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髪の毛を伸ばした記憶

私はハゲ坊主です。10代の頃はハゲを気にして、おでこが広いだけだし、おでこが広い人は頭いいし、それこそ遺伝だから親子の印だしと納得させていました。ですが、物理的に隠すのは性に合わなかったので、潔く坊主にすることにしました。

そこから30年ぐらい坊主なのですが、何回かは伸ばしたことがあります。ずっと坊主なので伸ばした時のことの方が思い出に残っています。

高校生の時に一度限界まで伸ばそうと思って、坊主から肩までぐらいまで散髪に行かずに伸ばしたことがあります。その頃の写真を見ていると無限の可能性を感じることが出来ます。

大学生の時には友だちとどっちがキムタクに似てるかと勝負することになり、ギリギリ後ろで括れるぐらいまで伸ばしました。勝負には敢えなく負けてしまいました。キムタクとは何から何まで似てないのに、よく勝負したなと思います。

就職活動のときと転職活動の時にも、印象を良くするために頭のてっぺんだけ伸ばしました。当時は坊主のサラリーマンは少なく、社会人としてはハゲていても坊主ではまかり通らなかったのです。とはいえ、入社してしまえばこっちのもの、少しずつ短くして最終的には1ミリの坊主にしてしまうのです。

結婚の時には妻の母親に髪の毛を伸ばして欲しいと言われ、結婚式は自分たちだけのものでは無いと諦め、普通の髪型で式を上げました。披露宴も終え、後日の披露パーティーで、私のお色直しで坊主にしました。

昔のバイト先で坊主はポリシーかと聞かれたことがありますが、ポリシーと言うほどのものではありません。禿げているのでやむを得ず坊主にしているのです。そんな訳で髪の毛を伸ばすというだけで思い出になってしまうのです。

もう髪の毛を伸ばす事はないと思いますが、その時はまた良い思い出の一つになればと思います。

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