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金メダル級の実感
オリンピックを実感できた人はどのくらいいただろうか。
実感もないまま画面越しに試合観戦する日々が続いたそんなある日、私はとある橋に向かっていた。そこには夢があるそうだ。
夜であったが多くの人が行き交い、街灯がちょうちんのように灯っている。
いつかのお祭りのような雰囲気で懐かしい。
人混みの隙間からオレンジに輝くものが見えた。
近くで見ると小さい印象だか、ボォーっと燃える音と共にパワーを感じた。
この炎を絶えず繋いできた世界中の人とのつながりや、今ここで燃えているという事実が、東京でオリンピックが開催されていることを力強く伝えてくる。実感ありまくりだ。
もうこの炎を目の前で見ることは、一生涯ないだろう。目に焼き付けようとするが、感動で炎が滲み、写真でも撮っておいた。
やはり、オリンピックは偉大である。
オリンピックに携わった全ての人に感謝と敬意を申し上げる。
そして、就活を頑張っていた自分にもこう声を掛けてあげたい。
「Welcome to Tokyo。
君は東京に来て正解だった。」と。
そう、これは「東京2020 聖火台」の話である。
外国人観光客もいなければ、会場で試合観戦をしたという喜びの声も聞けず、実感があまりなかった東京オリンピック。