イギリスで虫に刺された話
イギリスに来て私が一番最初に経験したトラブル
それは言葉でも食事でもなく『虫刺され』。
日本より気温も湿度も高くないイギリスで、まさか最初に『虫』関連で悩まされるとは思ってもいませんでした。
これって虫のせい?
引っ越して賃貸のフラットに入居、生活も落ち着いてきた5月頃のこと。
朝起きるとお腹と太ももにポツポツと赤い湿疹ができていることに気がつきました。
この頃は湿疹も数個で、新しい環境だし使っている洗剤なんかも変わったから、ちょっとしたアレルギー反応かな?なんて思っていました。
それから3日ほど経ったある日、ふと自分の体を見ると…
胸下〜膝上まで、特にお腹の辺りに大量の赤い湿疹が!!
この時点で痒みはありませんでしたが、見た目がかなりひどかった…
このあたりからもしかして虫??と思い始めたのでした。
部屋に虫がいる?
虫のせいかも…と思い始め、すぐに全く同じ生活をしている夫の体もチェックしましたが、何もなし。なぜ?!
ネットで症状を検索してみると、所見や状況から“ダニ”っぽいことが判明。
ダニは夏など高温多湿の時期に発生し、皮膚の柔らかい場所を好み、内腿やお腹、腕の内側などをよく咬みます。さらに、女性や赤ちゃんなど皮膚の柔らかい人に集まることがあります…
書いてあることに当てはまる部分が多すぎました。
ただ、借りたばかりの家具付きの部屋はまだ新しく、見た目には虫がいるようには思えませんでした。ソファやベッドなど布製品もくまなくチェックしましたが、結局それらしきものは見つからず。
初めてのGP受診
それから寝具を丸洗い、ダニは熱で死ぬと見てドライヤーでマットレスを乾燥させ、専用のスプレーを試しながら過ごしましたが、むしろ症状は悪化する一方。とうとう痒みも出始め限界を感じてきたので、意を決して初めてのGPに受診することに。
英語にもまだまだ自信がないし、特に医療英語は難しいので不安しかなく、予約の電話からめちゃくちゃ緊張しました。
ですが結果、当日すぐ診てもらうことができ、先生もオランダ出身の優しいおじ様で日常会話までするほどゆっくり話を聞いてくれました。
先生によると
「これはDust Mite(コナダニ)だと思うよ〜ベッドのマットレスとかに見えない埃みたいな小さいのがいるんじゃないかな?でもベッドバグじゃないから安心してね。感染症とかはないし、薬塗れば治るから!治らなかったら引っ越すしかないね笑」とのこと。
そしてフェキソフェナジン(抗ヒスタミン薬)と軟膏を処方してもらったのでした。
ちなみに、ベッドバグというダニよりも大きい虫やマダニは吸血で重篤な感染症を引き起こす可能性もあるので、やはり原因がわからない場合は受診するのが大切だと感じました。
部屋の中はクリーン?
受診したのと同じ日、状況を相談していた大家さんが手配した害虫駆除会社の方が来て、特殊な?ライトみたいなものを照らしながらマットレスやソファを汗だくになって一生懸命チェックしてくれました。ですが、「ここには何もいない。とてもクリーンだよ。安心して。」と爽やかに帰って行きました。笑
安心した一方で、じゃあもうどこからこの症状は来るの?一生このまま治らないの?とまた不安に…
原因は洗濯機?!
薬を使い始めて1週間ほどしてから、新しい湿疹ができなくなり痒みもかなり治まってきました。
やっぱり気のせいだったのかな?それかスプレーとかが効いたのかな?なんて、やれやれと思い始めていました。
しかしなんと、翌日起きるとまた症状が悪化していたんです!
もうこの時は本当に泣きました。
ただ気がついたことがひとつ、
症状が悪化する前の日いつも同じデニム履いてない???
この時、うわ…絶対共用の洗濯機が原因だ!と確信しました。
うちのフラットは部屋内に洗濯機がなく、共用のランドリールームがあるタイプで、コインを入れて使う洗濯機や乾燥機はちょっと古いな…でも洗えるし…というかここしかないし仕方ないか…といった感じです。
服が痛むのが嫌で、乾燥機は弱めの温度で使っていたのですが、まー乾かない。
50分とか回しても厚いタオルやボトムスは乾いていないことが多々ありました。(その後室内干しで乾燥させていました。)
おそらく洗濯機内にダニがいた?いる?→ダニは熱に弱いので乾燥機で乾き切るものは大丈夫だが、そうでないものに残る→着ている内に噛まれる
この仮説を立て、服のことは一旦諦めて(涙)乾燥機をMAX温度で使うようにしたところ、あっさり湿疹はできなくなったのでした。
まとめ
1ヶ月近くこのことで悩みましたが、GPを受診するきっかけにもなりましたし、英会話の実践にもなり、全体的にすごく勉強になったので良い経験になったと思うことにしています。
もちろんダニのいるかもしれない洗濯機を使うのには抵抗がありますが…これだけで引っ越すわけにはいかないので、ここは割り切るしかないかなと。日本と全く同じように清潔快適な暮らしをするのは、なかなか難しいことだと感じました。
今回私が学んだことは…
・虫に刺されて原因がわからない時は外国でもすぐ病院へ行く
・GPは思っていたより身近に利用できる
・イギリスの薬は日本と規格が違うので服用前に確認する、軟膏はパッチテストする
・洗濯機にもダニは発生する、ダニを抹殺するには熱!
イギリスのフラットは共用のランドリーも多いと聞きます。
もし同じ悩みがある方がいたら…あなただけじゃないですよ!そして一度受診してくださいね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?