推しと君との間には〜 推しの王子様 🤴第4話感想

もう、いたたまれなくていたたまれなくて。
芽衣ちゃんの気持ちがそのまま我が事のように押し寄せていや大変な目に遭いました、な第4話。
OnAir直後は気持ちの中に吹き荒れる嵐を鎮めるのに必死で、正直、楽しんだとか言えなくなっちゃってました。

…恋する気持ち、って理屈じゃない。
みんなそんなことくらい知ってます。「いや私実はわかんないんだわそーゆー気持ち」って人だっているかもしんないけど、誰かを本気で好きになったら、なっちゃったらいやでも思い知らされることです。
あ、この場合「推しを思う気持ちは恋とは違う」とは言わせませんからね。でなきゃ「推しサンに熱愛発覚、お相手は妊娠3ヶ月→結果、推し引退、結婚」に傷ついた感情はどう説明されるべきですか？
…知ってますよ、出会っちゃった初めから。隣を歩けるようになるわけでもなきゃ、存在自体知ってもらえるようになるわけでもない。推しサンにとって自分はone of themである。それでも、ときめいちゃった、惹かれちゃった気持ちはどうしようもなくて、理屈で片付けられるものじゃない。だから芽衣ちゃんはいたくショックを受けたし、もう会いに行かないことに決めたんですよね最初は。

芽衣ちゃんはたっぷり傷ついて、航くんに「好きになる気持ちなんて無駄」とまで言われて、それでもそれまでの自分を、推しサンと出会ったことから始まった今の自分をちゃんと見つめ直して、最後に推しサンに会いに行きました。お礼をいう為に、お別れをいう為に。そしてちゃっかり、新たな推しサン候補も見つけてきたりなんかしました。
…正しいです、実に。失恋した後の気持ちの整理の仕方としてこんなに正しい在り方はないです。
すごいよ芽衣ちゃん。あなたは立派です。叶うことなら抱きしめたい、ずーっとそう思って観てました。…そんな気持ちを抱かせてくれた、とてつもなくキュートな芽衣ちゃん＝徳永えりさんに大拍手！！

ええ、わかってますわかってます。本筋はそこじゃありません。芽衣ちゃんの“失恋”を見せることで、お話は「推しを思う気持ち＝好き→誰が誰を？」へとドライブされます。本筋は「好きって気持ちはどんなもの？」という問いにまつわるそれぞれの現在位置について、です。

今のところ、主人公2人、泉美ちゃんも航くんも、自分の〈好き〉には自覚がありません。泉美ちゃんはケント様が〈好き〉なのかもしれないけど、『理想の推し』だとは言っても〈好き〉って言葉は使ってないよに見受けます。航くんは「なにかを好きになるなんて無駄」と言い切れちゃう、ある意味困ったちゃん。こんなとこでもこの子は「知らない」子で、でもそれも責められるようなことじゃない。生まれて育った環境は誰にも選べないわけですし。
『好きなものって勝手に夢中になるもんだろ？』
みっちーの言う通り。こればっかりは教育されるよなものでもなく「気がついたら好きになってた」なんです。だから、厄介。

そして、そんな2人のことを明確に〈好き〉と自覚しているひと達。
引き金は杏奈ちゃんのストレートな気持ち。わたし、初回の感想で〈杏奈ちゃんは「ラブラブケント」なくせに航くんをケント様に似てるとは思ってない〉って言っちゃいましたけど、誤解でした。失礼いたしました。好きだった航くんに似てたから、ケント様に惹かれたんですね。航くんと泉美ちゃんとの距離にやきもきし、思わず口にしちゃった気持ちを泉美ちゃんに「応援するよ」と言われ、思い切りよく自分から「好きだ」と告げちゃった。ああいいなって思いました。これもまた、正しいなと。

さて、問題はあなたです、みっちー。
気持ちは自覚してる。でも、それを告げることは「正しい」ことなのか。泉美ちゃんとの今まで、これから。仕事、会社、お互い。いろいろ考えて、今はこのままでも構わないとずっと判断してきたのかもしれないけど、航くんの登場はずいぶんその視界を変えてしまいました。オトナな分だけ、仕事絡んじゃう分だけ、悩みどころは大きそうで。
そして、そして、それにハマる、ハマってしまうんですディーンさんのあの目は！あの目から溢れる感情をセリフにすることはできないと思います。言葉にすると大袈裟になったり逆にこぼれ落ちてしまったりする、いろんな温度の感情をいっぺんに、観る側の胸に届けるあの目。なに考えたらあんな色を目に浮かべることができるんだろう。ディーンさんのお芝居の、いつもいつも不思議になるところ、惹きつけられるところです。

次回、さらに踏み込まれる事態。
2人の自覚された「好き」が、自覚してない、できない2人にどう影響しちゃうのか。そして、それはそれぞれのhappyに繋がっていくのか。
…happyになるよね？happyになんなきゃコメディになんないよね？
そう信じて静かに明後日を待ちたいと思います。
…大丈夫かなぁ…？


#推しの王子様 #推しプリ
#Runaway 
#ディーン・フジオカ #DEANFUJIOKA
#ピカリンのピカはピカチュウのピカ
#航くんの成長に言及できなかったのはすまんこってす