【マネロン・ガイドライン徹底理解ゼミナール】顧客管理(CDD)②
経済法令研究会様の定期刊行誌「JA金融法務」5月号から担当させていただいております「マネロン・ガイドライン徹底理解ゼミナール」
11月号のテーマは、前回に続き「顧客管理(CDD)」
金融庁が公表する「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」では、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策を機動的かつ実効的に実施していくためには、リスクベース・アプローチの取組みが欠かせないとしています。
リスクベース・アプローチとは、自組織が直面しているリスク(顧客の業務に関するリスクを含む。)を適時・適切に特定・評価し、リスクに見合った低減措置を講ずること」、つまり、リスクが高い取引については厳格な措置を、リスクが低い取引については簡素な措置を実施することにより、リソースを効率的に配分し、全体的なリスクを低減するアプローチをいいます。
「顧客管理(CDD」は、「リスク低減措置」のうち、特に個々の顧客に着目し、自組織が特定・評価したリスクを前提として、個々の顧客の情報や当該顧客が行う取引の内容等を調査し、調査の結果をリスク評価の結果と照らして、講ずべき低減措置を判断・実施する一連の流れをいい、リスク低減措置の中核的な項目であるといえます。
自組織の現在の取組状況等に遅れや漏れがないか点検・確認し、「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」とのギャップ分析を行う資料としてご活用いただければ幸いです。
ぜひご覧ください。
【ご参考】定期刊行誌「JA金融法務」の内容・特徴
JAの信用事業担当者に必要な法改正や判例等の最新情報をいち早く紹介。
連載記事では、金融取引を確実に遂行するために必要不可欠な実務知識について、 日常業務で起こりうる具体例をとおして、わかりやすく解説。
福田 秀喜(行政書士福田法務事務所)