紙の本を買った話

先日、数年前に電子書籍(Kindle派です)に移行してから久しく買っていなかった紙の本を買った。
Kindleにもまだまだ積んでいる本が沢山あるので、欲張ってはならないと、とりあえず文庫とソフトカバーの本を1冊ずつ。
たった2冊だけど、また紙の本を買うことになるとは…と自分でも何だかしみじみしてしまった。

そもそも電子書籍に移行したのは、本を読みすぎるので物理的なスペースが確保できないということと、当時は田舎住まいだったので、地元にそもそも本屋がないという理由からだ。
車で片道1時間かけないと最寄りの本屋に行けなかったのが、ワンクリックで読みたい本をお迎えできるようになった。
文明万歳!!!と本気で思ったし、社会人になってから遠のいていた趣味としての読書が戻ってきたのがとても嬉しかった。

紙の本を手にした理由

正直なところ、今でも電子書籍の方が遥かに便利だと思ってる私が紙の本を手にした理由は単純で、電子書籍を読むための媒体が使えなくなってしまったからである。
物理的に壊れてしまったという意味ではなくて、電子媒体を使うととにかく酔ってしまうという私の体調的な問題である。

幸いにもPCを使う分には平気なので、仕事に支障は出ていないのだが、スマホもKindle用の専用端末も使っていると気持ち悪くなってしまって本を読むどころではなくなってしまった。
もしかしたらPCで読む分には平気なのかもしれないが、結構前に処分してしまってプライベートでは所有していないし、流石に本を読むためだけに再度購入する気にはなれない。
どうしよう…と思った時に、電子で読めないなら紙に戻ればいいじゃないかという思考に至った。

とはいえ、私のKindleの中には読んでない本がまだまだぎっしり詰まっているので、とりあえず持ち歩き用としての文庫本1冊と、そこそこ厚いソフトカバーを自宅用として1冊ずつ購入した。
どちらもいずれ読みたいなと思ってAmazonのほしい物リストに入れていた本だ。
本当はソフトカバーの方だけを買うつもりだったのだけど、思いのほか厚くてこれでは持ち歩けないなと思い文庫本も購入した。
そうか、紙で買う時はページ数も考慮しなくちゃいけないんだ、なんて当たり前のことをすっかり忘れてて、それがなんだか新鮮だった。

そんな経緯で久しぶりにお迎えした2冊の本。
久しぶりに手にした懐かしい感触に少しわくわくする。
せっかくのわくわくを壊さないように体調と相談しつつ、電子書籍と上手く使い分けて楽しもうと思う。

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