社会人バンドサークルを立ち上げたい【京都・伏見】
音楽や楽器をやっている人がプロだけではないなんて、認知されきっていると思います。
実際、スタジオラグ伏見店にご来店されるお客様は、普段は一般のお仕事をされている方ばかり。
会社や仕事終わりに、趣味の楽器やバンド演奏を楽しむ。
まるで自分の居場所を作るかのように音楽スタジオへとこもる。
決してライブへ向けての練習だけではない。
音楽スタジオで働く自分は、そんな光景を毎日のように見ています。
ただ、近年の需要の低下やグループで集まる機会が少ないことは否定できません。
冷静にイメージしたら、バンドをするって実はすごく労力かかることで
・個々の楽器練習
・グループ全体の楽器練習
・方向性
・活動日、目標の設定
など
これに加え、ライブするとなると
・休日を合わす
・集客する
などのハードルも待っているわけです。
これだけ聞いたら「なんでそこまでして、そんなことやるの?」って普段楽器されてない方は思われると思いますが(笑)。
来られている皆さん、学生時代は軽音楽部とかで、もうバンドすることがライフワークなわけです。
あとは単純に音楽が好き。
そこからエネルギーを存分に汲み取っているのです。
みなさん楽器をされているということは、なにかしらきっかけや刺激があったらスタートされているのだと思います。
ただ「普通に働いて趣味でバンドやる」なんていうのは、 現代では正直ぜいたくな状況になっています。
スマートフォンが出てきて、可処分所得時間はそれを操作している時間になり、ましてや日本中、人口減少。
労働人口低下の懸念からどこも人手不足と呼ばれています。
バンドで集まるために、スタジオの予約しても「●●が仕事の残業で、今日もメンバー全員集まらなかった」「メンバーが急に来れなくなった」っていうの連続……。
あと結婚や子育てのタイミングなんてグループでは合わせるのが大変。
(現に自分の組んでいるバンドがそうです)
そしていつの間にかバンドは空中分解。
「次回の予約は未定ですね……」
こんなことも珍しい光景ではなくなってきました。
ただ、これは目の前の現実なので、わたくしは悲観的に受け取っていません。
仕方のないこと。
・ほんとは継続してやりたい
・もっと上達したい
・新しい刺激やきっかけがほしい
・仲間がほしい
どんな分野においてもですが、このような生活者の叫びが聞こえてきています。
それ、どうやってそれを解決しようか?
と自分はスタジオでずっと考えています。
ここが難しい。
テクノロジーのみの小手先だけでは難しい部分です。
まず解決するためのアクションが大きく分けて2つ
1. 音楽スタジオを守る
これは経営的なところや、環境維持していくおおもとな部分のアクション。
会社運営なので店舗だけの問題と捉えないことも重要。
2. 継続的にできる刺激ある場所にする
常に新しいことも取り入れ、そして継続していつでも参加できるようにするアクション。
これは今ここの場所で求められていることを実行するということ。
過去、スタジオでもライブイベントや楽器セミナーなどは行い単発で、いずれも継続になることはなく労力を常に投入しなければいけない状況でした。
ライブのブッキングで例えれば、毎回集客しないといけないし、イベントに出演するアーティストも毎回ゼロからブッキングすることになったり。
これは昔だったら逆にこうしないと、席順が回転しなかったのです。
理由は
・毎回やりたいことが違う
・ステージやアーティストが上達していく
・学校や部活のコミュニティに依存しやすい(例:同じ軽音楽部同士で組んだバンドなど)
交流できるよいきっかけにはなっていましたが、学生や若い人向けの居場所になり、社会人にとって入りにくいハードルがありました。
これを逆説的に社会人にフォーカスするとどうなるか?
・やりたいことがそこまで変化しない
・上達のカーブは緩やか
・会社や家庭とは違う他業種も交えたコミュニティになりやすい
つまり、ゆるくつながり継続した環境が求められるわけです。
スタジオラグ伏見店にご来店されている9割は社会人。
そこで考えたのが「バンドサークル」はどうか?と
学生時代に部活動をされていた方。
当たり前のように放課後グラウンドに出たり、体育館に行ったりしませんでしたか?
学年も、クラスも違う人が集まる居場所。
それの大人バージョンです。
そんなイメージです。
ただ社会人といっても、年齢の幅が広い。
会社や家族という強力なコミュニティがすでに存在する人たちばっかりなのは承知です。
でも一般会社でバンドやるなんて難しいし、かといって1人で楽しむにも限界があります。
ネットなどを活用できる時代ですが、スタジオに現在ご来店されている方は大きい音を出す楽器を求められてます。
だって普段、防音室を利用されているわけですから。
それらを一緒に楽しむバンド、ではなく単純にサークルにしたらおもしろいのではないかと思うわけです。
次回は、次に待ち構えているハードルについて
前回記事:目標や実際のアクションが無駄にならないようにするためのメモ
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