法務部付事務員の思うこと
対馬のお侍様ではないので、温泉につかりながら考えてはいません。
★本記事は「法務系 AdventCalendar2020」(#legalAC)のエントリーです。
マギー住職(@SA10_kaori)さんよりバトンをいただきました、きぬんぬと申します。初参加です。「来年参加してみようかな」と呟いていたところ、某フォロワーさんに背中を押していただき、今回参加させていただきました。よろしくお願いいたします。
今年も様々なテーマの記事があり、興味深く読ませていただいております。
色々な切り口での「法務」の記事が綺羅星の如く並ぶ中、「スペースデブリ枠では」と戦々恐々としておりますが、「何を書いてもいい」というありがたいコンセプトに従い、日々の、「思うこと」2つについて、つらつらと書かせていただきました。
1. 自己紹介
とはいえいきなりはじめるのもあれなので、改めて、自己紹介させていただきます。とある企業の法務部にて、部付の事務員をしております、きぬんぬと申します。
会社によっては「アシスタント業務」と呼んだりするようですが、たとえば請求書の処理であったり、研修のアンケートの集計を行ったり、契約書をたまに確認したり……ということを4年近くやっています。
プロフにチラッとあるとおり、一応ロー卒生なのですが、事務員をやる前はなんやかんやあって司法試験から撤退し、しばらくはアルバイトで日銭を稼ぐ日々を送っていました。
ただ「流石にこのままじゃまずい」と就職活動の一環で、派遣会社に登録したところ、現在の派遣先でのお話をいただき、産休代替派遣→長期派遣→3年ルールの影響で来年より直接雇用へ……という経歴です。
2. 思うこと① 「プレイヤーになりたい。でもどうすれば?」
さて、自己紹介も終わったところで、本題に入ります。
まず、1つ目「プレイヤーになりたいけど。でもどうすれば?」ということについて。
ロースクール進学の時点で以下のような漠然とした思いがありました。
「インハウスローヤーになりたいなー。色んな職種の方がいる中で、法律に関わる職種で、力合わせて仕事したいよね!」
というもの。なので、企業法務は元々やりたいことでした。
そして、事務員という形ではあるものの、法務部に配属され、実際に目の前で企業法務に携わる方々と一緒に働く中で、その気持ちはより大きくなった次第です。他部署の方に凄くわかりやすく説明されているのとか横で聞くと憧れます本当に。
しかし、「なりたい」と言うのは簡単ですが、「じゃあどうやってそこを目指すの?」という問題が当然でてくるわけで……そこで「どうしたものかなぁ」となっているのが、現在の状況です。
一応本を読んだり、取得が推奨されている資格を勉強したりはしています。あとは、最近少し余裕が出てきたので、自社がやっていることを可能な限り情報収集はしたり、一般的に推奨されていることをやってはみています。
正直本音を言うと「自社でプレイヤーになるにはどうしたらいいか」という指針を得るべく、「実際にプレイヤーをしてらっしゃる方から意見が欲しい」「あわよくばOJTとか受けられないものだろうか」という気持ちがあるんですが…
「中途採用の方(経験者)のサポートでも大変そうにされているのに、その方々よりさらに能力・経験の劣る私の教育係とか求められたら大変になるよな……というかもうすぐ人減るしな(おのれ人事異動)」という気持ちがあってどうもお願いしづらかったりします。
あと、次の「思うこと」にも関連するのですが、「そもそも私にプレイヤーとしての役割は期待されているのか? よりアシスタント業務を強化するのが求められていることなのでは?」という懸念もあります。
というのも、前任の指揮命令者(課長)の方はそうでもなかったのですが、現在の指揮命令者の方からは端々に「アシスタント業務に従事してほしい」という雰囲気を感じるところが強いためです。
ただ、この点については現在私が派遣社員であり、「契約の範疇を超えることはさせてはいけない」という縛りを課せられているためなのかな、というところが大きいのかな…という気はしています。
年明けには、雇用形態が変わることにより、面接やら何やらが追加されるそうなので、その中で上記の「思うこと」について、多少なりでも共有できたらいいんですけどねぇ……
3. 思うこと② 「法務のアシスタント業務とは」
2つ目の思うことは、「法務のアシスタント業務とは」についてです。
※ プレイヤーになりたい……とは書きましたが、アシスタント業務が嫌になったわけではなく、できればうまく両立できないかなと思ってます。多分しんどいだろうけと。
もちろん、既に業務として「法務相談と契約審査以外の雑多もろもろはこちらに」という感じでやっているのですが、最近「法務の機能をより支援するにはどうしたらいいか」ということを考えるようになりました。
乱暴な言い方をすると「事業を支援する」というのが法務の役割と思っているのですが、そうすると必然的に事業が広がれば、法務のやることも当然増えてくるんですよね。
そうすると、次に叫ばれるのが「生産性」とか「効率化」などの単語……というわけなので、「法務の生産性を上げる、業務の効率化を行うための仕組みづくりを整えることが、『法務のアシスタント』としてやらないといけないことでは?」という結論に至りました。
個人的に、今何とかした方がいいんじゃないかなー、と思っているのは、ナレッジの整理です。
私が入社する前に、「システムとかAIとか使って業務効率化しようぜ」みたいな動きはあったらしく、コロナ禍によってよりそれが活性化し、私の思いつき以前にも指摘はあったものではあるのですが、日々の業務の効率化はもちろん、「過去案件 知っているのは そのときのメンバー」というあまりよろしくない事態も避けられるのでは、というのもあります。
この本の中で言われていた「ナレッジ・マネジメントチーム」的な役割が出来れば最高だな…と思っていたり。
※ ちなみに、当エントリを拝見してくださった方のなかに、「もしこういうのやってくれる人がいたら楽なのに…」というものがもしございましたら、ご意見賜れるとありがたいです。
4.最後に
以上、長々と、「思うこと」を書かせていただきました。
さて、今回は法務系アドベントカレンダー初参加、ということで大分緊張しながらカタカタやっていたのですが、今回の経験で一番感じたことは…
アウトプットは!一朝一夕じゃ!できねぇ!
ということですね。
次回参加させていただくときは、「もう少し詳細なプロットを書く」と心に決めました。キーワードの箇条書きじゃダメだと6日の夜の自分に言いたい。
明日7日は、ささがわごうすけ(@G_Sasakawa)さんのエントリーです!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?