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LEICA M10-D の写り

今回はLEICA M10-Dの写りについて書いていこうと思います。

始めに


LEICA M10-Dを購入して半年。

デザインや操作性には大変満足して撮影を楽しんでいました。

では写りはどうなのか。

「なんやこの写り。。最高過ぎる。。」

と言いたいところですが、購入した当初は
「あれ。。これM262の方が写り関しては好きかも。。」と感じてしまったのです。


個性は薄れたかも

カメラとしての完成度は上がりましたが、良い意味でも悪い意味でも完成度が上がったので、国産メーカーとの距離が近づいた感は否めず、M262を含めたM240世代の方が個性が強い印象です。

それは彩度なのか、ホワイトバランスが多少まともになったからなのかはわかりませんが、少し普通のデジカメになっているのです。

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それに加えてM10-Dに替えたばかりの頃は画面が無いことに慣れておらず、白飛びした写真を量産してしまっていたので

「これは失敗したかも。。」と思っていたのです。

結果的にはM262からの買い替えには満足していますが、いくつか比較して気付いたことを書いてみようと思います。

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ピント合わせやすさについて

M240のファインダー倍率は0.68倍、M10-Dのファインダー倍率は0.73倍で若干ファインダー倍率が上がりました。その差は同時に比較してみないとわからない程度ですが、二重像のコントラストはM262が高くピントは合わせやすいです。

そもそもレンジファインダーカメラですのでシビアなピント合わせは難しいのはわかっていますし、不思議とライカではピンボケ写真に寛容になれます。笑


常用ISO感度の向上

M262 ISO 200~3200

M10-D ISO 100~6400

だいたい常用で使えるISO感度はこんな感じです。

そしてM10世代になって最小ISOが100になったことで1.4などの大口径レンズが使用しやすくなりました。基本開放で撮影したい性分なのでこれはありがたいです。

・低感度

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SUMMILUX-M 35 mm f/1.4 ASPH.
ISO100

正直1/8000ぐらいはシャッタースピードは欲しいところですが、日差しの強い日はND4の薄めのフィルターでだいたい撮影ができています。

・高感度

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SUMMILUX-M 50 mm f/1.4 ASPH. ISO3200

コロナ渦なこともあって、あまり飲み会などの夜に撮影する機会が少ないので、いまのところ高感度側の恩恵はあまり感じられておりませんが、いずれポテンシャルを発揮してくれると期待しています。

実際M262はノイズが走ることも多かったですが、ライカのノイズに関しては味だと思っているので個人的には嫌いではなかったです。


彩度とホワイトバランスについて


M10はM9を参考に写りをチューニングしたという話を聞きますが、彩度が薄めだったM262と比べて自然な色を出すカメラだと思います。

ホワイトバランスは相変わらず不安定で屋内だと肌の色が黄色くなり過ぎたりするので、現像時に調整は必要ですが全体的に扱い易くなりました。

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連続して撮った写真でここまでホワイトバランスが変わることもたまにあります。

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LEICA M10-D

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LEICA M10-D

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LEICA M Type262

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LEICA M Type262

M262の出してくる、彩度が抑えめで滑らかな階調表現が好きなんですよね。

M10-Dに変えた後もどことなく現像時にM262の絵に近づけている気がしています。


写りに影響を及ぼすシャッターフィール


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M10-Dの心地よいシャッター音と感触はもはや写りにも影響を及ぼしているとまで思います。

LCDモニタの無いM10-DはM10-Pとも違う独特のシャッター音で、周りの人には聞こえないギリギリの音量でズコッッシュ。。と内側で響く感じ。

これはもう心地よすぎてどんどんシャッターを切ってしまいます。。

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モニターが無いことで所謂チンピングが無く撮影に没頭できるので、普通なら一枚一枚撮影した写真を確認している時間に、撮影を続けることで決定的瞬間を捉えることができると思います。


フィルムカメラでも同様にモニターは無いのですが、デジタルカメラで完全なモニターレスを実現したことで、残りの撮影枚数やコストのことも気にせず撮影が可能なのです。


他のデジタルカメラと比べて感覚的な違いにはなりますが、

M10-Dでしか撮影できない人の表情や風景が間違いなくあると思います。


設定について


・露出補正 -1.0EV 中央重点測光
・ISO100固定
・シャッタースピード オート

・露出補正 +0.5EV 中央重点測光
・シャッタスピード 1/90〜1/125
・ISO オート

大体この設定で不満なく使えています。

M262を使っている時は最初に1枚撮って写真を確認してから露出補正で写真を調整していましたが、画面がないM10-Dにしてからはシャッター半押しでAEロックの機能を使い、自分の意図した露出を持ってくるようにしています。

これでかなり白飛びの失敗は減りました。

ちなみにM10-Dではマルチ測光よりも中央重点測光のほうが良いかもです。


光学ファインダーを覗いたときの表示

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シャッター半押しで露出補正の表示が出て

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オート時のシャッタースピードが表示される

M10-Dに限った話ではないですが、光学ファインダー内の表示を複数表示してほしいですね。ISOの数値に関しては出ないですし。

そんなもの見ている暇あったら撮れ!シャッターチャンスを逃すなっていうことでしょうか。スパルタンです。笑


まとめと作例


まとめ的にいうと、M10世代になって全ての指標において完成度が上がったと思います。

もちろんM262 やM9などの旧型に魅力がないわけではありません。

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M10と旧型機との間には上下関係は存在していないので発売から時間が経ったカメラでも同じような価格で併売しているのです。

独自の強みや魅力が各世代にはあるので、一概にどちらが上とはならないのがライカの良さであり、悩ましいところだと思います。


個人的には画面が無いことに慣れればM10-Dはかっこいいし写りも最高だなといった感じなので購入して良かったと思っています。


長くなりましたが、最後に作例を載せておきます。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。





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