『Switch to “PlanB”, not next best thing〜 #DEANFUJIOKALiveStreaming2020PlanB 』超個人的感想戦
「PlanB」。タイトル聞いてなるほどなあって感心してました。
正直、「LIVE配信」なるものにあんまり期待はしてなかったんです。春の《acoustic》は、あれはFambamのためのものだから初めから観る側との距離感が違って、もちろんLIVEとしてきちんと作られていたし楽しんだけれど、でもどこかで「LIVE」そのものとは切り分けて受けとめていました。
だから「PlanB」と聞いて、ああそうなのかと。
予定されていたLIVE…Asia tour。けれど世界中に拡がる感染症に影響されて中止せざるを得なくなった「PlanA」の〈次善の策〉。
そう名付けられた配信はどんなものになるのか。
自分がLIVEに対して持っている期待感は、この際引っ込めておこうと思いました。どう考えてもLIVEそのものとは違う何かを経験するはずだから、出来るだけ白紙のままで観て聴いて、感じるつもりで。
そして、それは正解でした。
「PlanB」は〈次善の策〉なんかじゃなかった。
同じ空間を共有して体感するLIVEとは違う、また別の角度から“LIVE”を届ける、新しい「Plan」の提示、でした。
M1. Plan B
のっけから新曲。多分、世界初お披露目。あ、この配信のPR用動画にちょっとだけ使われてましたけど。まだ誰もまともに聞いたことのない曲から始まるLIVE。しかも(あとで知るわけですが)曲のタイトルがそのままLIVEのタイトル。ああ、そうなんだ。ついて行けばいいんだな、このまま。《Something's … waiting for you 》ひとり現れて、ひとり歌い始め、そう囁かれたあと、重たいビートを響かせるバンドの前に誘われて。その先こそ「PlanB」の世界。
M2. Take Over
そいでまた、新曲。これもFambam向けの配信でしか聴かせてなかったはずで、まともなお披露目はこれが初めてのはず。冒頭から2曲続けて新曲ぶつけてこられて、あー「PlanB」ってこうだって感じました。予想とか予定とか置いといて、新しいなにかに触れる、出会う場所。これ、パッケージだとどんなアレンジなのかな。それも楽しみ。
M3. Go The Distance
ね、「PlanB」に誘われて「Take Over」したら《We can go The Distance》ですよ。《誰より高く翔んでいけ》ですよ。スピード感にちょっと目が眩みそうです。
M4. Let it snow!
ここでちょっとだけスローダウン。もう3年も前になる(わたし達の)冬の定番ソング。
mandarinと日本語ハイブリッド仕様はAsia tour様式だそうで、さっきの『GTD』の《意識 無意識》のとこの中国語も併せて、この配信が行われなかった「PlanA」の代替である部分も含んでいるのだと改めて。海の向こうでも沢山の人が観てくれてますよねきっと。
M5. Unchained Melody
考えてみればこの曲がMusician・DEANFUJIOKAのTV音楽番組でのLIVEデビューだったんですよね。もう3年半も経つのか。アレンジもVoも進化して、rapというよりpoetry reading。最後の音の着地まで含めて、とてもとても好きな曲です。
M6. Echo
LIVEでフル尺歌われたのは「MTV VMAJ2018」でのパフォーマンス以来、では。ずっとLIVEではアレンジ変わっていて、今回だってまた新しいんですけど、でもどこかで一度感じたような…と思ったらあれでした。『908 FESTIVAL 2019』。あの時のKREVAさんのrapの入ったアレンジと同じ匂い。うん、でもどう演奏されてもこの曲の持つ熱量の高さには圧倒されるんですけど。
M7. Searching For The Ghost~Tokyo Trip~Send It Away (feat. GONG)~History In The Making- "Plan B" Exclusive Mix -
…ブラウン管のモニター画面の砂嵐から『SFTG』に繋がるのはすぐにわかりましたけど、そこから世界観まで切り替えてくるのは予想外でした。
