決めたら叶う、ってどういうことか少し分かった話【帝国ホテルに泊まってバイキングサールに行きたかった高校生の私へ】

はとバスが叶えてくれた初めての帝国ホテルのバイキングサール訪問

はじめて「帝国ホテル」なるホテルがあることを認識したのは、高校生の時だった。

四国の片田舎に住んでいた私が、初めて東京という街に触れたのは高校生になった時の家族旅行。「品川プリンスホテル」に一泊だけ泊まって最高にワクワクしたのを今でも覚えている。
(ちなみに、残りの2泊は蒲田の東横インに泊まった)

そして、当時の旅行で両親が予約してくれた「はとバス」に乗った時に出会ったのが「帝国ホテル」と、「ブフェレストラン インペリアルバイキング サール」だった。

当時のはとバスには、夕方からバスに乗り込んで、東京タワーを観光→バスの車窓から東京(お台場など)の夜景を眺めたのち、帝国ホテルの「インペリアルバイキング サール」で短時間ながらバイキングを楽しめるという夢のようなプランがあったのだ。

帝国ホテルのバイキングを、しかもディナーとして食べたら、当然軽く1万円は超えてくる。

しかし、このはとバスのプランを利用すれば、ディナーだけを食べるよりも安く、しかも東京タワーや夜景観光までできてしまう。ちょっとしたバグ技のようなプランだった。

※このプラン、大好きすぎてその後も何年かに1回行ったのだが、コロナ禍のせいか終売されてしまっていた…残念…

前置きが長くなったが、この「帝国ホテル」そして「インペリアルバイキング サール」に行くという体験は、田舎の女子高生にとって強烈に意識に残る体験だった。

正直、こんな夢のような世界があるのかと思ったし、料理は美味しすぎたし、「ここに日常のように来られる人はどんな人なんだろう?!」と思った。

いつか、はとバスの力を頼らずとも(?)、インペリアルバイキング サールのディナーに家族で来られるような人になりたい。そして、バイキングを食べた後は帝国ホテルに泊まって眠りたい。

そんな、田舎女子高生の果てしない夢のような望みは、長らく日の目を見ることはなかった。が、執念深い彼女は忘れてはいなかった。

田舎女子高生→大学進学→東京で就職をする。バイキングサールに再訪するも、宿泊は夢のまた夢

田舎女子高生は、「東京に行きたい!東京に住めなくても東京にすぐ行ける場所に進学したい!」と関東圏の大学に進学し、とうとう東京で就職をした。

家族が東京に来た時のランチやディナー(※ディナーははとバスのプラン)で何度かバイキングサールを訪れ、その度に最高の体験をしてきた。
何回行っても最高だし、また来たいと思わせてくれる場所。

日常的に訪れる人にはなれていないが、大切な記念日や、家族の旅行で背伸びして選べる場所にはなった。

しかし、田舎女子高生にはもう一つ大きな夢があった。
それは、「バイキングサールではち切れそうになったお腹を抱えながら、帝国ホテルの自分達が宿泊する部屋に帰ること」。

何度も帝国ホテルの予約ページを眺めたが、とてもじゃないけれど自分がホテル宿泊に出せる金額を超えている。

しかも、帝国ホテルというのは家族全員にとっても強烈な体験になった場所だ。一人で黙って行けば5万くらいでいけるかもしれないが、家族みんなで行ってこそ、という部分もある。

となると、5万円×4=20万円となり、いきなり月給クラスの金額に跳ね上がってしまう…。検索するたびに諦め…を繰り返すしかなかった。

いい加減、行こう。行って帝国ホテルに泊まろうと決めた2022年。

しかし、今年の誕生日。「いい加減、これだけ行きたいんだから、行こう。3X歳の記念に、帝国ホテルに泊まって、バイキングサールでディナーを食べよう」と、決めた。

当時、全然金額的にも予算オーバーだったし、GoToトラベルの後継施策の見込みもなかった。
なんなら、多少臨時収入がないと厳しいとも思った。

でも、決めた。心から、必ず叶えようと決めたのだ。

そして、決めた後はしばらく放っておいた。時々金額の検索はするが、何回検索しても無理な金額で、そのうち定期的な検索をするのもやめてしまった。

そうこうしていたら、初秋に引っ越しをすることが決まり、荷物を整理していたところ…大学一年生の時の私に、両親が持たせてくれた虎の子の5万円が出てきたのである。

決めたら思いもかけない方向からお金がやってくる…なんて、自己啓発本 なんかにも書いてあって、「そんなことあるか?」とかなり疑っていたが、あった。

しかも、当時の両親が持たせてくれたお金。自分の口座にナイナイするより、家族で最高の経験をするのに使うのが理に適っている。

このお金を使えば、帝国ホテルのディナー代は払える。後は、ホテル宿泊にかかるお金だ。
もうすぐ旅行割も始まるし、一旦相場をチェックしておくか…と思って検索した結果、とうとう「行ける」と思えるプランに出会ってしまったのだ。

以前、コロナ禍で始まった帝国ホテルの「サービスアパートメント」プランのニュースをご覧になったことはあるだろうか。
30泊ながら、1泊あたりの金額がかなり抑えられるすごいプランだったのだが、あの「サービスアパートメント」が一泊から使えるようになっていたのだ。いつの間にか。

具体的には、私が泊まりたい日にちだと、なんと1室3万円(2人で泊まるので1人あたり1万5千円)で宿泊することができるのだという。

なんなら、旅行割が使える場合さらに安くなる。(まだ旅行割の対象になるかは不明のため、ご自身でご確認の上で予約ください)

同じ日付で帝国ホテルの本館に泊まりたいなら、少なくとも2倍は必要である。

しかし、私の夢はあくまで「バイキング サールでディナーを食べた後、帝国ホテルに泊まる」こと。本館だろうがタワー館だろうが、帝国ホテルに泊まることには変わりがない。

田舎の女子高生の頃からずっとずっとやりたいと思っていた「バイキング サールのディナーバイキングを食べて、帝国ホテルに泊まる」という夢が、20年以上越しに叶うことが決まった瞬間だった。

いつかじゃなくて「今叶えよう」と決めたら、叶った

20年弱の間、何度かバイキング サールには行ったし、「いつか泊まりたい〜」という思いはずっと持っていた。

しかし、今までは「いつか泊まりたかった」のであり、「今年必ず家族で泊まりたい」とまで決められてはいなかった。

「決めたら、叶う」。薄々そうなのかもしれないと思っていたが、テンプレートかのように次々と「決めた結果、思いもかけない方向から叶っていく」過程を体験し、「本当なんだな…」と思った2022年だった。

決める力ってすごい。心からそう思った。

今年叶えると決めた私にも、「いつか泊まりたい」という気持ちを持ち続けた田舎高校生時代からの自分にも、虎の子を持たせてくれた両親にも、同じように「いつか帝国ホテルに泊まってバイキングサールに行きたい」という気持ちを持ち続けていた家族にも、感謝したい。

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…などと総括をしているわけですが、まだ行っていません!!
行く前になぜこのnoteを書いているかというと、もし同じように帝国ホテルや、その他思い出のホテルがある方がいたら、ぜひ、この旅行割期間の恩恵を生かして、「いつか行きたい」を「今年行く」として叶えてほしいなと思ったからです。

「帝国ホテルのサービスアパートメント」は、じゃらんや楽天で1泊からでも予約できるようになっていたので、同じように帝国ホテルに泊まってみたかった方がいたら、検討おすすめします。

最後まで見ていただきありがとうございました!


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