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アパレル店員との恋③〜嬉しい気持ちから急降下〜

お兄さんと出会ってから1ヶ月たった。
わたしの中でお兄さんの存在は大きくなっていた。
(まだこの時気がついてないけどね!)

だんだんお兄さんのことが気になりだすわたし。
お兄さんの名前って何だろう、お兄さんの仕事は?お兄さんの好きな歌は?お兄さん、お兄さん、お兄さん…。

今日はお兄さんの職業が知りたい。
アパレル店員だとわかった。
しかも私がよく行くところの近く。
1週間に一回は通るお店。

今日はお兄さんのタイプの女性が知りたい。
優しい人だった。
優しい人になりたいと思った。

今日はお兄さんのことをもっと知りたいと思った。
お兄さんに名前を聞いてみる。
和真さんだとわかった。(仮)

今日は少し落ち込んだ。
周りの子の進路が決まり始めた。(推薦入試)
すると和真さん、気がついてくれた。
「今日何かあった?」
1ヶ月しか話してない。今日のやりとりは3ターンだけ。
和真さんが気がついてくれたことが嬉しかった。
わたしのことをこんなに見てくれる人はいないと思った。

そんなこんなでもう10月。
受験生としてももう大詰め。和真さんとのやり取りが癒しになっていった。
塾があった日、塾の先生が周りの支えてくれる人に感謝しようと雑談をしていた。
何にでも感謝の心を持つと運気が上がるとか言っていた。
この先生の話あんまり好きじゃないけど、この話はなぜか心にとまった。
そうだ、和真さんにいつも助けれれてばっかりだな。
何かお礼したいなと思った。
私ができることって….小さい頃から習ってきた楽器の演奏かな。と思い、演奏をした音源を送ることにした。「いつものお礼。」と添えて。

すると和真さんから返信。
「すごい!音が優しくて、なおの気持ちが伝わってきた。本当に上手だし感動した。」と。(「なお」は仮の私の名前)

初めて演奏で気持ちを伝える事ができた。
練習しても上手いと思えなかったわたしの演奏が、人に気持ちを伝える事ができるようになったと思えた。すごく嬉しかった。

だけど、次の言葉に違和感を覚えた。
「なおのことが本当に好きになりそう」(え?)
本当にってなんだろう、こないだ好きって言ってたのは遊びなんだと頭ではわかっていたつもりだった。でも、この言葉はすごく心をずしんと重くさせた。
やっぱり、この人はわたしのことをどう思っているのかよく分からない。
とりあえず寝た笑
モヤモヤしながらも、スルーをした。
                     続く

次回、模試の成績に変化が⁉️


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