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#23 恋愛依存症と向き合う④

強く輝きたい!30代、ゲイです。

恋愛依存症と向き合うために、家族との関係を考えてきました。今回は兄のことです。家族編は今回で最後の予定。

僕が思う兄は、顔はイケメン、男らしい?(表面上は?)、気難しい、よく分からない(父も兄のことはあまり理解していないよう)という感じです。

子どもの頃から、兄についていくと「ついてくんな」と言われ、あまり優しくはなかった。もともとそんな感じだったけれど、小学生の時の引っ越し・転校を機に、もっと扱いはひどくなり(兄自身の混乱や余裕のなさがあったのでしょう)、兄の同級生と一緒に僕の容姿をバカにしてきたり、学校での僕の失敗もかばうことはせず、むしろ積極的にバカにして笑う人でした。

転校後、兄はよりイライラして、学校にも行かなくなりましたが、やはり自分はまだ小さかったのもあって、何かがおかしかったり、良くない状況なのは感じていましたが、何が起こっているのか、どうしてそうなっているのか『分からない』状況でした。なんかよく分からないけどいつも何かが不安、というのは家庭環境の影響が大きかったと思います。

そんな兄のことなんざ、放っておけばいいし、嫌い!と割り切れたらよかったのでしょうが、僕は優しい人間なので、兄にひどいことをされていても、苦しそうな兄のことは心配でした。こちらは近づきたい気持ちもあったけれど、兄的には拒絶でした。僕が好きな父や姉とも兄は関係が良くなかったのですが、それでも僕は中立というか、兄のことも気に掛けるポジションにいました。

基本仲は良くなんだけれど、たまーーーに優しい時があったから見捨てられない(まさにこれまでの恋愛と同じ状況!)。しかし、兄がニコニコして何か良さそうな話をもちかけてきても『この男は信用ならない』『油断ならない』というのがあるので、自分の気持ちや本音は出さないようにしていました(というか嘘もついてました)。(これも、好きな人に対する疑いに繋がっていたのか!)。

たまーーーーに、ほんとによくしてくれる時があって、ラテアートを作ってくれたり、ご飯を作ってくれたり、服を買ってくれたり、自分が大学生のころは小遣いをくれたりもしました。

子どもの頃、祖母の家で泊まった時に、兄が布団の中で陰部を触って、とふざけて言ってきた時があり、そうするとキャッキャ笑っていました。
その時は『普段怖い兄がなんか機嫌いいぞ』というのと『触られて何がそんなに楽しいねん』という冷めた自分もいました。
もしかしたら、この時の出来事が自分のセクシュアリティに影響している可能性も少なからずあるなと思います。

兄は転校前は人気者だったし、運動もできるし、センスもある。服もおしゃれ。なんか、良いところは全部兄にもっていかれたなと思います。
全然意識していなかったけど、自分が好きになる人の特徴は、兄の特徴と似ているなと思いました。

大人になった今、なんだか色々うまくいってる兄のことが自慢であると同時に、『不幸になれ!』と思う自分もいます。
それは、単なる嫉妬でもあるし、自分を傷つけてきた報いを受けよ!とも思うし、困っている状況で手を差し伸べたいという自分もいます(頼ってこい!と思うが、そんなことはまぁない。)。

大人になってからも色々とあったので、兄から当時の気持ちを少しだけ聞いたり、話す機会も少しだけはあったけれど、気楽に楽しく話せることはありません。そして、兄の表情や言葉から、自分は何かを読み取ってしまう(けど、何なのかは分からない)ので、変な間ができます。
そして兄も、自分といると見透かされそうで怖いと言っていました。


兄について振り返った翌日、兄のやっている店に行きました。
忙しいとは分かっていても、自分に気づいていてもなかなか話しかけてこない兄に『来たのに声もかけねぇのかよ』と少しイラつきを感じました。
結局話しかけてきてくれ、今日は帰りが早いから家に来るか?と言われました。

そして兄の家に行き、奥さんや子どもを見て、思ったよりも自然にいられたのも感じましたが、兄はもう奥さんのものなのだ、というのがなぜか少し寂しく感じました。

家で余っていた酒のつまみを持っていったら予想以上に喜んでくれて嬉しく思いました。兄が喜ぶと自分は嬉しいのか(気持ち悪い)。

そして今日もお店に行ってきました。今日はマジで忙しそうだったので、アイコンタクトで終わりましたが。
思ったのは、自分は会いたい!と思った時にフラッと高確率で会えるのが好きなので、お店やってる人とかいいなと思ったり、学生の時も誘ったら95%すぐ来てくれる人が好きだなと思いました。しかし、恋愛になると、本当につかまらない人を好きになってしまうの、、、。


また子ども時代に話は戻るけど、、

子ども時代の兄は、親も学校の先生も対応に苦慮していたと思います。大人ですら困っていた。
何も分からない自分も分からないなりにどうにかしたかった。だけど、まだ小学生低学年だし、相手も悪いし、どうしようもできなかった。

子どもの頃の体験が、『ケアの失敗』として残っている。だから仕事でも恋愛でも、『誰かを助けて、自分の価値を確かめたい』というのになってしまっているのかもしれない。

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