【絹松の頭ン中】初めてのPV制作。「帝国少女」はどうやって作った?
どうも。一人暮らしが大変すぎてあまり映像を作れていない絹松です。
今回は初めてのボカロPV制作。そして初めてのイベント参加作品である「限界映像大会】帝国少女 PV【Aviutl】」の後日談を書いていきます。
このnoteを見る前に下の元動画をご覧ください。
この作品は「限界映像大会」に初めて参加した時のものです。
そもそも限界映像大会もとい限界大会とは、「思いっきり創作しよう!」というコンセプトのもと、映像・DTM・グラフィックデザインなど様々な分野のアマチュアクリエイターが集まり定期的に作品を作り合うコミュニティです。
そのなかの一つ、限界映像大会では、毎週30秒ほどの課題曲をつかって六時間以内にPVを作って公開し合うという活動をしています。
ちなみにこの大会では遅刻しての参加も認められています。現にこの作品は一週間遅刻しての制作となっています。
今回の課題曲は R Sound Design様の「帝国少女」のサビ部分。とてもいい曲なのでぜひ聞いてみては。
ウィスパー気味のボーカルとクリーンギターの音色がダークながらリズミカルなサウンドを作るこの「帝国少女」。
僕はなるべく原曲の世界観を尊重するべく、
・テーマカラーはなるべく暗めに
・歌詞を読ませる映像に
・無駄なシェイプモーションは入れない
の三つのポイントを心掛けながら制作に取り掛かりました。
この作品は大きく分けて5シーンで構成されます。順を追って解説します。
0:00~0:06 イントロダクション
ここはシンプルなタイポグラフィに。4回繰り返される「夜」という歌詞に合わせて分解された夜の漢字が合体していった。
これはふと思い出した某脳トレ番組のワンコーナーから着想を得ました。
0:06~0:10 ブロックA
このシーンが一番原曲の世界観を表していると思う。
「朽ちゆく身体と心を連れ」という歌詞から女性の写真にピクセルソートをつける案を採用。
ピクセルソートとは、画像の水平もしくは垂直のラインを一度分離して、任意の基準(輝度や色相など)に応じて画素の位置を並べ替えることです。
出典 https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/14815/
あとは怖くなり過ぎないようにほどよくグローをかける。
ちなみにこの歌詞の出し方はこちらの動画を参考にしました。
0:10~0:14 ブロックB
「形骸的残響」「滅びゆく都市」「ゾンビ」という歌詞からもうこうせざるを得ませんでした。
画像左のドクロはフリー素材を引っ張ってきてグラフィックペンをつけたもの。
フォントは「Oradano明朝フォント」です。
0:14~0:21 ブロックC
このフィルム風の映像は僕が個人的にやりたかった奴です。
確か作り方は
カスタムオブジェクト「セピアノイズ」を乗っけて
フレームバッファでY座標-5~5らへんをランダム移動
その上に時間制御をかけてコマ落ちさせる
だったと思います。適当ですまん。
そして「蘇る 私は」の奇妙なアニメーションは、角取りスクリプトを利用しました。強度を(文字が完全に消える数値)→0に移動するだけで面白い歌詞表示になるので皆さんも是非お試しあれ。
0:21~0:31 締め
終わりもシンプルにしてきれいにまとめました。
背景色は2018年の流行色であるウルトラバイオレットです。
このシーンにアニメーションはありませんが色合いのおかげで引き締まった印象を与えてくれました。
いかがでしたか。今後の映像制作に少しでも貢献できればなと思いこのnoteを書きました。
どうやら僕は曲の歌詞を愚直に表現する癖があるみたいです。
でも僕自身この作品は今までの中でかなり好きで、これを超えられるものは作れないかもなと思っています。
これからも他の自作品についてどんどん書いていく予定なので良ければ見ていってください。
またこんど!
P.S.
今年2020年の流行色は「クラシックブルー」と「ヒューマンレッド」だそうです。
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