだけで99人いて、ボイス実装開始から12年以上るのに、である。現段階でシンデレラ唯一の声優交代事例はトレーナー4姉妹の藤村歩女史から佐倉綾音女史への交代だが、本件は藤村歩女史の無期限休養とU149アニメが重なったことによるものである。今後アニメの3期が計画された際に先日訃報のあった美城常務役田中敦子女史の後任設定があるかもしれないが。
他ブランドだと声優業廃業による事例が2例(シャニマス・三峰結華の成海瑠奈→希水しお、SideM・九十九一希の徳武竜也→比留間俊哉の2例)と事務所退社による事務所からの降板申し入れによる1例(765・萩原雪歩の長谷優里奈(現・友利花)→浅倉杏美の例しかない。なお、雪歩の件以降ブランド問わず事務所退所による降板申し入れは発生していないこと、フリーであっても実力があれば採用に至る事例があることを記しておく(前者の事例だと今井麻美が初期の代表例で桜咲千依や鈴木みのりなど(移籍前提のものを含めて)退所事例は結構ある。また、望月聖役原涼子のように採用時点でフリーだった事例もある。
これらの事例から考察するに、アイマスは作品展開上支障のあるケースに限り声優交代に踏み切っていることがわかる。特に雪歩の交代時に相当の批判を受けたのが応えているのだろう。なお、この「作品展開上の支障」にはライブ演出は含まれないことを記しておく(膝の故障でRe:ステージを降板した花守ゆみりがシンデレラではライブ出演制限をかけることで継続している事例がある。また、市ノ瀬加那やM・A・Oなど事務所の方針でライブ出演制限のかかる声優もいる)
これらの事例を上田鈴帆と春野ななみに当てはめてみる。現状として春野女史は収録に半日かからない仕事に関しては問題なく受注していることから、展開上の支障がある状態とは必ずしも言い切れない。新作アニメで鈴帆を主演級に抜擢して主題歌や夜間のラジオ配信を振ったりしない限り、展開上の支障が生じる事例は殆どないのだ。
つまり、運営側としては春野ななみ側から降板の意思を告げられない限り現状として降板させる理由もないということになる。アニメ化しても歌唱なしのチョイ役なら出演可能な状態なのは既にしんげきで実証済だ。よほどアニメ新シリーズで鈴帆に歌唱を振る必要があるとでもならない限り、声優交代の理由を運営側が持たないのが現状。
また、ボイス無しアイドルがまだ90人以上いる状況下で、彼女らを放置してまで新規キャストを鈴帆に充てる必要性もまた少ない。新規キャストは学マスに優先配分したし、シンデレラも毎年数人単位で新規ボイスで採用を続けている(2024年度は採用なかったが)中で、一応最低限の展開が可能な鈴帆にあえて新ボイスを充てる必要性が必ずしも高くないのだ。現況であれば、大石泉の相棒である土屋亜子や村松さくら、あるいはStage for Cinderella次点組で組み合わせによってはボイス設定のあったかもしれない水木聖來・松本沙理奈・財前時子、あるいはコラボイベントに複数回起用された海老原菜帆あたりが早期のボイス実装を望まれるメンバーだと思われるし、U149のアニメ2期が実現するなら横山千佳・福山舞の2名のボイス実装は既定路線と考えられる。
これらの状況下では上田鈴帆のキャスト交代は本人からの申し入れなしには実現しないのは仕方ない話である。
結論としては、上田鈴帆と春野ななみ双方に事情の変化がない限りソロ曲の実装はないというのが結論となるだろう。
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