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1995年1月 30年ものつきあい 中小企業診断士の同期 17文

 2023年10月14日、中小企業診断士という資格の更新研修を両国に受けに行く。毎年、受けているのだが、今年は診断士に合格した時の同期のことを思い出した。あれから30年近くが経っている。
1995年1月17日5時46分、東京でも少しのゆれを感じた。その日は中小企業診断士の第三次試験が始まる日であった。二次試験が合格となった5人のグループで、ある会社のコンサルティングを指導教官のもとに実施する実務試験である。朝8時に集合場所の昭和テイストの喫茶店に行くと、関西は地震で大変なことになっているのをテレビで知った。えらいことになったなと思ったがどうすることもできない。後日3月に二週間、ボランティアで神戸に行ったが言葉にできない状態になっていた。そんな日であったが、実務試験のコンサルティング活動は予定通り行われた。
下町のおもちゃ卸問屋のコンサルであった。メンバーでそれぞれ役割を決めて、現状分析や業界調査、市場調査、競合調査等を行っていたと記憶している。この研修は二週間もあり、メンバーは朝から晩まで同じ時間を過ごし、協力しながら課題解決のアウトプットを作成することとなる。まさに運命共同体であり、同じ釜の飯を食うという同期であった。
そのため、今でも私を含め3人のメンバーと指導教官とはコロナ禍前まではほぼ毎年生存確認会を開催していた。同期と言っても歳は様々である。ひとりは外資系のIT会社から大学教授となり勇退している。もうひとりは情報システム会社で頑張っている。指導教官もまだコンサルの仕事をしている方と大学教授でそろそろ勇退する方である。皆さんの生き方から私もまだまだなにかをやれる勇気をもらうことができる。
今年の年末か来年早々には確認会を開催したいものだ。いつも幹事をしてくれるY君にLINEで連絡し、開催の依頼をする。早速返信があり新宿開催で検討するとのことだ。会える日が楽しみである。
本日の更新研修を終えて、記憶に残ったキーワードは「ワクワク」と「企業の社会的存在、事業の社会的意義」である。いくつになっても勉強である。
同期に会って、今年は何を報告しようかな。また、どんなことが彼等から聞けるのか、楽しみである。先生も参加してほしいがお年なので難しいかもしれない。
 両国橋を自転車で渡り、以前勤めていたオフィスの前を通り過ごし帰路に向かう。肌寒くなってきたことを感じながら、今日一日のことを噛み締めた。
2023.10.14
 12月、教官先生と私を含め三人の生徒が安否を確認し合い楽しく話ができた。来年もまた会う。今度は私が幹事となり、また勇気をもらいたい。
2023.12.8

 2024年11月、今年の同期会はまだ予定が組まれていない。毎年受けなければならない中小企業診断士の更新研修に行く。後ろから右肩をトントンと叩かれる。「久しぶり」「奇遇だね。そろそろ同期会の開催日を決めるために同期の思いが通じたのかな」「LINEで呼びかけてみるよ。来年かな」「頼むよ、Y君」
そのようなやりとりをして別れた。「そろそろY君からLINEが来てもいい頃かな。まだ、現役だから忙しいのかもしれない」そう思っていると、本日LINEがきた。
来年早々、会うのが楽しみである。思い出話より、これからの楽しいことを話し合いたいと思っている。
2024.12.12

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