田舎にUターンして思うこと
農道を走ると青々とした田んぼが広がって気持ちがいいこの時期、わたしたちの町では夏祭りの準備でそわそわし始める。小さな町にある神社の天神祭に合わせて商工会のメンバーが打ち上げ花火を奉納し、夜店を集めて夏祭りを開催している。
地域おこし協力隊として活動を始めるまで商工会というものの存在を知らなかったけれど、地域の事業者が業種関係なく集まって町を活性化しそれぞれの事業の発展にも繋げようと活動している団体は全国各地にある。
この町には商工会だけではなく婦人会など他にも有志団体がいくつもあって、それぞれ町のために活動している。1人暮らしの高齢者に声をかけて食事を提供したり、免許返納しても近所で集まれるようにして(田舎では公民館ですら車で移動しないと遠い)手芸や体操をしたり、保育園や幼稚園に通わない子どもが親子で参加できる場を作ったりと、そこに住む人たちで力を合わせている。これは、すてきな町だなと思ったところの1つ。
若い担い手がいないというのはどの地域でもあることで、地域行事だけではない、PTA役員、町内の出役(草刈りや用水路の掃除など)、若い人がいないというのはよく聞く話。昔と違って田舎に若い人がいないとか、働く時間が長くなってるとか、核家族化しているから家事に追われて出てこれないとか、たくさん原因はあるだろうし、どれか一つ解決すればよくなるという問題でもないだろう。
ただ、それやらなきゃいけないかな??というのもある。人が多かったときのやり方のまま続けれられているようなこともあって、人が少なくなったからやり方変えて、続けられる方法をとることを重要視したほうがいいんじゃない?なんて思っている。若者は薄情と言われようと、それが続けられなくなってしまっては意味がない。もちろん、やり方を守るべきことがあるのも承知している。でもそうなものとそうじゃないものを選別していけば、もう少し若者も参加しやすくなるんじゃないかな。
移住者を募って住む人を増やし子どもを増やしこの町を発展させようという動きも必要だけれど、まずここでずっと暮らしている私たちは、少ない人数でも自分たちの住んでいる町を大切にしていける方法も考えていかないといけないなと思う。
「まずこの町をよく知ってもらわないと」という地域の方の声、「引っ越したらまずは町にうまく溶け込めるように」という移住される方の声はよく聞くが、果たして本当にそうなのだろうか?私たち田舎に住む人間は慣れてもらえる人を待つだけでいいのだろうか?そのままがいいところもある、少し変えた方がいいところもある、もうやめちゃった方がいいこともある。私たちもまず自分たちの暮らしている町のことを考えないといけないよね。
田舎に住む人の気持ちもわかるUターン地域おこし協力隊だから思うことかもしれない。
まず今みんなで取り組んでる夏祭りに関しては、もっとみんなが関わりやすくなるようにしたいな。
夜店や阿波踊り、花火を楽しむお祭りを町の人が作ってるってほんとうにすてきだと思う。そしてうちのお祭りは、地元の花火師さんが上げてくれるのだ。さいこう!
読んでくださってありがとうございます。精進料理がきっかけで移住したと言えるくらい精進料理の世界にはまっていますが、食べるものはなんでも好きです!四国は野菜に果物、お魚などおいしいものがたくさんあるので、食べものに使わせていただきたいと思っています。レポートします!