生活費が苦しいなら投資してはいけないが、積立預金するなら投資の方が良い
こんにちは。
2回目の記事を書きます。
今回は、お金の話をしたいと思います。お金のことと言うと誤解があるかもしれません。
お金儲けのはなしではありません。
ここで言うお金は、自分の生活を整えるための運用で適度なマネーを適度に増やす方法のことです。
前置きが長くなりました。
結論は、適度な運用に最適な手法は①NISAを活用する②インデックス(指標)型で積立投資をするの2つです。
もう少し詳しく書きます。少しづつ解説で枝葉をつけますので、ご安心ください。①と②のそれぞれの主な利点は何でしょうか。
難しい言葉はできるだけ使わないようにします。
①NISA
・運用益が課税されない。
②積立投資
・お金が複利で増えること。
・定期定額で積立てることで、運に左右されにくい。
結局どういうことか?
特に大事なのは、2つです。
①複利②積立投資がすごい。
【具体的な積立例】
・毎月2万円を投資(積立買い)
・仮定ですが、年3%株式市場が成長するとして。つまり1年で100万円が103万円になると考える。
・投資はいわゆるトレード(売ったり買ったり)せずに20年以上積立し続ける。
【結果こうなる可能性があります。】
・元手のお金である元本(2万円×12ヶ月×20年)=480万円
・176.6万円の運用益(20年で増えた分)
合計すると
480+176.6=656.6万円に増えます。
あれ?と、ここで疑問持たれた方は凄いです。
年3%って言いましたよね?増え方多くない?あるいは少なくない?って。
【複利って?】
答えから言いますと、元手から生まれる利益をもらったら、使わずに、元本に加えて運用を続けるということなんです。
以下、具体例ですが、数字見るのが嫌な時は飛ばしてください。
利益176万円を、元本480万円で割ると何パーセントですか?36%なのです。20年で割ると単純に36%÷20年=1.86%です。
3%より少ないじゃんって思いますか?
違いますよね?
元金は1年目から480万円じゃないですよね?月々2万円積み立てると、1年目の元金は×12ヶ月で24万円です。2年目は1年目分+2年目分で元金は48万円です。
そうすると、年間の運用利益はいくらになるでしょうか?
1年目は月2万円×12=24万円に×3%なので、7,200円です。2年目は1年目の24万円と2年目の24万円の合計48万円に×3%なので、14,400円です。3年目は…というふうに行くと、20年目まで合計するとざっくり151万2千円の利益なのです。
この増やし方を単利と言います。単純な利息というところでしょうか。
つまり複利176.6万円と単利151.2万円では差額25万4000円の差が出ます。運用結果として20年後には差が拡がっています。
何故こうなるかというと、増えた分を元金にして再度投資しているからです。
これが複利というものです。魔法でもインチキでもありません。
単純に利息を手元に再投資せずに使っちゃうのか、再度投資して利息を元手に加えるのかという違いです。元手がどんどん増えるのだから、利息も増え続けるのです。
複利の方は24万円×3%=7,200円の利息が生まれます。1年目は単利も複利も同じです。
2年目は24万7,200円×3%=7,416円、3年目は24万7,200円+7,416万円=254,616円に×3%する…20年目まで、利息を再度投資しつづける。
という風にした結果、利息を受け取るか受け取らないかで差が出てくるということです。数字に弱い私ですが、元金が増えていくから利息も増えるのは分かります。
そうやって、元金をコツコツ積立ながら、利息を元手に加えて増やしていくのです。
結論①
複利のために貰った利益は使わずに再度投資へまわす。
【積立投資のすごさ】
複利の威力は分かりましたと。
積立ではなくて初めから480万円にしたら、20年で480×3%×20年=288万円になるのでは?と。どうして積立なのと。
2つ理由があります。
1つ株価は値動きがあるものだから。もう1つは皆そんなに大きな元金持っていないから。
2つ目の理由は簡単です。480万円は大金ですよね?生活費を削り取って、運用に回してはダメなのです。いざと言う時に使うお金を投資に回してはダメです。
