他人の世界を覗き込む。
喫茶店で隣の席の会話BGMを楽しみながら読書するのがたまらなく好きだ。
活字を追っていても、BGMに傾聴しすぎてもはや本を読んでいるフリ。
隣の席の恐らく60代のおばちゃん2人組は、片方が出雲に行ってきてお塩の土産を渡したらしく、お手本のような喜び方をしている。こっちまで嬉しくなる。
よく出雲に行くが、昔は日帰りでよく出雲に行っていたらしい。元気だなぁ。パワフルだなぁ。私も足を動かさねばと思わされる。
反対側の30代女子は久々に会ったらしく、「てか、痩せた?!」のガチガチ鉄板のトークから、最近結婚が決まった話をしている。私も混ぜて欲しい。
話は変わるが、この間たまたま母の友人と母と飲んだ。飲み会のテーマは年代によってかなり変わるんだなぁと気付かされた。
夫や姑の話から、男の選び方まで、学びが多い。メモメモ…とメモするフリをしながらずっと話を聞いていた。
しまいにはみんな酔いが周り、室見川の夕焼けが綺麗という話で泣きそうになっていた。「わかる〜人生頑張らなくちゃ!ってあの地平線に勇気を貰うのよね!」
4.50代になると、今みている夕日とは違う何かが見えるのだろうか。ちょっと歳をとってもいいかもと思った。
家が隣の人も、さっきすれ違った人も、今いる喫茶店のイケメンのお兄さんも、きっとそれぞれの人生があって、コミュニティがあって、それぞれの話題と目線があるんだな。
ルーティンライフの中で、そんな当たり前のことを最近気づかされたのです。
終
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