幸運不動産 4話から「競売」のお話
幸運不動産、4話から新しいエピソード、住宅ローンの未払いから始まる「競売」のお話がはじまっております!
競売について、思い出すのは2003年のハリウッド映画に「砂と霧の家」というヒューマンドラマです。
アカデミー賞にも数部門ノミネートされた名作。ですが、明るくハッピーなエンターテインメントというには厳しく、視聴に気合が必要な作品です。
海外旅行の飛行機の中で視聴したのですが、しばらく沈んだ気持ちになってしまいました。(しかし、見てよかったと思います)
内容は、競売にかかった家をめぐって中東移民の家庭ともともと住民の白人がすれ違いを重ね、本当に大切なものはなんだったのか…ということを痛感させられる話です。
アメリカでは不動産は持っていればかならず値上がりするもの、不動産投資を繰り返しながら資産を右肩上がりで増やしていくのが常識となっています。日本では競売に参加する人はまだまだ業者のかたが多い印象だと思いますが、アメリカでは気楽に一般人が投資として不動産の競売に参加するようです。ここでは中東移民の男性が一発逆転の投資として競売物件を手に入れるところから悲劇が始まります。もともとの住民の白人女性が世故にうといこともあり、どんどん話がこじれてしまいます。
移民&銃社会のアメリカのつらい現実をまざまざと見せつけられるような象徴的な作品です。
一方、今回の4話から始まる競売の話は、日本の墨田区の普通の中年夫婦のマンションが、住宅ローンの滞納で競売手続きまで進行してしまったお話になります。突然ローンの主な返済者が病気で倒れたらどうなってしまうのか…。日本では住宅ローンにさまざまな優遇措置も猶予もあり、払えなくなった場合にいろいろな手段があります。知っていればなんとかなる!ということが世の中にはままあるのです。が、自分から聞きにいかないと教えてもらえなかったりします。本当は日本には弱者にやさしい制度が用意されています。
なんでもかんでも自己責任、と思わず「助けて!」と言いまくったほうがいいと言えます。
そして、漫画では大ピンチ!からなんとか立て直す過程を描きます。資本主義の社会ですから、隙あらばだれもがお金儲けをしたいと思うのは当然です。そんななかでどうやって義理人情を捨てずに商売をやっていくのか。そんな日本らしい競売のドラマを7話までに描いていければと思っております。
基本的に無料でお読みになれるので、よろしくお願いいたします。