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仕事を辞めた日記
私は一応精神保健福祉士と社会福祉士、そしてケアマネジャーの資格を持っているため、仕事をするとなると必ずと言っていいほど福祉職に連れていかれる。ハローワークに行って、別の職種に行きたいと言ってもダメだった。ハローワークの利用者証に福祉担当者の印鑑を押され、自分が担当だと言われた。福祉から逃げられないのだ。
とある有料老人ホームに勤め始めたのは数ヶ月前。結婚をしてから久しぶりの仕事だったため、緊張しながらも働いた。
ただそこは、今まで培ってきた私の『福祉』や『倫理や責務』から程遠い場所だった。
繰り返される誤嚥事故、職員同士の軋轢がご利用者様の不利益につながる事象、暴力行為と言わざるを得ない行為。数ヶ月しかいない間だったが、数多く見てきた。
私は生活相談員として採用されたが、実態はご利用者様が病院へ行くときのタクシー役と書類整理役だった。
多くの人にとっては、それで給料がもらえるならいいじゃないか羨ましい、という声が聞かれたが、私はダメだった。
体のサイズに合ってない車椅子、ガタが来ている歩行器、立ち話の担当者会議、後出し後出しでルールを決める運営。私はこれらの状況に目を瞑れなかった。怒りが日々湧いてきていた。しかし、書類整理しかできない…させてもらえない状況。歯痒かった。
あなたたちは、どこを見て仕事をしているのですか、と問いたくなる日々だった。
これは私が福祉に対してプライドを持ちすぎた結果だろう。適応障害になるのはまぁ当然だったかもしれない。
先日、ようやく退職届を出すことができた。
主治医からはしばらくの休養が必要だと言われている。
しばらくの休養、さて何をしようか。髪を真っ赤にでも染めてみようか。
ちなみに、その有料老人ホームの有り様は、暴力行為を中心に本社に連絡済みである。
辞める手続きが滞るのは困るので、私が辞めたらこの通報内容は好きにしてください、と伝えてある。
もう私は、知らない。