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我が家のシチューには手羽先が入っている。
こんにちは。こんばんは。初めましてKirakiraです。
・懐かしいあの味ってあるよね。
我が家のシチューには昔から鶏の手羽先が入っていました。これを小さい頃は皆もそうだと思っていたので、学校で友達同士でペチャクチャしてる時、なにかの拍子で昨日の晩御飯の話になり、「うちはシチューだったんだけど、シチューっておいしいけど、骨取るとき手が汚れるから大変だよね。」って私が言うと「えっ?シチューが汚れるって何?」と真顔で言われた。
皆のシチューには骨のついた肉入ってないの!!
って、マジでびっくりしました。帰って母に確認したら、「普通はもも肉かもね。」だって!へー。初めてほかの家との違いを知って、一つ成長したようなしてないような。皆さんにも経験ありませんか?
そんな事があってから、私は人と違うことは良いことだと思ってしまったのだ。(どうしてそうなった自分)
だって手羽先のシチューは旨かったし、こんな美味しいものを皆は知らないんだー。と謎の優越感に浸っていた。シチューに罪はない。
そんな大好きなシチューも今では食べることが出来なくなってしまった。
えっ!急に!もしかして母が亡くなったとか!?
いやいやそんなシリアスな話ではない(笑)
実は丁度1年ほど前、父がちょっと大きな手術をした事がきっかけで、我が家のメニューに大幅なリニューアルが起こったのだ。担当医の先生に、「手術後しばらくは塩分控えめ、健康メニューを心がけてください。」との事。まぁ当然といえば当然ですよね。別にその事に対して特に不満もなく、どちらかというと私も健康になれて一石二鳥じゃん?と思ったぐらい。
そして健康メニューのご飯にもなれてきた頃、仕事から帰って玄関を開けると懐かしいあの匂い。「おっ。これはまさか」と思って台所を覗くと「今日はシチューでーす!」なんてテンション高めな母に言われて、これまたテンション高めに「いえぃーい!やったー!」なんて返しながら迎えた夕食。
..あれが入っていない。そう手羽先ではなく、もも肉が入っていたのだ。まぁ、当然か。父も食べるのに苦労するだろうしと思って食べた。旨い。普通に旨かった。なーんだ手羽先じゃなくても美味しいじゃん!革命じゃん!
手羽先をかぶりついて食べるのが普通だったので、手や口の周りを汚さず食べれるのが新鮮だった。上品に食べれる。
私「手羽先じゃなくてもおいしいねー。」
母「手羽先じゃなくても、じゃなくて”手羽先よりも”、でしょ?」
私「おおぉ!そうだね。さすが母。」
なんてどこにでもありそうな一日があってから、我が家のシチューはもも肉になったのだ。そんなこんなで、父も順調に回復し普通のご飯が食べられるようになって暫くしたある日のこと。
私「そういえば手羽先のシチューってもうしないの?」
なんてシチューのCMを見ながら聞くと、
母「私、手羽先あんまり好きじゃないのよね~。」
...えええええぇぇーーーーーーー!!!!!
衝撃。なぜ今まで手羽先だったんだ。
母も実家では手羽先だったので、なんとなく手羽先にしていただけだそうだ。おばあちゃんに今度聞いてみなくては、と密かに思った。今では食べれなくなってしまった手羽先のシチュー。私の中では何だか思い出深いメニューランキング上位になった。(どんなランキングだよ)
お母さんの味ってすごいですよね。今でもシチューを見ると思い出します。また食べたいとか、そうゆうのは思わないんですけど(もも肉も十分旨いから)、なんだか忘れられない記憶です。ちなみに私はシチューにパン派です。カレーはごはん派。
皆さんにも、何だか思い出深いメニューってありますか?
そういえば、カレー屋さんはたくさんあるのに、シチュー屋ってなくない?
懐かしいあの味 完
読んで下さって本当にありがとうございました。
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