備忘:浜松市楽器博物館に行ってきたよ
一夏の旅の記録。皆さんも是非行ってみてください。
導入
野暮用で関西に帰る機会があり、せっかくなのでということで道中寄り道をすることにした。浜松も楽器博物館も一回訪問したことがあったが、音楽を深く考えるようになった今の自分がどう感じるかも気になり再訪問。結果的に浜松も少し深く知れて良かった。
※たまたま同タイミング?で、トクマルシューゴ氏もツイートしていてなんとなくのシンパシー
楽器博物館
浜松市が平成7年に解説した、公立博物館。
世界から収集した楽器を公開展示し、多様な関連事業を展開している、世界的にも大規模な、日本で唯一の公立楽器博物館。
浜松というピアノの町の関係上、ちょっとピアノ関連が多すぎるような気もするが、世界中のありとあらゆる楽器が平等に並べられており、その高い志が現れている素晴らしい場所だと思う。
一言で言えば、自分が普段触れているエレクトリックギターやPC上の音、普段聴いている音楽は世界の音のすごく一部であり、まだまだ音楽には無限の可能性があること、人の生活や自然と密着していることを改めて感じた。
例えば非常に当たり前だが、生活様式から西洋音楽では着席して演奏することが多いのに対して、アジア圏の音楽では正座やあぐらをかいて演奏することが多い(楽器もそれに合わせて形状を変化させている)など。改めて、楽器という存在の尊さ、これまで楽器や音楽を繋いできてくれた数多の先輩方に感謝の念が湧いた。
興味深かった楽器
いくつか自分の記録として、展示されていた中で興味深かった楽器を。
Garamut
パプアニューギニアの打楽器。
割れ目が元から入っている太鼓で、割れ目を突いたり叩いたりして演奏する。ガラムートという硬い木から作られるため、独自の音がする。
Hurdy Gurdy
西ヨーロッパで11世紀ごろに誕生したとされる弦楽器。ハンドルを回しつつ、鍵盤で弦の音程を変更して演奏。民衆や大道芸人に親しまれるが、教会や上流階級から「乞食の楽器」と軽蔑される・・・という歴史に涙。良い音なのになぁ。
ZITHER
とにかく弦の数が多い。なんじゃこれ。
ヨーロッパのアルプス山脈あたりで150年近い歴史を持つ民族楽器。メロディーは5本の弦で、伴奏は30本以上の弦を使うらしいが全くもって意味がわからない。良い音。
Pandeiro
おなじみブラジルのサンバといえばの。通常のタンバリンより金属音が少ない分繊細な演奏がで、これだけでサンバ感が出るのがすごい。シグネチャーサウンド。単純に欲しい。
Quijada
Wikiによると以下解説があり、動物の骨でできた楽器。世界的に見ても珍しい気がする。博物館にはキューバの物が展示されていた。
※ちなみに代用品がヴィヴラスラップらしい。賢くなった。
Litungu
タンザニア、ケニアあたり?の弦楽器。7つの弦を用いて演奏するらしいが、動画を見てもどうやって演奏しているかよくわからない。優しい音。
と、思ってかいてたら解説動画があった。いや、弾けません。
Palla de llubia
体験コーナーに置いてあった雨の音が出る楽器。
おそらく南米の原住民由来の楽器で、耳元で鳴らすとASMR的な効果がやばく、トリップしそうだった。ミュージアムショップに類似品が売られているが、体験コーナーのものが良すぎて購入せず。いつか欲しい。
その他浜松良かったところ
浜松自体も良い街だった。
家康が長年過ごした城下町から企業街へと栄えてきた歴史もあり、駅前に程よい賑やかさ、そして海と山の美味しい食べ物がある街だった。
古着屋も意外と(失礼)充実しており、久々に服を購入した。
Sone Recordsの実店舗が近く伺わせていただいたが、輸入レコードCDに加えて、日本各地のインディバンドの音源を置いてあるところにこだわりを感じた。欲しかったエイドリアンレンカーのCDを購入