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20代で夢見がちと言われた私の本音

小さい頃はシンデレラストーリーが本当にあると信じていた。
何でもない日常を過ごしていたら突然に、運命を変えてくれる人が私の前に現れて、突然の出来事に右往左往しているうちに、人生成功して幸せになる。
そんなことがいつか自分にも起きるかもしれないと希望を持っていた。
お金に困らず、やりたいことをやりたいようにやって結果を出し、愛する素敵な人が隣にいる。
そんな漫画みたいな素晴らしい現実がふといきなり降りかかってくれば、今までの鬱屈とした日々が報われるかもしれない。毎日夢見ていた。

でも現実はそんなに甘くなかった。
毎日、自分の日常は続いていくし突然にビッグハッピーは降りかかってこない。
だらだらと過ごしていたら、だらだらと日常は続いて行って、幸せも不幸もなくただ空気を吸って吐いての連続が続いていく。
「それなら、努力をすれば結果がついてくるかもしれない!」と頑張ってみても、努力の末、失敗に終わることが大半で、「結局私には何もできないんだ…」といとも簡単に挫折してしまう。
私は自他認めるインドアなので、立ち直るために引きこもり、まただらだらと過ごしてしまい、自分にできることはなんなんだと自問自答し始める。
自分の人生は自分で切り開かなきゃいけないというのは嫌というほどわかっている。
ハッピーな気持ちだって降りかかってくるものではなく、感じるものだというのも理屈ではわかっているつもりだ。

それでも神社に行ったら神様にここぞとばかりにお祈りして、夢が叶いますようにと地に足のつかない神頼みをしてしまう。
運頼りのおみくじに一喜一憂して、凶がでればもう一度おみくじを引いて私はツイてると思い込ませたくなる。

今、私が社会人になって、サラリーをやっているのも、自分が望んだ結果と言われれば、否定はできない。
力強く夢を追い、周囲の迷惑を考えずに突っ走れる野心が私にはなかったのだ。
だからといって諦めているわけでもないところが厄介なところ。
野心がなくても方法さえつかめば、いつかは自分の望む自分になれるのではないかと信じている。
だからこそ私は20代になった今でも、シンデレラストーリーを夢見ずにはいられない。

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