この「TJOさんのmixをLIVEで歌う」アイデアも2020年ならでは。この春の、みんなが引き籠もらざるを得なかった時期にTJOさんがご自身で沢山のネットでのDJ配信を実践されて、その中で1本まるまる《DEANFUJIOKA特集》を組んでくださったところから始まってる、と思うんです。まさしく「PlanB」にふさわしいなと感じました。『Tokyo Trip』も『Send It Away』も、それぞれが載せ替わるMixのカッコいいこと!涙出そう。
そして最後が『HITM』!昨年のLIVEではホール中を多幸感と連帯感で満たしてみせたこの曲がこんなふうにparty mixに…と思いましたけど、よく考えたら違いました。昨年の『インターギャラクティック-“History In The Making”Party-』でstarRoさんが鳴らした時の音。これだわ。あー、元からこんな音で出来てたんだ。あの時、上のフロアのVIP席で一緒に歌ってたDEANさんも思い出しました。ずっとこんな風にも歌いたかったんですね、きっと。TVのスピーカーからでもドンドン響く低音感じながらそう思いました。
M8. Neo Dimension
…2020年に新しく生まれた、生まれ変わった象徴。LIVEパートに戻した最初に持ってきたんだ。これまでの距離、ここからの一歩。最後の「Faith,hope and love」については初めて聴いた時からまだずっと考えています…。
M9. Follow Me
一番新しい(リリースされてる)曲がここへ。ラジオで「どっちがどっちをFollowしてるのか」てなお話をされてましたけど、なるほどそれでhyde and seek。揺れる関係とか状況とか、それでもこんなに柔らかく「Follow Me」と歌えるのはDEANさんだからだなと思ってます。「My heart is colonized」なんて、今だから出てきたコトバ、ですね。例えば来年の今頃、この言葉はどう聞こえてくるのかな…
M10. Made In JPN
日本語なのに謎だらけsong(笑)。でも「とりあえず今日もお疲れさまです」の歌詞が今ほどふさわしい時はないとも。この曲と同じベクトルの先に『Follow Me』を感じるのはわたしだけかな。でも、それが今、ここに置かれた、ここにいるわたし達の現状かもねと思います。LIVEで一緒に歌いたいです。
M11. Fukushima
「今、この配信を家で観る選択をしたあなたは偉い!」褒めていただきましたありがとうございます。この辺りになると耳馴染みもして、LIVEで聴いたことも一緒に歌ったこともあって。そんなことを思い出しながら声を合わせる。それぞれのいろんな色の想い出を、未来に向けて。
M12. Shelly
…あー、ホントはこの曲がいちばん“生で”、LIVEで聴きたいのかもと思いました。白い衣装がこの曲のMVの〈Shelly Type-D〉を思わせて、踊るアンドロイドさんが懐かしかったり。でも、多分、いちばん大きな理由はわたしがまだずっと『シャーロック』を待っているから、なんだと思います。それほどこの曲と『SFTG』と誉獅子雄(と若宮潤一)は分かち難くあって、聴くたびに獅子雄さんの翻すコートの裾を思い出しています。アウトロのシャウト、〈D'EAN'gelo〉になってましたね⁈
M13. Interlude
…新しいバンドさんの音。「PlanB」のsoundはこうなんだと示されたのは思ったよりがっつりの〈ザ・LIVEバンド〉って感じで、画面越しでしか感じられないのがちょっぴり残念でした。特にベース!ずーっと跳ねてうねって、派手めに鳴って。今までのDEANさんのLIVEとは違う感触で気持ち良かったです。
あと、DEANさんも含めて衣装が白で統一されてたのが印象的。周りはコンクリートの廃墟、そこに合わせての映像や照明のプランからそうなったのかなとか思いましたが、存在そのものを画面に馴染ませるようで、なんだかちょっと不思議、幻想的でもありました。それも「PlanB」の在り方、かな。
M14. History Maker(TJO-remix)
