「実験思考」での学びと気づき

光本勇介さんの「実験思考」読みました。
同年代ということもあり、また、内容についても等身大の感じがして、多くの気づきもあり、面白かったです。サクッと読めるので、おすすめです。

ちょっと面白いのが、アマゾンレビューで星1つの人たちの指摘。悪い評価する人たちの意見って、結構面白いので読んでみました。10%の人が最低評価ですね。

事前に期待していたものに対して、期待に届かなかったので低評価なので、逆に何を期待していたのか、などがわかって面白い。

①心を感じない、芯がない、といった批判
→起業家は志や社会への貢献の気持ちが必要、と感じている人たちからみると、いろいろ実験している著者は気に入らないのかもしれない。
→逆に純粋に好奇心と行動力でこういった結果が出せるのはセンスがあるんだろうな、と感じました。

②アイデアや内容が大したことない、薄っぺらいという批判
→相当濃い内容を期待していたのか、最初から批判的に読み始めたのかわからないですが、大した内容じゃないぜー、という意見。
→Kindleでさくっと読めそうなので、読んだのですごい期待して読んだわけではないので、むしろ期待値より高い気づきがありました。

③アイデアのネガティブやリスクを指摘する意見。
→大企業にいた時にもなんでもリスクを言う人とか、ネガティブな意見を言う人はいましたが、起業家向きではなく、大企業になったサービスを守る側の人たちなのだろうから、まあ、こういった本は合わないかも、、、

④ルサンチマン(ねたみ、そねみ)っぽい批判
→成功者は妬みなくなるよね、と思うので、それを書いてスッキリするのであれば、それもアリだなと思います。

内容については、さっくり読める内容で、その中で自分にとってメモしておいた方が良さそうなところを書きます。

・市場選択とタイミングの重要性
→著者はカーシェア事業もやっていたが、かなり前にやってしまったためうまくいかなかった。10歩先をやるのではなく、1歩や半歩先ぐらいを意識するようにした、とのこと。
→適切な内容を、適切な時期にやる、というのは自分が感じているよりも重要なことなのかもしれない、その辺の感覚はもっと鍛えたい。それには、やはり失敗やチャレンジの回数は重要なんだろうな、、、

・表現の重要性
→CASHはただの買取アプリだが、ドメイン名にはこだわったり、すぐに現金になる、という見せ方にはこだわっている。
→すごい技術がベースにある起業家やサービスとは違っていて、アイデアと抑えるべきポイントによって、ヒットさせている。

・やっぱりお金持ちはよりお金持ちになりやすい世の中だ
→CASHの実験にしても、1日で3.6億のキャッシュアウトがあったらしいが、それに耐えられる資産をその前の事業で築いていたし、金持ちのネットワークや体験での次のビジネスになる、というのは本当にそうなんだろうな、と感じました。

・思考停止の時代と二極化の時代になる。
→著者は思考停止の時代になるといっていて、いかに思考停止のままいけるサービスを作るかを考えている、とまで言っています。ちょっと怖いような世界だけど、実際そういった世界になっていくとは思います。割合はわからないけど、9割の思考停止で生活する人と、1割のエリート層、みたいになるのかもしれない。かといって、思考停止=不幸というわけでもなく、思考停止でもしっかり楽しんで生きれるような時代になるのだとしたら、それは幸せとなのだと思います。
漫画が好きでアプリで漫画読んだりしている時間は結構思考停止しているし、テレビももちろん考えずに見れるし、リコメンドなども考えずに合ったものを勧めてくれるし、確かにすごい時代、、、

・「エンタメが強くなる」の先には、「お金払ってでもボランティア」
→衣食住が無料になったり、ベーシックインカムなどになったりしたら、仕事という概念がなくなるかも、という世界にはなるのかもしれません。そして、SHOWROOMの前田さんの言葉を紹介しています。「これまでの可処分時間の奪い合いから、可処分精神の奪い合いになる。心の奪い合いに変わっていくから、エンタメを提供する人が強くなる」

確かに、心の奪い合いに変わっていく、というのは納得します。ただ、ここでの心の奪い合いについては、自分の楽しみのためのエンタメから、他人のためのエンタメになっていくのかなと思います。

例えば、パズドラやモンハンみたいなのは(やったことないですが)、自分が楽しむだけのエンタメだとしたら、SHOWROOMなんかは頑張っている人を応援するエンタメなので、誰かを応援することや、社会のためになっているエンタメが多くなってくるんじゃないかと思います。

もし、今後仕事をしなくても良い状況になったとしても、自分が楽しむだけのエンタメをずっとやる、のは飽きると思うので、頑張っている人のため、社会のためになるようなことに対してお金を払うような時代になるのだと思います。

そう考えると、これから強いのは、

①社会のためや、他人のためになることを本気で実現したいと思って行動しているような人(社会起業家のような人)
②自分のやりたいことが明確で、それに対して全力で本気で取り込めるような人(スポーツ選手、アーティスト、とか)
③そういった人(全力で本気でやりたいことがある人や社会のために本気で生きている人)をサポートするビジネス

なんかは、いいんじゃないかな、と思います。

全然まとまってもないですが、いくつかの気づきがあったのでメモしておきます。


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