花は盛りに | 報道を機に改めて考える“責任”の意味
こんにちは。ここ数日間、子育ての話題ばかりだったので少しは違う話をと思い、筆を取りました。
1日中家にいると、いかんせん情報源が限られますね。ワイドショーとTwitterが全てです。笑
はじめに
『桜を見る会』の報道が賑やかです。この手のニュースはTwitterでのバズり始める時期と、テレビ報道とは1か月弱くらいのタイムラグがある気がします。
現在、私のTwitterのタイムラインの80%くらいが『桜を見る会』で埋め尽くされてしまっています。
出始めの頃は目新しくて面白かったんですが、少し疲れてきました。
※引用元は記事の末尾にまとめて記載しています。
『責任を取る』の意味
政治家の方が『責任を取る』という言葉をよく使ってる印象があります。この場合の『責任を取る』は、『不祥事を起こした責任を取る』、つまり一般的に『辞めること』を意味します。
当人が辞めるのは大変結構なんですが、その結果、不祥事自体の真相がうやむやになるのがお約束な気がしてます。
『責務を全うする』という本来の意味からかけ離れたところで都合良く使われていたりと、私自身あまり良いイメージがありません。
ペナルティという意味での“責任”
この言葉は、英語で言うところのresponsibility(レスポンシビリティー=責務)にあたる意味と、『犯した出来事に対して代償を払う』というペナルティの意味もありそうですね。
このペナルティの部分が転じて辞職となったのでしょうか。
《Webioより引用》※1
責任をとる
読み方:せきにんをとる
別表記:責任を取る
物事の結果に伴って生じた責務を引き受けること。責任を負うこと
サムライ、ハラキリ・・・
政治家が使う『責任を取る』の意味ですが、どうやら、切腹から来ているようです。
《現代ビジネスより引用》※3
ところが、戦国時代になると、切腹の意味合いが大きく変わりました。切腹が武士の刑罰となっていったのです。しかも、それ以前の切腹が、ある意味自ら進んで行っていたのに対し、権力者や勝者が、罰として切腹を申し渡すようになるのです。
ちなみに、1945年に総理大臣だっだ東條英機は、終戦直後、GHQに逮捕拘束される際に自殺を図ったそうですが、未遂に終わった事と拳銃を使用した事に非難が殺到したらしいです。
《Wikipediaより引用》※2
拳銃を使用し短刀を用いなかった自殺については当時の朝日、読売、毎日の新聞でも阿南惟幾ら他の陸軍高官の自決と比較され批判の対象となった。
実際自身の戦陣訓どおりに「死ねなかった」東條を「臆病者」「武士道に反する」といった悪評がついたという。
たかだか70年くらい前ですが、当時はまだ『責任を取る』の言葉の中に、『切腹』の意味がそのまま残っていたのかもしれません。
『責任を取って辞めます』
このように切腹の歴史を辿ると、この行為は何も政治家の専売特許では無さそうです。
したがって、我々サラリーマンも政治家と同じく『責任を取って辞めます』と使っても良さそうですね。笑
さいごに
その点、先ほど触れた英語のresponsibility(レスポンシビリティ=責務)は極めてシンプルな印象があります。「私の担当はこの仕事だよ」みたいな軽い感覚で使っているイメージです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
切腹と政治家の辞職のくだりは、外国人とのディナーとかで使えそうですね。笑
「責任という言葉は、ハラキリの意味も含んでいるんだ」
もしかしたら盛り上がるかもしれません。今度使ってみようと思います。それではまた。
※ 以下、引用元
※1)Webio
※2)Wikipedia
※3)現代ビジネス
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