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minamo no oto -水面の音- (2020.10.4)

先日、山梨県本栖湖で行われたイベント「minamo no oto -水面の音-」に行ってきました。なんと湖上でライブが見ることができる前代未聞のイベント…!35人限定とのこと。すごい。

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イベントの開催は2週間ほど前の9/23。踊ってばかりの国が出演するということで知りました。カヌー代込みで8,000円。キャンプすれば宿泊代は2,000円もかからないし、山梨は意外と近くて、車で東京から2時間くらい。

何となく友達に声をかけたらとても湖が好きな子で、アーティストはしらないけど楽しそう、ということで一緒に行ってくれることに。女子二人で横浜から運転して、初心者キャンプ!緊張したけど、本栖湖キャンプ場のおじさま達はとても親切で、なんとかテントを張って前泊!

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翌朝7:30~受付。朝早いけど、テントは張ったままで良いということで身軽に向かいました。

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今回の会場の本栖湖は、富士五湖の一つで1,000円札にも載っているとってもきれいな湖。この辺りは「朝霧」という名の通り、朝は霧がかかっていてとってもきれい!湖って波がないからとっても静かで美しい…この景色を見れただけでも、来てよかったと思いました。

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8:00からカヌーのレクチャーをしてもらって、2人乗りのカヌーへ。この時点で踊ってのリハが聞こえて少しざわざわしていました(笑)。

2人で来ていても1人ずつ乗っている人もいたし、親子で乗っている人もいたし、色々でした。一人の人も結構いた、キャンプしたのかな…?すごい。

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カヌー自体初めてだったけど、鴨になった気分で楽しかったです!🦆 2人乗りは息を合わせるのが難しかったけど「1,2,1,2,」と声をかけながら進む共同作業が楽しかった。丁寧に教えてくれたから、安心して漕げました。

ある程度みんな漕げるようになったらステージの方へ。500mくらい進みました〜ステージ、かわいい!後ろには今回のイベントのロゴがかけられていて、うしろの緑が見えるのがとってもよかった。

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カヌーは結構風で動きやすいから、ライブ中も「あ、今こっちから風が吹いているな」と感じながら反対方向に漕いでみたり、前に沢山カヌーが集まってきているから少し下がってみよう!と思ったり。

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水のぴちゃぴちゃという音も聞こえて、自然を全身で感じながらライブを見る環境は、野外フェスのとはまた違った感覚でした。ライブの様子は公式の素敵な映像が上がっています。

オオヤユウスケさんはこの日初めて。すき通る歌声でやさしい風みたいでした。重力なくしてくれるようなギターの音色、身体に自然に沁み渡る演奏でとっても好きになりました。

間で転換の時間が少しあり、近くを一周して後ろの方へ。後半は友人が集中して漕いでくれていて、ステージの方を見ているだけじゃなくて山の方(ステージと反対側)を向いているときに「光の中へ」が聴けて感動しました、ありがとう。

個人的なハイライトは「water」。

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稲穂がきれいで、今日のためにあった曲だと思うくらい。いい曲って時々そういう景色を見せてくれるな、と思います。嬉しかったー

多分この日より少し寒かったらカヌーに乗っていることが少し辛かっただろうし、風も冷たかったかな、と思います。でもこの日はちょうど良い気温で、風が心地よく感じられて、キャンプも寒すぎず、本当に全てがぴったりはまった最高のイベントでした。きっといろんな人が本気で関わっているんだろうなぁ。

カヌー降りる前に近くのカヌーに乗っていた男の子が撮ってくれたとってもいい写真!ありがとうございます。

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この日をきっかけに私と友人はキャンプの魅力にとりつかれて、今月末にまたキャンプに行くことになりました。今年中に、火を起こせるようになるのが目標。新しい趣味も増えて、ドライブもできて、カヌーも体験できて、大好きなバンドをぴったりの環境で見ることができて、今年のハイライトでした。

体験ってとっても個人的なものなので、個人的な記録を少し書きます。

今年に入ってから、踊ってばかりの国のライブは7月のLIQUIDROOM、9月の渋谷QUATTRO、その他配信など色々見ているけれど、実は去年まで一曲も知らなかったバンド。3月にコロナがいよいよ大変かもしれないとなった時に、プレイガイドで働いているので毎日全国のイベントの中止や延期の対応に追われて、信じられない業務量と沢山のイベントがなくなる虚無感、一番の楽しみだったライブがなくなっている悲しみ、ライブハウスが大変な状況で自分は何もできなくて力不足も感じて遣る瀬無い毎日でした。生のイベントの魅力を沢山の人に伝えたくて選んだ仕事で、ただ払い戻しばかりしていることが本当に辛かった。

そんな時にお世話になっているライブハウスの方にきっと好きだろうと教えてもらったのが踊ってばかりの国で、案の定とても好きで、救いのない現実で唯一心地の良い場所だと感じられたのが踊ってを聴いている時間でした。正直結構依存していた…5月くらいまでは踊ってしか聴いていませんでした。生の現場が一番と思っていたから、久々に音楽を家で沢山聴いて、それはそれで替えがたい時間で。

だからあまり遠くに行けない状況で踊ってばかりの国を聴き始めて、曲を聞くと脳裏に広がる海とか川とかの自然の風景に思い馳せて、開放的な空間で目一杯息を吸って過ごせる日が早く戻ってこないかな、と思っていました。そんな時に開催された今回のイベント。

あまり音楽とコロナ云々を結び付けて語ることは積極的にはしたくないけれど、どうしても身体があって生きている以上は切っても切り離せなくて、実際にそういう状況だったからこそ出会った音楽。この音楽に出会わせてくれた人はとても前向きな方法でライブハウスを守り続けていて、その姿にも心打たれていたけれど、今回のminamo no otoも、こういった状況を逆手に取った痺れるほど素敵なアイデアを体現していて感動しました。絶対に体験しなきゃ、と思ったし、絶対にいきたいと思った。

この状況だから生まれた発想で、ソーシャルディスタンスを逆手に取ったということの面白さはもちろん注目に値するけれど、個人的に体験した感想としては、発想の素晴らしさだけじゃない。本当に体験する人のこと、演奏するアーティストのことを考え尽くした故に、今回関わった人みんなが幸せになっただろうな、と思うイベントでした。本当に、ありがとうございます。本栖湖、山梨の魅力にも取り憑かれました。

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↑帰りに食べたほうとう!南瓜が美味しい季節。

↓帰りにシャインマスカット買ったらもらった焼きとうもろこし!山梨の秋の味覚、最高!

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生き帰りの車の中で私が作ったプレイリストを流していたら、一曲一曲「これ何?」って友人がきいてくれたのが嬉しかった。いい旅だったな〜今年フェスで着ようと思って買った黄色のレインコートも活躍して嬉しかった。こんな素敵な日が過ごせたから、2020年も頑張ってよかったです。まだ終わってないけど!

 

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