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運を上げるために必要なもの

気学は何のための学びなのかというと、その目的は「運を上げる」ためです。気学は運を良くして運を強くするための学びです。そのためには「気」とは何か?ということ、そして「気」の法則を理解することが必要です。

まずは「気」という漢字が使われている言葉をいくつか見てみましょう。「天気」「気分」「本気」「元気」「人気」「勇気」「色気」「殺気」「気楽」など、私たちの身の回りには「気」という漢字を含む言葉がたくさんあります。これらの言葉に共通するのは、「目には見えないけれど、確かに存在している何か」を表しているということです。気学は、まさにこの「目に見えないけれど、確かに存在しているもの」について学ぶ学問なのです。

そして「運」というものも私たちの目には見えません。なぜなら「運」は「気」で出来ているからです。しかし、誰もが「運」を感じた経験があると思います。なんとなく調子がいい、気分がいい、物事がスムーズに運んでいく、そういうときに私たちは「運」の良さを感じます。逆に、なんだか調子が悪い、気分が乗らない、物事が停滞して進まない、このようなときには「運」が悪いと感じます。

私たち人間は、この目に見えない「運」をコントロール出来ず、「運」によって翻弄されてしまうことが多いのです。その理由は「気」というものを理解していないからなのです。「気」を理解しないと「運」を扱う事が出来ません。「運」とは「気」そのものだからです。

「運」には善悪はありませんが、人間である私たちが目の前の「気」を受け取って勝手に善悪の判断をしています。「気」を受け取る本人の考え方や心に歪みがあれば正しく「気」を判断することができません。
自分では「運が悪い」と思っていても、後から振り返ると実はそれがチャンスで、その時が人生の転換点だったと気付くことがあります。たとえば、体調を崩して仕事を辞めた後に本当にやりたかった仕事に出会うこともあるでしょう。逆に「運が良い」「今がチャンスだ」等と思って飛び込んだら、それが落とし穴だったということもあり得ます。たとえば、素敵な人と出会ったと思ったら、実は詐欺に遭っていたということもあるわけです。

運を良くしたい、強くしたい、上げたいと思うなら、まずは自分自身の「気」を歪みの無い適切な本来の状態に保つことが何よりも大切です。
人間それぞれに「気」があり、目の前に起きる出来事にも「気」があります。気学は、歪みの無い素直な視点で正しく「気」を判断するために、自分自身の心と身体を健やかに保つための学びです。
つまり、気学を学ぶということは「運」を上げるだけでなく、人間性を育成するという側面もあるのです。だからこそ、教育が形式的になってしまった現代において、気学は最も重要で必要とされるものではないかと思います。


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