2/7 命式を総合的・網羅的に捉える見方③ 天干の並び、地支の並びで分かること、「時間の幅」で捉える
昨日の続きです。
陰占・陽占を網羅的にみていき、人物を総合的に捉える方法について説明しているその続きです。
深く掘り下げるというよりは、ポイントを挙げて説明しています。
通常は、理論を掘り下げて細かい説明しているのですが、
そうすると、仕組みは分かるのですが、
「結局、何が大事なんだっけ…」と立ち止まってしまうこともあるもので、
ここでは「実占」という観点でご説明しています。
折々に、いわゆる「鑑定」において注意すべきことも織り込んでおります。
さて、まず、各項目を挙げます。
(1)陰占の判断 → 自覚できない世界、客観的な人生の傾向を捉える
①天中殺(6天中殺、宿命天中殺)
②天中殺の方向(人生がどういう方向に向かうか?集団の中の自分の持ち場)
③五行のバランス(6文字で捉える五行のバランス、普通か極端か?)
④天干の特色(自覚できない精神の傾向、葛藤があるかどうか?)
⑤地支の特色(自覚できない行為・行動の傾向、用心深いか大胆か?)
⑥五行の変化要素(干合・位相法変化により加わるものは何か)
⑦日干と月支の関係(自分が立っているその足元はどうなっているか?)
⑧日干と地支3つとの関係(人生の各フェーズの傾向を捉える)
⑨六親法(知らず知らずに自分の人生を導く存在との関係)
⑩エネルギーの流れと集中(命式の中で五行がどう流れるのか?集中はあるのか?)
⑪守護神(人生が安定しているかどうか、何があると人生が安定するか?)
(2)陽占の判断 → 自覚できる世界、主観的な人生の傾向を捉える
①本人の本質(中心星)
②運形
③本能の流れと集中
④才能(社会参加の武器になるものは何か?)
⑤適職(社会参加の分野と方法を捉える)
⑥夢と現実の整合性(人生に矛盾・葛藤があるかどうか)
⑦現実の推移(現実に他人との関わる世界における展開のパターン)
⑧精神の推移(精神的に、つまり想念・心の中の世界における展開のパターン)
⑨人間関係(集団の中に身を置いたときの人間関係の型)
⑩両親との関係(貴幼法)※未修範囲、近いうちにやります
⑪最強の星とその活用
⑫人生全体の推移(三分法)
昨日は、
④天干の特色(自覚できない精神の傾向、葛藤があるかどうか?)
…のところまで説明しましたが、
この天干の特色について補足があるので、まず、そこからご説明いたします。
天干の特色とは、
日干(=自分)と月干の関係、日干(=自分)と年干の関係、日干(=自分)と大運の関係をもって捉えるもので、
天干においては、相剋が多いと葛藤があり、精神が鍛えられて厳しさを持つ一方、
天干が、相生ばかりだと、葛藤がなく、おおらかに伸びやかな精神となるので甘さが出る、
…と、ご説明しましたが、
これを逆から言えば、
天干が、相生ばかりだと、葛藤がなく、精神が安定している、
相剋が多いと葛藤が多くなり、精神が不安定になる、ということでもあります。
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