なぜなら、1つ目の理由にも関係しますが、値動きするのが株式というものだからです。
1株10,000円の株式会社があったとしましょう。
明日は9500円かもしれません。10,500円かも知れません。
今、どうしても1万円必要で明日、株式を売ってお金にしたとします。
9,500円にしかならなかったら、500円はどうしたらいいのでしょうか。1万円絶対に必要なのに。。
生活費を株式で運用してはダメなのです。大金であればあるほど。
さて、1つ目の理由ですが、積立投資という言葉があります。つみたてNISAってよく聞きます。これは基本的には売ったり買ったりして動かすものではないのです。
もちろん売ることはできますが、売らない理由は積立投資をする1つ目の理由からです。
ドルコスト平均法という手法が理由です。
はい?って思いますよね。ドル円のドルではありません。
簡単に言うと、高い時は少しだけ買って、安いときに沢山買うという方法です。
これによって、保有している株式の値段(簿価)が、長い期間をかけることで、株価が値動きしても平均的な(妥当なくらいの)値段に落ち着いてきます。
どういう意味?ってなりますよね。具体的に数字で見てみます。
【ドルコスト平均法のすごさ】
あるときの1月に、1株1万円の株式がありました。もちろん株価は日々値動きします。毎月2万円積立投資しようと決めました。20年間コツコツ買います。
1月は1株1万円だったので、2万円の元金で2株買えました。
2月は1株2万円に値上がりしていたので、2万円の元金では1株しか買えませんでした。
3月は1株5千円に値下がりしていたので、4株も買えました。
こんな感じで、毎月2万円で買える株数は、同じ銘柄の株式でも、その時の株価によって違うわけです。
自分が持っている株の値段を「簿価(帳簿価格)」といいます。
アットマーク@で1株あたり単価を表します。
1株あたり1万円なら、簿価単価@1万円となります。
2株保有なら、簿価2万円(@1万円×2株)という表示をします。
1月は2株2万円の購入が、そのまま簿価です。つまり簿価2万円(@1万円、2株保有)です。
2月は、1月の1株1万円の簿価2万円と、2月の1株2万円の簿価2万円を足してやります。
つまり、簿価4万円((@1万円×2株)+(@2万円×1株))です。
これを整理すると、簿価4万円ですが、2月に高いときに少しだけ買った2万円と1月に安いときに多く買った2万円があるわけです。
株数はトータル3株持っていて、簿価は4万円。つまり単価は@(4万円÷3株)=@13,334円(小数点切上)になります。
毎月2万円買うと決めて、2月に高く買ったときの1株と、1月に安く買ったときの2株があるので、簿価単価は買う度に変動していきますね。
このように、株価は日々値動きして、高い時も安い時もあるけど、買う金額を2万円と一定にしているので、「高い時は少ししか買えないし
、安い時はたくさん買える」ことになります。
結果、20年という長期にわたってこれを続けると、その株式銘柄の持つ価値(平均的な価格くらい)で買い続けられることになります。
これが「ドルコスト平均法」というやつです。
ちなみに、例えば1年目の1月に、20年分480万円を投資すると480株持つことになりますが、2月の利益は480万円の倍の960万円(1株2万円に値上がりしたので)になってます。しかし、3月には240万円まで値下がりして、240万円のマイナス損(1株5千円に値下がりしているので)が出ています。
いつ売るか、いつ買うかを運まかせにする(ワンポイントで売り買いする)ことは非常にリスキーなのです。
結論②
ドルコスト平均法で、長期間にわたって、一定金額を定期的に買うことで、買う価格単価を運まかせにしないことが出来る。
結論
今日の話では、運用で将来の資金を増やすために投資する最適そうな方法は、積立投資をコツコツ長期で行っていく。でした。
結論①複利すごい
結論②ドルコスト平均法すごい
とはいっても、20年続けても売る時にタイミング的に下がってることもあるんじゃないの?株式銘柄選ぶのムズいんじゃないの?
そういった疑問はまた次回お話出来ればと思います。