喜楽屋おかみ修行 その15 観音様
「仏具屋に嫁いで来たのだから、観音さま参りくらい経験しておかないといけないよ。いいものだよ、心が救われるよね。」と話すのは主人の伯父。
主人の祖母は観音信仰に造詣深く、幾度となく巡礼をしてきた人で、伯父もその勧めで始めたのだという。
最近では行楽、健康志向から巡礼される方も多いのでしょうが、祖母や伯父は我が子を病気や事故で亡くすという悲しみにあい、その供養に始めた巡礼だと言います。
伯父のいうとおり一度くらいは観音さま参りへ出掛けよう、そう思うこのごろです。
『観音さまの本名は「観世音」ただ静かに坐って世の音を観じていらっしゃるだけなんです。
観音さまの仕事は、私たちの心の中のいろいろな姿を、いいとか悪いとかの価値判断を抜きにして、ただそのままを受け入れて聞いてくださる。
そういう観音さまの受け入れと包容によって私たちの心がすこしずつ澄んでくるのです。そうして観音さまの波動に近づいてゆき、やがてその人も観音さまになってきます。
自分の窮状を語るばかり、言いたいばっかりだったのが、ようやく“聞く耳”を持つようになってくるということですね。
そうすると、自分の本音が、ようやく聞き取れるようになってくるのです。その本当の“いのち”のひびきが、進むべき道を教えてくれるのです。
それによって、苦悩から解放されるのです。
要するに自分が自分の“いのち”を救うのです。これが観音さまの救済の正体です。』
(観音さまについて書かれた本、楽々いのち 立花大敬著より抜粋させていただきました。)
結局自分を救うのは自分のこころ、ということでしょうね。幸いにも、観音札所、秩父三十四カ所は青梅から近いところにありますから、訪ねてみようと思っています。
今年は台風の上陸が多く水害にあわれた地域が多かったですね。
そして、10月の新潟の震災と続きました。
主人の母の実家は新潟の十日町、私の姉は六日町に在住で、被害の大きかった小千谷などにも親戚がおります。
幸いけがをすることなく、全員無事でおりますが、災害にあわれた皆様にこころよりお見舞いを申し上げます。
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平成16年(2004)12月24日 やすらぎ通信第十五号より
観音様は日本では大変に人気のある仏様です。
それはあのお優しい姿、そして何より「音を観る」私たちの話に耳を傾けてくれる。ということが安心感を抱くからでしょうか?
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