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結婚してから知ったこと 〜DV夫の学生時代〜

ちょっとヤンチャで怒ると怖いなと思ってたアキラ

父も短気だったから、男の人は怖いものだと思ってた
私に一途で愛妻家になってくれる人だと思ってた

高校の部活の先輩後輩で出会い付き合い始め
後輩を家来のようにパシリみたいにあつかってた
ふざけてるみたいに見てた
のぼせてたから

結婚して、義母とアキラが笑いながら教えてくれた

よく学校に呼び出された
中学の時は、バイクの盗難がバレて学校と警察に呼び出された
次は、虐められてるって田中(仮名)が学校に言いつけて
すぐに山本さん(仮名)らとファミレスで集まって=加害者保護者集団
その足で田中の家にみんなで行って
何もありませんでしたって学校に言え!って怒鳴り倒して
もみ消してやった

高校の時も、苛めで呼び出されて
校長もいたから、生徒を指導するのは学校の責任!
殴るなり蹴るなり何でもしたらいい
私の責任じゃないって怒鳴ってやった

そんな話を笑い飛ばしてた

義母のおじは、小さいながら組長だった
いとこは、右翼の代表
部活で退部者が多かったのは、アキラが陰で苛め続けてたからと後々知る

私は、上っ面のアキラしか知らなかった
見事に騙されてた
私には優しかった
私には仮面をつけてた

就職してからも
職場の特定の女性を執拗に責めたりして泣かしてた
誰かをはけ口にしていないと生きていけない人だった

後々、そのはけ口が私に向くなんて思いもしなかった


今になってわかる

人の強さというのは喧嘩が強いことでも
口が立つことでもない

誰にでも対等に優しく接し
人を尊重できること

人を攻撃したり
威圧して傷つけて
自分は強いなんて思うのは弱さ

怖いけど、優しいの…なんて
それは愛ではない
物でも、大切な物は大切に扱う
壊したり傷めたりしない
人も同じ
愛しい人を泣かしたり弱らせたりするのは
どんな言い訳があっても愛ではない

後で優しくしてくれるの
それは、大事なサンドバッグが無くなるのが怖いだけ
都合よく、自分の欲望を満たせるものが無くなるのが怖いだけ
愛ではない
愛があれば、自分の至らなさを認め相手の幸せを願う


DVの講演で聴いたこと
DV加害者は、相手を攻撃する時、ドーパミンが出る
被害者は、喧嘩の後など、ふと優しくされた時にドーパミンが出る
そして、暴力に支配されボロボロになるまで耐えてしまう


耐えてしまった






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