やっと、だと思ってしまったのを白状します。ずっとこのアレンジがLIVEに出てくるのを待っていました。もちろん元曲のオーケストラアレンジのカッコよさ、壮大さも大好きなんですけど、このremixの疾走感、アゲさ加減がわたしには性に合うようで。これをバンドさんが鳴らしてくれる、DEANさんが歌ってくれるのがとてもとても気持ち良かったです。あー、これもLIVEで、生で浴びたい。
M15. Hope
前曲のスピード感そのままにテンポUP。歌はともかく、rapがどうなるのかと一瞬危ぶみましたが余計なお世話でございましためちゃくちゃカッコ良かったですさすがはBOSSですお見事でございました!このアレンジ、かなり好きです。
M16. Maybe Tomorrow
ここ、なんでお一人になられたんでしょうね?いろいろ進行上の都合とかあったのか、それともこの曲だけはひとりで見せたい意図があったのか。
どちらにしても、この曲をここに持ってきたんだ、と。ちょっと意外でした。エンディングに向けて最後のアクセル踏むのにこの曲を選んだんだ。でもたしかにここまではっきり〈不安の中での明日への希望〉と〈共に進もうという明確な意思〉を謳うこの歌は、今、わたし達に必要なもの、なのですね。
LIVEで浴びた時のことを思い出しながら、ひとりの部屋で、どうしても一緒にコーラスしてしまってました。
M17. Permanent Vacation
最後はこれ。本当に、今のわたし達。
《朝が来たら何処へ向かうのか きっと俺にはわからないまま》
自分が誰かも疑う状況、今も明日もわからないままなのに、それを決して否定しない。迷う気持ちはでも熱量だけは失わないでいて、このsoundはそれを丸ごとぶつけてくる。
《朝が来たら何処へ向かうのか きっと俺にはわからないまま》
その熱量で突き抜けるのが「PlanB」の世界。
わからなくても、手探りでも。
見えなくても、先はある。
M18. 〈Fambam Exclusive Part〉
Fambamのための最後の1曲。
選んだ曲も、場面も、simple is beautiful.
特別なことは大袈裟なことでもきらびやかなことでもなく、こんなふうにも伝わるんだとわかりました。大好きな曲をありがとう。
たっぷり18曲(TJO remixは1曲換算、Fambam Exclusive Part含む)。
完全なる1本のLIVE、でした。これだけの曲を、ほとんど新アレンジで、あの期間によくぞ。音楽も映像も、今まで知っているものとはやっぱり違う。プロの凄みみたいなものも感じました。
「PlanB」は「PlanB」。
「PlanA」の次善の策、「PlanA'」ではなく、今この時に、LIVEをパッケージするために考えられた新しい魅せかたなんですね。
音も映像も観る側が用意できる環境で受け止めるしかないのが配信だけど、どんな環境で観ていたとしても、そこからなおたっぷりと溢れ出るほどのemotion。届けたいのはそういうものだったんじゃないかな、とか。
心の底から感動しました。素晴らしかったです。
最後にひとつ。LIVE配信後の感想や紹介記事の中に「ミュージカルみたいだった」とか「LIVEとMVの中間」とかの言葉を見ました。
わたしも同感です。
…DEANさん、ミュージカルやりたいって仰ってましたけど、出来るんじゃないのかな。ご自分の曲で、オリジナルで。ミュージカルとコンサートのハイブリッド。中島みゆきさんの「夜会」みたいな。今回の最大の感想は、実はこれ、です。
いつか、そういうステージが観られるといいな。どこかで期待しています。
2020年、いろいろありすぎて、いろいろなくなりすぎた1年でした。でもその最後に、そのいろいろすべてを飲み込んで作られた、ものすごぉぉぉく素敵な作品を観せてもらえたことを、すべての演者さん裏方さん関係者さん、DEANさんと神様に感謝。
そして、これは年が明けてもまだアーカイブが観られます!2021年にも「PlanB」の世界は、もちろん繋がっていくんです!
いつか「ここがすべての始まりだった」と思えるように、選んだものが最良になるように。
またみんなで笑顔で会える日が必ず来ます、ね⁈
その時を待つ歓びと希望をありがとう、DEANさん。
それまで、みんな、元気でいようね!
Happy Holidays‼︎
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