木伏その長い道のり3

会津の伝説的叙事詩と言われる
『会津四家合考』という資料がある
学術的には二次資料以下になるが
当時の蘆名、伊達、蒲生、上杉の
会津地方を巡る大スペクタル物語である
この中に木伏氏が河原田氏家臣として登場する

また『伊南合戦記』にも
河原田家臣木伏菊地紀伊という記述があり
裏付けは取れないが
菊地氏が木伏にいたということになる

戦国時代、河原田家は
蘆名氏の下で勢力を伸ばしたが
伊達氏が会津に勢力を拡大するとともに
蘆名氏は常陸の佐竹を頼り会津を脱出
家臣団は伊達氏に寝返るもの
徹底抗戦するものに分かれた

木伏(菊地)氏も
会津に残り伊達氏に寝返った長沼氏と徹底抗戦したもの
長沼氏についたもの
河原田氏について蘆名氏を頼り
常陸に赴いたもの
さらにのちに移封された佐竹氏について
秋田に向かったもの
はたまた上杉氏を頼り
山ノ内氏と越後に落ち延びたものなどがいたようだ
県単位で見ると木伏氏の分布は
それを裏付けるものではある

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